ダン・シモンズのハイペリオンシリーズ

ダン・シモンズ:アメリカのSF作家。1948年生まれ。『トワイライト・ゾーン』誌のコンテストで一席に入選した短篇『黄泉の川が逆流する』(1982)でデビュー。処女長篇『カーリーの歌』(1985)で世界幻想文学大賞受賞。ヒューゴー賞・ローカス賞受賞作『ハイペリオン』(1989)に始まる〈ハイペリオン〉四部作、ローカス賞受賞作の本書『イリアム』(2003)、『オリュンポス』(2005)からなる〈イリアム〉二部作は、現代SFの最高峰として読者の圧倒的な支持を獲得している。


ハイペリオン(上)

1989年

ダン・シモンズ(著)

時は28世紀、人類社会の辺境に位置する惑星ハイペリオン――今まさに、この星にある謎の遺跡〈時間の墓標〉に封じられた、時を超越する怪物シュライクが解きはなたれようとしていた。その謎を解明すべく送りだされた七人の巡礼者が、旅の途上で語る数奇な人生の物語とは……

28世紀、宇宙に進出した人類を統べる連邦政府を震撼させる事態が発生した! 時を超越する殺戮者シュライクを封じこめた謎の遺跡―古来より辺境の惑星ハイペリオンに存在し、人々の畏怖と信仰を集める“時間の墓標”が開きはじめたというのだ。時を同じくして、宇宙の蛮族アウスターがハイペリオンへ大挙侵攻を開始。連邦は敵よりも早く“時間の墓標”の謎を解明すべく、七人の男女をハイペリオンへと送りだしたが……。ヒューゴー賞・ローカス賞・星雲賞受賞作。

キンドル版:ハイペリオン(上)


ハイペリオン(下)

迫りくるアウスターの脅威と、殺戮者シュライクの跳梁により惑星ハイペリオンは混乱をきわめていた。連邦政府より命令をうけ、この地に降りたった、神父、軍人ら経歴もさまざまな七人の男女は、一路“時間の墓標”をめざす。その旅の途上で明らかにされていく、数奇な宿命を背負う彼らの波瀾にみちた人生の物語とは……? あらゆるSFの魅力を結集し、卓越したストーリーテリングで描く壮大なる未来叙事詩、ここに開幕!ヒューゴー賞・ローカス賞・星雲賞受賞作。

キンドル版:ハイペリオン(下)


ハイペリオンの没落(上)

〔英国SF協会賞/ローカス賞受賞〕宇宙の蛮族アウスターの侵攻に対抗すべく、連邦の無敵艦隊が投入され、熾烈な戦火の中にとり残された惑星ハイペリオン。この星にある、時を超越した遺跡〈時間の墓標〉を訪れていた七人の男女の眼前で、ついに幾多の謎が解明されるときが近づいていた! 傑作未来叙事詩第二部

連邦の首星TC2から、色鮮やかな光条を描いて、FORCE無敵艦隊が出撃していく。めざすは謎の遺跡「時間の墓標」を擁する惑星ハイペリオン。宇宙の蛮族アウスターから人類連邦を守るための壮絶なる戦いの火蓋が、いままさに切って落とされようとしていた。いっぽうハイペリオンでは、連邦の密命を受けた七人の男女が、ついに「時間の墓標」に到着していた。長い旅路のはてに、その地で彼らを待ちうけていたのは…?『SFが読みたい!2001年版』が選ぶ90年代ベストSF第1位。ついに銀河を揺るがす戦いの火蓋は切られたハイペリオン・シリーズ、驚天動地の第二部。

キンドル版:ハイペリオンの没落(上)


ハイペリオンの没落(下)

連邦の誇る無敵艦隊は、アウスターの大軍勢を前に苦戦をしいられていた。高度な予測能力をもつ独立AI群「テクノコア」の助言を信じ、連邦は対アウスター戦にもてる戦力のすべてをそそぎこむ。だがそのころ、惑星ハイペリオンを訪れた人々の眼前では、ついに「時間の墓標」が開き、驚くべき光景が展開されていた!はたして彼らの運命は?そして戦いの帰趨は?壮大な物語は、ここに驚異のクライマックスを迎える!英国SF協会賞・ローカス賞・星雲賞受賞。

キンドル版:ハイペリオンの没落(下)


エンディミオン(上)

連邦崩壊の三百年後、人類はカトリック教会、パクスの神権政治に支配されていた。惑星ハイペリオンの青年エンディミオンは老詩人サイリーナスから〈時間の墓標〉に現われる少女アイネイアーの護衛を依頼される。彼女こそパクスを打倒し宇宙に光をもたらす救世主だというのだが……ハイペリオン・シリーズ第三部

連邦の崩壊から三百年あまり、人類はカトリック教会、パクスの神権政治のもとに統べられていた。惑星ハイペリオンの狩猟ガイド、青年エンディミオンはパクス法廷により冤罪で処刑される直前、一人の老人に命を救われた。なんと老人はかつてのハイペリオン巡礼者、詩人サイリーナスだった!老人は、まもなく開く“時間の墓標”から現われる救世主を守ってほしいと彼に依頼してくるが…傑作SF叙事詩、堂々の第三部。

キンドル版:エンディミオン(上)


エンディミオン(下)

“時間の墓標”から現われる救世主の名はアイネイアー、12歳の少女だという。彼女こそサイリーナス老人のかつての巡礼仲間、女探偵レイミアの一人娘なのだ。だがその頃“時間の墓標”には教会の支配を脅かす存在となりうるアイネイアーを捕らえんと、パクスの大軍が集結しつつあった!老人から託されたホーキング絨毯を駆り、エンディミオンは旅立つ。少女アイネイアーをパクスの魔手から救いだし、守りぬくために……。

キンドル版:エンディミオン(下)


エンディミオンの覚醒(上)

〔ローカス賞受賞〕青年エンディミオンが少女アイネイアーを守り、地球にたどりついて四年。アイネイアーは救世主たる自らの使命を果たすべく、パクス支配領域への帰還を決意した。だが、パクスを裏で操る〈テクノコア〉は、ひそかに彼女の追跡を再開していた……現代SFの頂点を極めた未来叙事詩四部作完結篇

人類がカトリック教会、パクスの支配下におかれた32世紀。惑星ハイペリオンの青年エンディミオンは、老詩人サイリーナスの依頼で“時間の墓標”から現われた少女アイネイアーをパクスの手から守りぬき、地球にたどりついた。それから4年、アイネイアーは、人類の救世主たる自らの使命を果たすべくパクス支配領域への帰還を決意する。そして彼女と行動をともにしてきたエンディミオンもまた新たな冒険へと旅立つが……。

キンドル版:エンディミオンの覚醒(上)


エンディミオンの覚醒(下)

エンディミオンとアイネイアーたちが地球をあとにしていた頃、新教皇ウルバヌス16世率いるパクスは、さらなる勢力拡大のため、非キリスト教徒であるアウスター討伐の十字軍遠征を開始しつつあった。これを裏で操るAI群“テクノコア”は、パクスを脅かす存在であるアイネイアーを捕らえるべく、恐るべき追手を送りだした!はたしてアイネイアーの、そして人類の運命は……? ハイペリオン・シリーズ四部作、ここに完結。

キンドル版:エンディミオンの覚醒(下)