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時間旅行TV&映画ゾーン→(旧)ドクター・フー シーズン1


■シリーズの概要

『ドクター・フー』は遠い惑星ギャリフレイからやってきたドクターと、地球人の旅仲間がターディスと呼ばれるタイムマシンで時空を駆け巡り、様々な冒険を体験する物語。当初、ドクターたちの冒険は「SFもの」と「歴史もの」に分かれていました。

歴史ものについては子供たちに楽しみながら歴史を学んでもらおうという意図がありました。ドクターたちが訪れた歴史上の場所は、マルコ・ポーロがいたころの中国、十字軍遠征時のパレスチナ、アステカ帝国、革命時のフランス、古代ギリシアやローマ、開拓時代のアメリカなど、様々でした。

歴史的な土地を訪れたあと、ドクターたちは遥かかなたの惑星にあるエイリアンの世界や宇宙船、そして未来の地球を訪ね、宿敵ダーレクや、感情を持たないロボット・サイバーマンなど数多くの敵と闘いました。


■初代ドクター

初代ドクターは長めの白髪をうしろになでつけた独特のスタイルが特徴。誇り高く、居丈高で頑固だが、根は優しい。初期のドクターは謎に満ちた存在でした。ドラマの中で明らかにされたことは、ドクターが自分の惑星を逃れ、孫娘と旅を続けているということだけ。その惑星が何という名前で、そこがどんな場所で、どの時代からやってきたのか、ということは謎のままでした。

初代ドクターは優れた知性の持ち主で、ターディスは彼しか運転できません。苦境におちいったときは持ち前の知恵を発揮して問題を解決します。その点では頼りになる存在ですが、なにぶんお年寄りなので、体力的にはもうひとつ。そのため、コンパニオン(旅仲間)に助けられることもよくありました。ドクターとコンパニオンは持ちつ持たれつの関係にあったのです。

初代ドクターを演じたのは、映画や舞台やテレビで活躍していた性格俳優、ウィリアム・ハートネル。彼は1963年の11月から1966年の10月まで三年にわたりドクターを演じました。悲しいことに、ハートネル氏は1975年に他界されました。


◆初代コンパニオン

●スーザン
スーザンはドクターの孫娘で、彼にとって最初のコンパニオンでした。『ドクター・フー』の放送が始まった時点で、ドクターとスーザンはすでに故郷の惑星を離れ、時空間を旅しているという設定になっていました。でも彼女はどこでも見かけるような15歳の女学生。困難な状況に放り込まれると、パニックにおちいり、大人の助けを必要とすることもありました。それでもスーザンは折に触れて祖父から受け継いだ鋭い知性を垣間見せました。時にはテレパシー能力を発揮することさえ!そんな彼女も旅を続けるうちに精神的に成熟していきます。

スーザンを演じたのはキャロル・アン・フォード。彼女は1963年の11月から1964年の12月までスーザン役を務めました。


●イアン・チェスタトン
イアンは科学の先生です。ドクターとスーザンが1963年のイギリスに滞在していたころ、スーザンが通っていた学校の教師なのです。その縁がきっかけとなり、イアンは同僚の教師バーバラと共に、ターディスに乗って大冒険をすることになります。イアンはヒーローの見本のような存在でした。頭の回転が速く、人当たりがよくて、仲間を守るためなら自ら危険な状況に飛び込んでいくことを辞しません。初代ドクターはお年寄りだったので、体力を要するアクションはもっぱら彼が担当しました。その意味で、イアンとドクターはお互いに補い合う関係にあったのです。

イアンを演じたのはウィリアム・ラッセル。彼は劇場、映画、テレビと幅広く活躍した俳優で、勇敢なヒーローが彼のはまり役でした。代表作にテレビドラマ『ランスロット卿の冒険』があります。彼は1963年の11月から1965年の6月までイアン役を務めました。


●バーバラ・ライト
バーバラはイアンの同僚で、歴史の先生です。彼女はちょっとやそっとのことでは取り乱さない、精神的な強さを持った女性です。大人の女性として分別を備えたバーバラは、精神的に未熟なスーザンの母親役を務めました。彼女は自分の信条を貫く女性。ドクターたちと冒険を続ける過程で、そんな性格が有利に働くこともあれば、裏目に出ることもありました。でも最終的に、彼女はどんなに過酷な状況に放り込まれても、仲間と力を合わせて問題を克服しました。

