シリーズ12 エピソード・ガイド
1. スパイフォール Part 1 / Part 2
原題:Spyfall
脚本:クリス・チブノール
監督:ジェイミー・マグナス・ストーン / リー・ヘイヴン・ジョーンズ
放送日(イギリス):2020年1月1日 / 1月5日
視聴者数(イギリス):700万人 / 610万人
視聴者評価(イギリス):82% / 82%

©BBC
世界中のシークレットエージェント(秘密諜報部員)たちが謎のエイリアンに攻撃されるという事件が起きる。攻撃されたエージェントは遺伝子レベルで損傷を受け、昏睡状態に陥っていた。そこで MI6(イギリスの秘密情報部)の長官“C”(スティーブン・フライ)はドクターたちに支援を求めるが、その結果ドクターたちも攻撃の対象となった。ライアンとヤズは、MI6の元情報提供者であり、富裕な実業家である、ダニエル・バートン(レニー・ヘンリー)の調査に乗り出す。というのも、攻撃を受けたエージェント全員がバートンの身元を調査していたからだ。一方、ドクターとグラームは、“O”というコードネームを持つ MI6 の元エージェントに助けを求める。しかし、スパイの世界は嘘と裏切りに満ちている。ドクターはうわべだけで人を信用できるのだろうか?
新マスター紹介
カリスマ性と知性と狂気を兼ね備え、激しい怒りを内に秘めた新しいマスターは、殺戮と混沌の創造に熱意を燃やし、故郷の星・ガリフレイを破滅させることさえ厭いません。しかし、機知といかれたユーモアのセンスは前任者から受け継いでいます。
マスターを演じたのはイギリスの俳優サーシャ・ダワン。彼は『スパイフォール』(2020年1月)から『ドクターのパワー』(2022年10月)までゲスト出演し、マスター役を熱演しました。
新ドクター紹介
「逃亡者ドクター」の一名を持つ彼女は初代よりも前のドクターであり、タイムロードの秘密組織「ディビジョン」に勤務していました。
逃亡者ドクターを演じたのは、イギリスの俳優ジョー・マーティン。彼女は『ジュドゥーンの襲来』(2020年1月)から『ドクターのパワー』(2022年10月)までゲスト出演し、ドクター役を務めました。
原題:Orphan 55
脚本:エド・ハイム
監督:リー・ヘイヴン・ジョーンズ
放送日(イギリス):2020年1月12日
視聴者数(イギリス):540万人
視聴者評価(イギリス):77%

©BBC
グラームは懸賞で遠い未来のリゾート惑星「トランキリティ」への旅に当選する。ドクターたちが到着して早々、この保養地が危機的な状態にあることが判明する。実のところトランキリティは廃棄された星「オーファン55」に作られていた。この星は核戦争によって滅亡したので、住民は他の星に移住したのだ。後に残された生物「ドレッグ」は捕食怪物で、リゾートにやってきた人たちを皆殺しにすべく虎視眈々と狙っていた。だがドレッグは問題の一部に過ぎなかった。正体不明の破壊工作者がトランキリティを全滅させようと企んでいたのだ……。
4.ニコラ・テスラと恐怖の夜
原題:Nikola Tesla's Night Of Terror
脚本:ニーナ・メティヴィエ
監督:ニーダ・マンズーア
放送日(イギリス):2020年1月19日
視聴者数(イギリス):520万人
視聴者評価(イギリス):79%

©BBC
20世紀初頭、発明家二コラ・テスラ(ゴラン・ヴィシュニック)は、自身の発明を実用化するため、投資家に資金援助を請うが、ライバルだったトーマス・エジソンの中傷によって苦戦していた。さらに悪いことに、ナイアガラの滝の近くに建設されたテスラの水力発電所に破壊工作が行われ、従業員の1人が命を落とした。唯一の手がかりは、事件現場に現れた宙に浮遊する緑色の球体。この球体に着目したドクターのおかげで、テスラは死を免れた。これらの不審な事件の裏にはエジソンがいるのか? そして、テスラが発見した宇宙からの信号はこれらのできごとに関連しているのか?
5.ジュドゥーンの襲来
原題:Fugitive Of The Judoon
脚本:ヴィネイ・パテル、クリス・チブノール
監督:ニーダ・マンズーア
放送日(イギリス):2020年1月26日
視聴者数(イギリス):560万人
視聴者評価(イギリス):83%

©BBC
サイ系の宇宙警察隊・ジュドゥーンが逃亡者を捕まえるためにイギリス・グロスターにやってきたので、ドクターは逃亡者が誰なのかを突き止めるために当地に駆けつける。調査の結果、地元のツアーガイド、ルース・クレイトン(ジョー・マーティン)が浮かび上がる。ルースの夫・リーは暗い過去を隠しているように見えた。ところが、ルースが子供時代の奇妙な回想を体験するようになったので、ドクターは本件の裏に重大な事実が隠されているのではないかと疑うようになる。一方、グラーム、ライアン、ヤズの3人は自分の意思に反して地球外にテレポートし、ドクターのかつての盟友に出会うことになった。その盟友は将来のできごとに関してドクターへの警告を携えていた……。
6 宇宙からの病原体
原題:Praxeus
脚本:ヴィネイ・パテル
監督:ジェイミー・チャイルズ
放送日(イギリス):2020年2月2日
視聴者数(イギリス):520万人
視聴者評価(イギリス):78%

