このページでは「科学ゾーン」でおなじみのイギリス人科学者、スティーブ・プレストンさんお勧めの物理学書をご紹介いたします。本の解説もスティーブさんのものです。
●ホーキング、宇宙を語る ビッグバンからブラックホールまで
歴史上、最も優れた理論物理学者のひとりであるスティーヴン・ホーキングが書いた現代物理学書の傑作です。本書は物理学や人間の存在にまつわる基本的な疑問……宇宙はどこからやってきたのか?、宇宙はどのようにして、なぜ始まったのか?、宇宙に終わりはあるのか?、もし宇宙に終わりがあるとしたら、どのようにして終わるのか?……といった話題について、一般の人々の理解を促進する目的で執筆されました。ホーキングは最小限の技術用語を使ってこれらの疑問に答えを出そうとしています(また、どこに答えを求めたらいいかを示唆しています)。本書で扱われているのは、重力、ブラックホール、ビッグバン、時間の本質、そして物理学者の大統一理論の探求、といった話題です。これらは深遠な科学です。議論されている概念があまりにも広大なので……そして微小なので……読んでいる最中にめまいさえ覚えるほどです。一般の人々は代替次元といった話題について考えることに慣れていません。ですから、ホーキングがこれらの難解な話題を見事にまとめあげる能力には感服せずにはいられません。「宇宙を理解することは『神の心』をかいま見ることに通じる」と著者が語っているとおり、本書は疑いなく一読に値します。
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●パラレルワールド 11次元の宇宙から超空間へ
20世紀の科学が果たした偉大な業績の一つは、宇宙の創生と、宇宙の最終的な死を理解することでした。21世紀に入ると、物語は拡大し、多元宇宙を包含するようになります。ミチオ・カクは本書でそんな新しい理論について解説しています。著者は最新の天文学的データを用いて、ビッグバンや宇宙の将来など、ありとあらゆる理論を探求します。気が遠くなるような人類の可能性がすばらしく明確な筆致で語れています。宇宙が力尽き、暗くて冷たい荒地に化したら、人類はその過程を成す術もなく見つめるしかないのでしょうか?それとも私たちはビッグバンによってできた多数のパラレルユニバースの中から一つを選び、そこに逃避し、異次元で存在できるのでしょうか……?新しい宇宙論はそんな想像を絶する可能性の数々を示唆しているのです。
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●現代物理学が描く突飛な宇宙をめぐる11章
筆者のスティーヴン・ウェッブは本書でブレーン宇宙論や紐理論など、現代物理学の理論を検証します。筆者は20世紀物理学の二本柱である一般相対性理論と量子力学について述べたあと、これらの理論がお互いに相容れないことを説明します。天文学者や物理学者は、そんな理論的矛盾のつじつまを合わせるため、一見したところ突飛で奇妙な概念を考え出しました。最終的にウェッブ氏は、多数の科学者や数学者が提案している、まったく新しい理解の領域へと読者を導きます。
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