バーバラを演じたのはジャクリーヌ・ヒル。彼女は1963年の11月から1965年の6月までバーバラ役を務めました。彼女は1993年に他界されました。


1.地球外から来た子供

脚本:アンソニー・コバーン、C.E.ウェバー
監督:ワリス・フセイン

ドクター・フー神話はここから始まった! 記念すべき第一作

1.地球外から来た子供:1963年11月23日
2.頭蓋骨の洞窟:1963年11月30日
3.恐怖の森:1963年12月7日
4.火を作る者:1963年12月14日

高校教師のイアンとバーバラにとって、スーザンは謎に満ちた生徒である。普通の生徒では知らないような知識をたくさん持っているのだ。そうかと思うと、基本的な一般常識を知らなかったりする。そこで二人は学校が終わった後、スーザンを尾行する。驚いたことに、彼女はゴミ捨て場に姿を消した。そのゴミ捨て場には警察用の公衆電話ボックスがあり、奇妙な老人がいた。その老人はスーザンの祖父で、自分をドクターと名乗った。

電話ボックスの中に足を踏み入れたイアンとバーバラは驚愕する。中は広々としており、中心部に奇妙な操作台が設置してあったからだ。公衆電話ボックスと思われたものはターディス……時空を駆け巡るタイムマシンだった。ドクターとスーザンは故郷の惑星を逃れ、時空をさまようエイリアンだったのだ! 二人の教師に正体を明かされることを恐れたドクターはターディスを起動、四人は時空間を突き進んでいく。

しかもイアンとバーバラはドクターからとんでもないことを知らされる。ターディスには欠陥があり、目的地を指定できないというのだ。行き先と到着時間は成り行き任せだという。かくして二人の教師はドクターとスーザンと共に時空をさまよう冒険者になった。

四人が最初に到着したのは紀元前10万年の石器時代だった。このころ、原始人たちは火を作る秘密を探ろうとしていた。そこに現れたドクターがマッチでパイプに火をつけたため、四人は原始人たちによって捕らえられ、洞窟の中で囚われの身となってしまった……。

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2.ザ・ダーレク

ドクターと三人のコンパニオンはスカロ星に到着する。この惑星の住民は二手に分かれていた。ひとつの種はダーレク……敵意に満ちた突然変異種で、ロボットを思わせる移動可能な機械の中に入り、我が身を保護している。もう一つの種は人間に似た美しいサールである。ダーレクは核兵器でサールを攻撃しようとしていた。サールは平和主義者なので、戦争に関わることにためらいを感じている。だがドクターは全滅の危機を避けるため、ダーレクと戦う必要性をサールに説くのだった……。

この物語ではフーで一番人気の悪役、ダーレックが初お目見えしました。最初の原始時代の物語はかなり好評だったそうですが、この『ザ・ダーレク』は視聴者に大ウケで、本国イギリスにおける最後二回の視聴者数は一千万人を越えました。

この物語の脚本を書いたテリー・ネイションさんは1930年の生まれ。彼が8歳のとき第二次大戦が勃発しました。ナチスと広島・長崎の原爆投下の時代を生きた同氏は、そのときの恐怖をこの『ダーレク』に投影したのだそうです。ダーレクの有名な口癖、「エクスタ〜ミネイト!エクスタ〜ミネイト!」(皆殺しにせよ!皆殺しにせよ!)は、そんな背景から生まれたのかもしれません。

なお、この物語は大ヒットとなったので、ピーター・カッシングの主演により映画化されました。映画の詳細はここをクリック!

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3.破滅寸前

脚本:デイヴィッド・ウィテカー
監督:リチャード・マーティン、フランク・コックス

余った番組枠を埋めるために作られた急場しのぎの作品

1.破滅寸前:1964年2月8日
2.災難スレスレ:1964年2月15日

スカロ星をあとにし、地球に向かうターディスに異変が生じ、四人の乗組員は全員気を失ってしまう。

四人は薄暗いターディスの中で気を取り戻す。ドクターは額に傷を負っており、残りの三人は部分的に記憶を失い、頭や首に痛みがあった。しかも、ターディスの扉が勝手に開いたり閉まったり、時計が溶けたり、スクリーンに意味不明の映像が映し出されたりと、奇妙なできごとが起こり始めた。果たしてこの不可解な事件の真相は?

