監督:バイロン・ハスキン
脚本:ハーラン・エリソン
放送日:1964年10月17日

「俺は10日前に生まれた。大の男が……10日前に生まれたんだ。俺は町の通りで目覚めた。自分が誰だかわからない。今までどこにいて、これからどこに行くかもわからない。誰かが俺の記憶を抹消したのだ。そいつらが俺を探し出し、殺そうとしている。なぜ?お前たちは何者なんだ?俺は走る。最初、奴らに襲われたときは何とか逃げおおせた。手が……俺の手が……どうすればいいのか教えてくれたんだ……。」
男の名前はトレント(ロバート・カルプ)。そしてカイベンという名のエイリアンの種族が彼を殺そうとしている。男が知っているのはその二つだけ。トレントの右手はガラス製で、二本の指しかついていない。ガラスの手は一種の知性体で、たくさんの質問に答えることができる。でも、ガラスの手が知らないことが二つある。ひとつはトレントの正体。もうひとつは、なぜ敵が彼を探しているのかということだ。答えを知るためには残りの三本の指を探し出さなければならない。

これも上記の『38世紀から来た兵士』と同じく、ハーラン・エリソンの作品です。上記がヒューゴ賞を受賞したのなら、こちらはアメリカ作家ギルド賞に輝きました!この作品ではタイムトラベルの他に、エイリアンの侵略、ロボットといったテーマが取り上げられています。複雑に練られたストーリーを『アウター・リミッツ』特有のダークで緊迫した雰囲気が彩り、時代を先取りする出色のエピソードに仕上がりました。ここまでストーリーが磨かれたSFドラマは、それまでのテレビ番組では見られませんでした。ただ、目の周りを黒く塗ったエイリアンのメークはアナグマのようで笑えます!最新の撮影技術でリメイクしたら、スタイリッシュな作品になることでしょう。