エクルストン:「ドクターの中の一人として人々の記憶に残りたい」

2015年4月16日

イギリスのTVシリーズ『ドクター・フー』で9代目ドクターを演じたクリストファー・エクルストンは、現在、イギリスの民放局・ITVのTVシリーズ『セーフ・ハウス』で主演しています。

『セーフ・ハウス』はイギリスで4月20日から放送が始まるスリラードラマ。元警官のロバート(エクルストン)と、彼の妻・ケイティ(マーシャ・トマソン)は、イギリスの観光地・湖水地方にある民宿を買い、民宿業を営もうとするのですが、ロバートの元同僚・マーク(『ドクター・フー』に出演歴のあるパターソン・ジョセフ)から、「その家をセーフ・ハウス(犯罪者から狙われている人の隠れ家)として使わせてほしい」という依頼を受け、その頼みを聞き入れます。

イギリスのTVガイド雑誌『ラジオ・タイムズ』のインタビューに応え、クリストファーさんは次のようにコメントしています。

「俳優業は僕に向いていないんじゃないかと感じています。というのも、僕は高等教育を受けていないからです。英国の社会はずっと不平等の上に成り立っています。特に文化面でそのことが言えます。」

「なんとかここまでやってこれましたが、今や不平等はますます顕著になっており、僕のような人間は生き残れにくい時代になっています。」

「エディー・レッドメイン(映画『博士と彼女のセオリー』でアカデミー賞主演男優賞を受賞)や、ベネディクト・カンバーバッチはこの機会をうまく利用していますが、今のような風潮は軟弱で味気ない文化を作りだすだけだと思います。ある程度まで、そんな文化はすでに生まれています。」

「実を言うと、僕は映画やTVドラマをあまり見ません。しかし、白人男性の役が主流を占めていることには気づいています。」

「不利な立場にあるのは労働者階級の人間だけではありません。女性や有色人種の人たちの役が十分にありません。『男性だけでシェイクスピア劇を上演しよう』というような企画を聞くと、もどかしさを覚えます。それはすばらしい知的な試みかもしれませんが、女性の職がなくなるという意味では言語道断です。」

クリストファーさんは9代目ドクターの役を一年演じただけで番組から降板しましたが、そのことについて同氏は次のようにコメントしています。

「ドクターの中の一人として人々の記憶に残ることを希望しています。このキャラクターやシリーズに対して嫌悪感を抱いているわけではありません。とはいえ、僕はこの番組を見ていないし、この番組について語りたくもありません。なぜなら、このインタビューは『セーフ・ハウス』に関するものだからです。この番組は僕にとって住宅ローンのようなものなんです。」

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