
高度な知性を持つ猿、コーネリアス(ロディ・マクドウォール)とジラ博士(キム・ハンター)は未来を逃れ、現代の地球にタイムトラベルする。そこで彼らは人々の間でセンセーショナルな話題を巻き起こし、一躍有名人……というか有名猿に。ところが政府の上層部が彼らの殺害を企てたことから、コーネリアスとジラは逃走する羽目に!

■有名サイトの評価(2009年6月25日現在)
インターネット映画データベース: 6.1 / 10
『腐ったトマト』のトマトメーター: 78%
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・俳優出身のドン・テイラーが如才なく、能率的に監督しており、俳優の演技を巧みに引き出している。 - TVガイド
・筋は基本的に第一作の裏返しであり、人と猿の役割が逆転している。その意味で、シリーズの中心的作品として比較的よくできているものの、このシリーズのファンでない観客にはアピールしないだろう。 - トム・コウツ(BBC)

■矛盾点はあるが、コメディあり、サスペンスありで、まずまずのでき 




2作目の『続・猿の惑星』では、最後に地球が核兵器によって滅びてしまったので、このシリーズもこれで終わりになるかと思ったら、タイムトラベルのプロット手法を取り入れることによって、3作目の製作が可能になった。
地球が滅びる前に、チンパンジーのコーネリアスとジラが、テイラー(チャールトン・ヘストン)の宇宙船に乗って地球を離れ、タイムスリップして、70年代の地球に戻ってきたのだ。だが、この展開には疑問を感じる。猿の惑星の文明のレベルは16〜17世紀のころのヨーロッパ。そのころ、科学はまだそれほど発達していなかったので、コーネリアスとジラが宇宙船を操縦するだけの知識や能力を持っていたとは思えない。ましてや、タイムスリップして70年代のアメリカに戻ってくるというのは都合がよすぎるのではないか。それに、宇宙船が機能していたのなら、なぜテイラーがそれを利用して自分の時代に戻らなかったのか?
上記の矛盾点に目をつぶったら、あとの展開はおもしろく見ることができる。すっかり有名になったコーネリアスとジラがちやはやもてなされ、人間社会を見学するくだりは楽しい。ジラが泡風呂に入ったり、シャンペンを飲んだりして、軽いコメディ仕立てになった場面もある。1作目では人間が猿の社会に放り込まれたが、こちらでは猿が人間の社会に放り込まれた状況を描いている。
しかし、ジラの妊娠が明らかになってから、それまでの明るいムードは一転する。将来、ジラの子供が指導者になり、人間を支配するようになることを恐れた政府関係者が、子供の殺害を企て、必死の逃亡劇が始まるのである。緊迫感あふれる展開のあと、物語は感情的な結末へと至る。そして最後に意外な秘密が明かされ、4作目『猿の惑星・征服』へとつながっていく。

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