『スター・トレック』の超光速航行が可能に?
2015年1月4日
アメリカ・ネブラスカ大学の教授であるデイヴィッド・パレスさんが『スター・トレック』に出てくるようなウォープ・ドライブ(時空を超える装置)を自宅の車庫で開発中です。
ウォープ・ドライブは仮説に基づいた推進装置であり、それによって超光速航行が可能になります。
アインシュタインの相対性理論は、光の速さを超えることが不可能だとしていますが、別の理論によると、宇宙船の周りに「ウォープ・バブル」を作ることで超光速航行が可能になるかもしれないと提案しています。

現在、NASA(航空宇宙局)が独自のウォープ・ドライブを開発中ですが、パレス教授はNASAよりも優れた方法を発見したと述べています。
元物理学教授であるジャック・カシャーは『オマハ・ワールド・ヘラルド』紙のインタビューに応え、次のようにコメントしています。
「多くの人々が深い考えもなしにこのアイデアをきっぱりと否定するでしょう。でも、私はパレス氏がある種の英断を下したと思っています。」
「この件はあまりにも並はずれているので、資金供与を受けることは難しいでしょう。この企画を実行に移すためには、自宅の車庫で行わなければならないのです。でも、いずれNASAはこの考えを受け入れるようになると思います。」
理論的には、ウォープ・ドライブは宇宙船前方の空間を収縮させ、後方で拡大することによって、ウォープ・バブルを作りだします。
しかし、パレス教授によると、ウォープ・バブルは自然界ですでに起こっているそうです。第二次大戦時から現代に至るまで、多数のパイロットが、雷雨の中を飛行している最中、160〜480キロメートルの距離を瞬間移動したと報告しています。同教授はそこからひらめきを得て、この実験を始めたのだそうです。
現在、同氏はウォープ推進装置を試すために、2メートル四方の船を作っているところです。次の夏までにこの船を宙に浮かばせる予定とのことです。