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 このページでは、2005年にイギリスのBBCで放映された『ドクター・フー』シリーズ1のエピソードをご紹介します。エピソードのタイトルは英語のタイトルを私が適当に訳したものですのでご了承ください。放送年月日はイギリスでの放映日です。なお、ネタバレはありませんが、エピソードの概要を通して読むことで全体の流れがわかってしまいます。その点、お気をつけください。



2.世界の終わり (2005年4月2日放送)


晴れてドクターのアシスタントとして認められたローズは、「ターディス」と名づけられたタイムマシンに乗り込み、ドクターに連れられて50億年先の未来に飛ぶ。そこでは太陽が膨張し、地球を飲み込もうとしていた。この光景を見物するため、宇宙のあちこちから奇妙きてれつなエイリアンたちが「プラットフォームワン」と名づけられた宇宙ステーションに集結する。だが、そこに恐ろしいクモのロボットが放たれ、宇宙ステーションを破壊し始める。殺人スパイダーを操っているのは何者?


 植物から進化したエイリアンや、皮膚一枚で生き延びている人間など、ものすごい発想が続出するハードなSF作品。アクションシーンも本格的で、映画館で上映してもおかしくないほどスケールが大きい!


3.成仏しない死者たち (2005年4月9日放送)


 ドクターに連れられ、ローズは1869年クリスマスイブのカーディフ市にやってくる。そこでは死者たちが夜な夜な不気味な青白い光を放ちながら街中を徘徊していた。ふたりは作家のチャールズ・ディケンズと組み、調査のため葬儀院におもむく。その結果、「ゲルス」と呼ばれるエイリアンの存在が浮かび上がる。


 ヴィクトリア時代の町並みや衣装、そしてインテリアが美しく再現されています。さすがBBC!ストーリーは複雑で、後半から意外な展開を見せます。


4.ロンドンのエイリアン (2005年4月16日放送)
5.第三次世界大戦 (2005年4月23日放送)


 二部構成。現代のロンドンに戻ってきたふたり。だが、そこでは恐ろしいエイリアン「スリジーン」の地球のっとり計画がひそかに進められていた。エイリアンたちは首相をはじめ重要な政治家を暗殺し、「人間のスーツ」を着て彼らに成りすますことで、イギリスの政治を牛耳り始めていたのだ。ドクターとローズは女性の国会議員と力を合わせ、陰謀を阻止しようとするが……。


 このエピソードでは、エイリアンの地球侵略を米英のイラク侵攻になぞらえ、痛烈に風刺しているので痛快です。また、「スリジーン」の異様な姿が見ものです。顔はかわいいのに、首から下がグロテスクで、その迫力に目を見張るばかり!しかもこのエイリアンの目、垂直にまばたきするのです!細部までこだわったデザインはお見事!


6.ダレック (2005年4月30日放送)


 アメリカのユタ州にある平原の地下で、億万長者のヘンリー・ヴァン・スタットンが宇宙のあちこちから寄せ集めた遺品のコレクションを保存していた。収集品のひとつがドクターの宿敵ダレック!鎖につながれ息絶える寸前のダレックを見てローズは同情し……。


 旧シリーズで登場した有名な悪役「ダレック」がパワーアップしてよみがえった!優れた脚本とすばらしい特撮技術が相まり、ファンから絶賛されたエピソードです。2006年ヒューゴ賞の短編ドラマ賞にノミネート!


7.長いゲーム (2005年5月7日放送)


 遠い未来、地球のマスコミは「サテライト5」という放送局によって独占されていた。ドクターは、地球がこの放送局によって操られているのではないかという疑いを持ち、調査を開始する。その結果、明らかになった恐ろしい実態とは?


 これも西暦20万年という遠い未来を舞台にしたハードなSF作品。脳内に埋め込まれた装置にありとあらゆる知識をビームして転送するといった驚きのシーンがいっぱい!


