
物理学者のサム・ベケット博士(スコット・バキュラ)は砂漠に建てられた研究所でタイムトラベルの研究に没頭していた。しかし政府が助成金打ち切りを表明、サムは自分の研究の価値を証明すべく、未完成のタイムマシンに試乗し、姿を消してしまう。気がついたとき彼はタイムスリップし、別人の体に乗り移っていた。彼の唯一のコンタクトはアル(ディーン・ストックウェル)。アルはホログラムの映像としてサムの前に現れ、ポケット・コンピュータで様々な情報を調査し、サムを支援するのだった。だがアルの姿はサム以外の人々には見えない。
サムが乗り移る人々はマフィアの殺し屋、パイロット、英文学の教授、知的障害児、ピアニスト、上司からセクハラされている女性秘書など多種多様。乗り移った人々はいつも窮地に追い詰められているので、サムは彼らの危機を回避し、人生を改善してあげなければならない。務めを果たした途端、彼はリープし、別の時代の別の人の体の中へと移っていくのだった。彼が自分の時代に帰れるのはいつ?

■有名サイトの評価 (2010年9月30日現在)
インターネット映画データベース: 8.4 / 10
TV.com: 8.9 / 10
|

シーズン5まで続いた大ヒット作。このドラマは毎回、時代と舞台が変わるので、ロケ地、助演者、脇役、衣装、道具など、すべてのものを変えなければならず、しかも時代考証が必要だったので、製作側は大変だったでしょう。
主人公が毎回違う時代にリープするという設定は『タイムトンネル』に似ているが、『タイムトンネル』の主人公が歴史的に重要な事件に関わったのに対し、このドラマの場合、ごく普通の人々を助けることが主人公の務めでした。でも、そんな草の根レベルの善行が波及効果を及ぼし、社会の改善に役立ったということなのでしょう。様々な時代の庶民の状況がリアルに描かれています。人種差別や性差別といった問題も真正面から扱っています。彼らの生活を通してアメリカや世界が見えてくる。その意味で、このドラマは、本格的SFというよりは、SFの形を借りた人間ドラマという印象が強いです。
主演のスコット・バキュラは、気さくで親しみやすく、温かい人柄が画面を通して伝わってきて、彼以外の配役は考えられないほど。彼をサポートするディーン・ストックウェルは、毎回ど派手な衣装で登場し、ユーモアたっぷりの演技で楽しませてくれます。好感度バツグンの主役ふたりが、このシリーズの大きな魅力になっています。
サムは他人の体にリープしたあと、鏡を覗き込み、自分がどんな人にリープしたかを確認しますが、この有名な場面は、昔ながらのトリックが使われたそうです。鏡ではなく透明のガラスが使われたのです。ガラスの両面にはまったく同じセットが対照的に作られたのだそう。鏡(ガラス)の片側にサム役のスコット・バキュラがいて、反対側にはリープされた人を演じる俳優がいて、動作や表情をシンクロさせたのだそう。
タイムトラベラーまたは未来予知者が人助けをするという設定のドラマは数多く作られていますが、本作品はそんな「人助け系ドラマ」の先駆けになったのではないかと思います。

■第1回:ジェネシス(1989年3月26日)

サムは空軍のパイロット、トム・ストラットンの体にリープする。トムは試験飛行で事故死する運命にあった。サムはX2ジェット機でマッハ3の壁を突破し、無事に着陸しなければならない。だが、サムは飛行機の操縦方法をまったく知らなかった!→シーズン1エピソードガイドへ

■『タイムマシーンにお願い』が映画化(2010年8月7日)

アメリカのサンディエゴで7月21日から24日まで開かれたコミコン(コミックやSF・ファンタジー系の映画やテレビのファンを対象にした会議)で、90年代の人気ドラマ『タイムマシーンにお願い』が映画化されることが明かされました。
同ドラマの公開討論会で、主役を演じたスコット・バキュラは、会場に集まった600人のファンにこのニュースを伝えました。
「よいニュースは、ドン(クリエイターのドナルド・ベルサリオ)が映画の脚本執筆に臨んでいることです。そしてハリウッドの大物プロデューサーが乗り気になっています。そろそろ潮時ですよね。でも、恐れていたことが起こってしまいました(彼が年をとってしまったので、主役は演じられないということ)。でも、ディーン(アルを演じたディーン・ストックウェル)も私も友情出演する予定です。現在ドンは脚本を執筆中ですが、私とディーンを頭から追い出すことに苦労しているとのことでした。でも彼のことだから執筆をやり遂げることでしょう。」
■『タイムマシーンにお願い』の続編が製作?(2009年08月04日)
アメリカのサイファイ・チャンネルの関係者が人気ドラマ『タイムマシーンにお願い』の続編を製作する可能性を匂わせました。
アメリカのサイト、IO9のインタビューに応え、サイファイ・チャンネルのクリエイティブ・ディレクター、マーク・スターンは次のように語っています。
「ぜひ、我々のチャンネルでタイムトラベルをテーマにしたドラマを製作したいと思っています。可能性として『タイムマシーンにお願い』の続編を検討しており、このドラマのクリエイターであるドナルド・ベルサリオと話し合っているところです」。

日本語のDVDは未発売のようです。英語版のDVDが発売されています。
→シーズン1
→シーズン2
→シーズン3
→シーズン4
→シーズン5