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ペルーの女性が友達と川谷でキャンプしていたら、友達が行方不明になったので、ライアンが捜索に力を貸すことになった。一方、イギリス人の宇宙飛行士が操縦していたスペースシャトルが事故着陸し、宇宙飛行士が行方不明になったので、彼の夫であるイギリス人の警察官が捜索のために香港にやってきた。ヤズとグラームはこの警察官と組み、宇宙飛行士の捜索に乗り出す。その間にも、ドクターはマダガスカルで潜水艦から脱出したアメリカ人の海軍将校を救い出すが、彼は謎の病原体に侵されており、ドクターの目の前で爆発して死去した。ドクターたちは、これらのできごとを結びつけている要因を突き止め、エイリアンの病原体「プラクセウス」から人類を守らなければならない!
7.悪魔の呼び声
原題:Can You Hear Me?
脚本:シャーリン・ジェームズ、クリス・チブノール
監督:エマ・サリバン
放送日(イギリス):2020年2月9日
視聴者数(イギリス):490万人
視聴者評価(イギリス):78%

©BBC
ドクターはコンパニオンたちを現代のシェフィールドに一時帰国させるが、その直後にゼリンという邪悪な生命体がターディスに侵入してきた。そこでドクターは独りで1380年のシリアに向かう。このころ、当地の病院は悪夢の中から出現した猛獣の攻撃を受けていた。一方、ヤズとライアンの前にゼリンが出現、グラームは謎めいた女のビジョンを見るようになった。その女は囚われの身になっており、救助を請うていた。手がかりを寄せ集めたドクターたちは、太陽系の軌道を回るスペースカプセルの存在を突き止める。だが、そこには古代から続く危険な罠が仕掛けられていた。
8. フランケンシュタインが生まれた夜
原題:The Haunting Of Villa Diodati
脚本:マキシーン・アルダートン
監督:エマ・サリバン
放送日(イギリス):2020年2月16日
視聴者数(イギリス):510万人
視聴者評価(イギリス):80%

©BBC
1816年の夏、ジュネーブ湖のほとりに建つ別荘ディオダーティに、19世紀を代表するイギリスの作家たちが集まっていた。嵐の夜、ドクターたちは、メアリー・ゴッドウィンの小説『フランケンシュタイン』がどのようにして生まれたのかを見たくて、この別荘にやってきた。だが、そこでは、花瓶が宙に浮かび壁に叩きつけられる、骸骨の手が廊下を走り回る、幽霊が出没するなど、不気味な現象が頻発していた。やがて別荘内の空間が歪み、脱出することさえままならなくなった。謎を解く鍵は、詩人・シェリーが見たビジョンにあるようだ。しかし、彼は行方不明になっていた……。
9. サイバーマンの再興 / 10. 時を超えた子供たち
原題:Ascension Of The Cybermen / The Timeless Children
脚本:クリス・チブノール
監督:ジェイミー・マグナス・ストーン
放送日(イギリス):2020年2月23日 / 2020年3月1日
視聴者数(イギリス):500万人 / 470万人
視聴者評価(イギリス):81% / 82%

©BBC
ドクターたちはアシャド(孤高のサイバーマン)を追いかけて、遠い未来にやってきた。このころ、地球は大サイバー戦争によって壊滅的な被害を受け、生存者は残り少なかった。彼らが生き残る道はただ1つ。それは「バウンダリー」と呼ばれる謎の通り道だった。しかし、マスターがバウンダリーに手を出した結果、ドクターたちは瓦礫と化したガリフレイ星に足を踏み入れることとなった。タイムロードの秘められた過去を探り出したと豪語するマスター。彼が語る情報は、ドクター自身の存在を根底から覆すものだった!
新春特番:ダーレクの革命
原題:Revolution Of The Daleks
脚本:クリス・チブノール
監督:リー・ヘイヴン・ジョーンズ
放送日(イギリス):2021年1月1日
視聴者数(イギリス):630万人
視聴者評価(イギリス):79%

©BBC
ダーレクにそっくりのロボットが監視カメラ映像に映っていた。ドクターはジュドゥーンによって宇宙の刑務所に入れられ身動きがとれないので、グラーム、ライアン、ヤズの3人が対応しなければならない。このロボット、ドクターの仇敵である実業家のジャック・ロバートソンが作ったものだった。ロバートソンは、イギリス首相の座を狙う悪賢い政治家、ジョー・パターソンと手を組み、イギリス国民を守るという名目でロボットを大量生産しようとしていた。だが、その裏でダーレクが地球支配をもくろんでいることを知る由もなかった。キャプテン・ジャック(ジョン・バローマン)によって刑務所から救出されたドクターは、この危機を回避するために最悪の手段に訴えなければならない!
さようなら、グラームとライアン!

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ドクターが投獄されている間、ライアンは自分なりの生き方を模索し、人生を築いてきたので、ターディスを離れ、シェフィールド(イギリスの都市)で生活していくことを決意しました。グラームは孫の意思を尊重し、ドクターと別れて、孫とともに余生を過ごすことを決心しました。
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