8.父の日 (2005年5月14日放送)


 ローズはドクターと共に1987年のロンドンにやってくる。この年、交通事故で他界した父の最期を見届けるためだ。ところが、死ぬ運命にあった父の命をローズが救ってしまったことから、時間の法則が破られ、とんでもない事態に!もはやドクターでさえこの危機を救うことはできない!さあ、どうする?


 これはタイムトラベルの面白さを堪能できる一編。それだけでなく、父と娘の愛が感動的に描かれており、胸を打ちます。2006年ヒューゴ賞の短編ドラマ賞にノミネート!


9.空っぽの子供 (2005年5月21日放送)
10.ドクターが踊る (2005年5月28日放送)


 二部構成。1941年、ドイツ軍による大空襲が真っ盛りのロンドンで奇妙な疫病が蔓延していた。母の愛を受けずに死んだ子供の怨念が人々をゾンビに変えていたのだ!やがて、ガスマスク顔のゾンビ軍団がロンドンの街を徘徊し始める。


 このエピソードでは戦時中のロンドンの雰囲気を味わうことができます。髪型、ファッション、音楽などが忠実に再現されているので、当時にタイムスリップしたような気分になれます。特に目を見張るのはロンドン夜景の一大パノラマ。その上空をドイツ軍の空爆機がひっきりなしに飛び交うシーンは圧巻!このシーンを再現するため、特撮チームはロンドンの町並みを空中撮影し、それをコンピュータに取り込み、写真をつなぎ合わせたそうです!なお、この回から、アメリカ人のヒーロー、キャプテン・ジャック(ジョン・バローマン)が新しい仲間としてドクターとローズに加わります。
 このエピソードをもって今シーズンの『ドクター・フー』はひとつの頂点に達したといえるほどの傑作。2006年ヒューゴ賞の短編ドラマ賞を受賞!


11.ブームタウン (2005年6月4日放送)


 休暇のため一行は現代の英国カーディフ市にやってくる。ところが、そこでドクターはとっくの昔に死んだと思い込んでいた敵に遭遇する。同市に建設中の原子力発電所は地球を破壊しようとするエイリアンの陰謀だったのだ!


 シーズンフィナーレを前に、コメディ色の濃い、ちょっと息抜き気味の一編。でも最後にはちゃんとビッグなクライマックスに至るところはさすが!


12.バッドウルフ (2005年6月11日放送)
13.ここで道はふたつに分かれる (2005年6月18日放送)


 二部構成。未来のテレビ局「ゲームステーション」では危険なゲームショーが人気を博していた。ゲームに負けた人は容赦なく殺されてしまうのだ!ドクター、ローズとキャプテンジャックは、ゲームに参加せざるを得ない立場に追い込まれ、決死の覚悟でゲームに臨む。だが、その裏では、ドクターの宿敵ダレックによる人類絶滅計画が着々と進行していたのだった……。


 『ドクター・フー』はそれぞれのエピソードがミニムービーといえるくらいよくできていて、毎回すごい盛り上がりを見せるのですが、このふたつのエピソードはシーズン・フィナーレだけあって、普段よりも更に盛り上がる!ど迫力の展開です。


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 『ドクター・フー』のファースト・シーズンでアメリカ人のヒーロー、キャプテン・ジャックを演じたジョン・バローマンは現在イギリスで人気急上昇中!彼は『ドクター・フー』のスピンオフシリーズ『トーチウッド』でキャプテン・ジャックとして主役を務めています。ジョン・バローマンはスコットランドで生まれ、アメリカで育ったイギリス人ですが、実はもともとミュージカル俳優で、ウエストエンド(ロンドンの劇場街)とブロードウェイの両方で活躍しています。その彼が20世紀前半に活躍したアメリカ人の作曲家コール・ポーターの曲を歌ったアルバムが発売されました。スマートで遊び心に満ちたコール・ポーターの曲はジョン・バローマンの甘い歌声にピッタリ!あなたもこのアルバムで古きよき時代にタイムトリップください!→このCDをアマゾンに注文する。