10.ブリンク (2007年6月9日放送)
脚本:スティーヴン・モファット
監督:ヘティ・マクドナルド



現代のロンドンに住む若い女性、サリー・スパローが友達と一緒に廃屋を探検していたところ、壁紙の背後に彼女宛のメッセージが隠されているのが見つかった。そのメッセージは1969年に書かれたもので、差出人は「ドクター」だった。しかも、突如として友達が行方不明になってしまう。友達は1920年にタイムスリップしてしまったのだ。廃屋の庭に立つ不気味な「忍び泣く天使」の像が事件の謎を解く鍵を握っているようだ……。

このエピソードは2008年ヒューゴ賞の短編ドラマ賞に輝きました。脚本家のスティーブ・モファットは三年連続でこの賞を受けたことになります。
このエピソードでは、廃屋の荒れ果てた庭にたたずむ「忍び泣く天使」の像がポイントになっています。普通、天使は「善」の象徴なので、その天使が両手に顔を埋めて忍び泣く様はいかにも異様。その天使が顔を上げると……?天使の純粋なイメージを逆手にとった巧妙な物語です。
ドクターによると、この天使の前ではまばたきをしてはならないそう。それはなぜ?まばたきをしたら何が起こるのか?まばたきをするなと言われても、それはどだい無理な話ですよね。人間はまばたきをするようにできているのですから。この設定から息詰まるようなサスペンスが生まれます!