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時間旅行科学ゾーン→試験勉強は試験のあとで?


過去の自分にメッセージや情報を送ることは可能なのでしょうか?

それが可能であることを、ニューヨーク・コーネル大学の著名な心理学者、ダリル・ベム教授が証明しました。

彼の実験は、まず『コーネル・デイリー・サン』紙に掲載され、その後、またたく間に世界中のメディアに取り上げられました。

ベム教授はコーネル大学の学生の中から100人のボランティアを募りました。参加者の男女比率は半々でした。彼らは部屋に通され、壁の前に座るよう指示されました。その壁には二つのカーテンがかかっていました。

一つのカーテンの背後にはただの殺風景な壁がありました。もう一つのカーテンの陰にはエロチックな画像が掲げられていました。

実験の参加者たちは、エロチックな画像が張り出してあると思われる方のボタンを押すよう指示されました。彼らに知らされていたことは、片方がただの壁で、もう片方にはエロチックな画像が掲げてあるということだけでした。

その結果、54%の学生がエロチックな画像の方を選び、46%が何もない壁の方を選びました。

この比率は大したことがないような気がするかもしれません。しかし、物理学者のエドワード・クロースが計算したところによると、54%の率が起こる確率は740億分の1なのだそうです。

ベム教授は8年に渡り同じような実験を繰り返し実施しましたが、その結果は常に54%前後であり、一貫していました。

この実験の結果、試験(入学試験、入社試験、運転免許試験など)でよい成績を収めるコツは、試験前と試験後に勉強することであるという結論が出されました。

あなたは「そんなことはばかげている」と思うかもしれません。試験を受けた日の翌日に勉強をするなど、完全に時間の無駄のように思えます。

しかし、そうすることによって、試験でよい成績を収められる確率が統計学的にぐんと高まるのです。

つまり、未来の自分が過去の自分を助けるということです。これは一種のタイムトラベルです。