この物語は二部構成で、25分のエピソードが二本で完結するのですが、面白い裏話があります。シーズン1を編集していく過程で、エピソード二本分の空きができてしまったのだそうです。どうしてもこの空きを埋めなければいけないが、予算は限られている。他の俳優を雇ったり、セットを作ったりする余裕はない。そこで苦肉の策として、登場人物を四人に限定し、舞台をターディス内に限って、脚本を書いたのだそうです。いわば急場しのぎの穴埋め的な物語だったわけです。

『(新)ドクター・フー』では、ターディスが単なる乗り物にとどまらず、独自の知性を持った一種の機械生命体として描かれています。そんな設定のきっかけを作ったのが、この物語です。

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4.マルコ・ポーロ

脚本:ジョン・ルカロッティ
監督:ワリス・フセイン、ジョン・クロケット

今は誰も見ることのできない、幻の名作

1.世界の屋根:1964年2月22日
2.歌う砂:1964年2月29日
3.五百の目:1964年3月7日
4.嘘の壁:1964年3月14日
5.上都からの騎手:1964年3月21日
6.強大なるクビライ・カン:1964年3月28日
7.北京の刺客:1964年4月4日

ドクターと三人の仲間は雪原に到着する。ところがそこで災難が発生!ターディスが故障し、熱源と水を絶たれてしまったのだ。このままでは四人は凍死してしまう。彼らを助けたのはベニスの旅行者、マルコ・ポーロであった。彼の話によると、時は1289年で、場所はヒマラヤ山脈だという。マルコは蒙古の兵士と中国の娘ピング・チョーを連れて、クビライ・カンに謁見するためパミール峠から北京に向かう途中だという。

マルコはターディスが「空飛ぶキャラバン」だと知り、ドクターからターディスを奪って、クビライ・カンに献上することを勝手に決意する。その功績によって、ベニスに帰る許可をもらおうという魂胆である。ドクターたちはなす術もなく、マルコのキャラバンに加わり、旅をする羽目になる。一行はゴビ砂漠を渡り、敦煌千仏洞に立ち寄り、万里の長城をたどって上都から北京へと至る大冒険の旅に出発する。行く手には数々の危険が待ち受けていた……。

この作品は残念ながら消去されてしまいましたが、スチル写真と音声を元に復元した30分のダイジェスト版はこのボックスセットに特典映像として含まれています。

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5.マリナスの鍵

脚本:テリー・ネイション
監督:ジョン・ゴリー

失われた四つの鍵を探せ!波乱万丈の冒険譚

1.死の海:1964年4月11日
2.ベルベットの網:1964年4月18日
3.叫ぶジャングル:1964年4月25日
4.恐怖の雪原:1964年5月2日
5.死刑宣告:1964年5月9日
6.マリナスの鍵:1964年5月16日

ドクターと彼の孫娘スーザン、そしてイアンとバーバラはマリナス星に到着する。この星では凶暴な種族をマインド・コントロールによって管理するため、「マリナスの良心」と名づけられたコンピュータが使われていた。ところが、このコンピュータを動かす四つの鍵が失われ、凶暴な種族が暴れだしたので、マリナス星は危機的な状況にあった。そこで科学者のアービタンは苦肉の策としてターディスの周りにバリアを張り、ドクターたちをターディスから締め出してしまう。四つの鍵を探し出さない限り、バリアを取り除かないというのだ。罠にはめられた四人は怒るが、仕方なく鍵を求めて危険な旅に出発する羽目に……。

これは結構、面白いです。一回25分で物語が完結するようになっており、それらの小さな章が集まって一つの大きな物語が完成する構成になっています。

腕時計型のテレポート機を使って、マリナス星をあちこち駆け巡り、鍵を探すのです。行き先は熱帯のジャングルから厳寒の雪原まで様々。ジャングルでは殺人植物が主人公たちに襲いかかり、雪原では凍結していた戦士が動き出したりと、波乱万丈の物語が展開。セットや特撮は今とは比べ物になりませんが、それでもこの種の昔のSFドラマには独特の魅力があります。

科学の先生、イアンは背中に鶴の紋章がついた法被(はっぴ)を粋に羽織り、微笑ましい姿で大活躍!これは前の物語『マルコ・ポーロ』で中国から持ち帰ったおみやげなのでしょう。中国服というより和服?

