◆生まれて来なかった男
アメリカでの放映日:1963年10月28日
監督:レオナルド・ホーン
脚本:アンソニー・ローレンス


ひとりで宇宙を航行していた宇宙飛行士が不思議なタイムウォープに巻き込まれる。気がついたとき、彼は荒涼とした星に到着していた。だが宇宙飛行士はひとりではなかった。醜い怪物(マーティン・ランドー)が彼の動向をひそかに観察していたのだ。突然、その怪物が宇宙飛行士に近づき、話しかける。驚いたことに、それは怪物ではなく「アンドロ」という名前の人間であった。突然変異により醜い姿と化した人間だったのだ。
「ここは何という惑星ですか?」
宇宙飛行士の質問に対して、アンドロからショッキングな答えが返ってくる。なんとそこは2148年の地球だったのだ。
なぜ地球はこれほど落ちぶれたのか?その責任はバートランド・カボット・ジュニアという科学者にあった。カボットが発明した細菌が人類を突然変異させ、子供を生めない体にしてしまったのだ。それ以来、ほとんどの人々はこの不毛の荒地で死に絶えたという。
そこで宇宙飛行士はアンドロと共に時間を逆行し、過去を変えることによって、この恐ろしい未来を回避することを提案する。かくしてふたりは時間をさかのぼる旅に出発するが、その過程で宇宙飛行士は命を落とし、アンドロだけが過去の地球に到着する。彼は人々に催眠暗示をかけることによって自分の醜い姿に気づかれないように図る。人々の目に映る彼はごく普通の男性なのだった。
アンドロは過去の地球でノエル・アンダーソン(シャーリー・ナイト)という名の若い女性に出会い、恋に落ちる。だが皮肉なことに、この女性はバートラム・カボットという男性の婚約者だった。彼女は細菌の発明者であるバートランド・カボット・ジュニアの母親になる運命にあったのだ!アンドロはふたりの結婚を食い止め、人類の破滅を防ぐことができるか?

壮大なスケールで展開するタイムトラベルの物語で、ファンの間で人気が高いエピソードです。60年代のテレビシリーズ『スパイ大作戦』でおなじみのマーティン・ランドーがミュータントの役を好演しています。彼は1994年の映画『エド・ウッド』でアカデミー助演男優賞に輝きました。