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6.アステカ

脚本:ジョン・ルカロッティ
監督:ジョン・クロケット

アステカ帝国を舞台にした歴史もの第三弾

1.悪の寺院:1964年5月23日
2.死の戦士:1964年5月30日
3.犠牲の花嫁:1964年6月6日
4.暗闇の日:1964年6月13日

ドクターとコンパニオンは1430年のメキシコに到着する。そこでバーバラはアステカ人によって高僧の生まれ変わりだと勘違いされる。生き神様に祭り上げられたバーバラは自分の地位を利用して残酷な人身御供の風習をやめさせようとする。ドクターはバーバラに「歴史を変えるべきではない」と忠告するが、彼女は聞く耳を持たない。一方、イアンはアステカの屈強な戦士と決闘する羽目になり、スーザンは人身御供の犠牲者と結婚することを命じられる。逃げたくても、ターディスは高僧の墓に閉じ込められているのでアクセス不可能。果たして四人の運命やいかに?

当時のアステカでは、異性にココアを作ってあげることはプロポーズすることを意味したそうです。そうとは知らないドクターが年配の女性にココアを作ってあげたばっかりに、女性はプロポーズされたと勘違いし、有頂天になるという笑える一幕もありました。

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7.センソライツ

脚本:ピーター・ニューマン
監督:マーヴィン・ピンフィールド、フランク・コックス

エイリアンがテレパシーで人間をコントロール

1.宇宙の異邦人:1964年6月20日
2.気の進まない戦士:1964年6月27日
3.隠された危険:1964年7月11日
4.死との競争:1964年7月18日
5.誘拐:1964年7月25日
6.必死の冒険:1964年8月1日

ターディスは28世紀の宇宙船内に到着する。船内には三人の宇宙飛行士がいたが、全員死んでいるように見えた。ところが突然彼らは息を吹き返す。船長の説明によると、三人は「センソライツ」と呼ばれる、テレパシー能力を持つ宇宙人の影響下にあるという。宇宙人のテレパシーによって、トランス状態にされてしまうというのだ。三人のうち一人は錯乱状態にあった。

そうこうしているうちに、ドクターの孫娘、スーザンがセンソライツからテレパシーで連絡を受ける。彼らのリーダーが話し合いの機会を持ちたいというのだ。そこでドクターたちは彼らの惑星「センソ・スフィア」に赴くのだが……。

ファンの間で、この物語はシーズン1の中で最も面白くないと評価されているようです。確かにペースはやや遅めです。

エイリアンの特殊メークは当時としては上出来だと思います。特殊メークが優れているせいで、センソライツはかなり不気味で脅迫感があります。でも、物語が進むにつれ、彼らは必ずしも悪者ではないことが明らかになります。むしろ非は地球人にあったのです。なぜ地球人が彼らの惑星にやってきたかというと、この星にある貴重な鉱石を横取りするためだったのです。宇宙飛行士がテレパシーでトランス状態にされたのは、そんな理由があったからです。

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8.恐怖政治

脚本:デニス・スプーナー
監督:ヘンリック・ハーシュ、ジョン・ゴリー

フランス革命を舞台にした歴史もの

1.恐怖の土地:1964年8月8日
2.マダム・ギロチンの客:1964年8月15日
3.身分のすり替え:1964年8月22日
4.フランスの暴君:1964年8月29日
5.必要に迫られた交渉:1964年9月5日
6.コンシエルジュリー監獄の囚人:1964年9月12日

ターディスはフランス革命が盛り上がっていた1794年のパリに到着する。イアン、バーバラとスーザンは兵士に捕らえられ、監獄に送られて、ギロチン刑を言い渡される。捕獲を免れたドクターは地方高官に成りすまし、三人を救うためパリに向かうのだが……。

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