
『宇宙大作戦』から80年が経過、新しく生まれ変わった宇宙船エンタープライズNCC 1701D号が、ジャン・ルック・ピカード艦長の指揮のもと、未踏の宇宙を探索、様々な冒険や危機に遭遇する。

■有名サイトの評価 (2010年8月28日現在)
インターネット映画データベース: 8.8 / 10
TV.com: 8.9 / 10
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18のエミー賞のほか、ヒューゴ賞の最優秀ドラマ賞など11の賞に輝き、シーズン7まで続いた名作SFシリーズ。
■製作までのいきさつ
1977年に映画『スターウォーズ』が大ヒットしたため、70年代末にユニバーサルで『スタートレック』のTVシリーズを復活させる企画が持ち上がりました。しかし、『スタートレック』映画化の企画が軌道に乗ったので、TVシリーズの話はお流れになりました。
その後、80年代中期にTVシリーズ復活の話が再浮上し、ユニバーサルがジーン・ロッデンベリーに話を持ち込みました。当初、『宇宙大作戦』の俳優を起用して、『スタートレック フェーズ2』という題でシリーズを製作する予定だったのですが、当時『宇宙大作戦』の俳優たちは映画の企画で手いっぱいだったので、TVシリーズに関わっている余裕はありませんでした。そこで、新しい俳優を起用して、次世代の『スタートレック』が製作されることになったのです。時代は『宇宙大作戦』から約80年後に設定されました。
■出演俳優に関するよもやま話
主役のピカード艦長の役は、イギリスのシェイクスピア俳優であるパトリック・スチュワートが演じています。ロッデンベリーはスチュワートの起用に難色を示したそう。「こんなハゲ頭の男に艦長を演じさせたくない」と! でも、副プロデューサーのリック・バーマンが彼を強く推し、時間がなくなっていることもあって、彼に決まったそうです。当初、彼にかつらを着けさせようとしたそうです。というのは、未来社会では育毛技術が発達しているだろうから、ハゲ頭の男はいないだろうとの意見が出たため。でも、彼にかつらを着けさせたら、かえって不自然で見栄えが悪かったので、この案は見送りとなりました。たとえ未来社会で育毛技術が発達していても、ハゲ頭を気にしない人もいるに違いない、との結論が出されたのです!
一つ腑に落ちないのは、ピカードがフランス人という設定。フランス人なのに訛りのないきれいなイギリス英語を話すのはなぜ? 「24世紀までにフランス語はすたれているだろう」という想定の下にそうなったのだそう。自国の言葉を誇りとするフランス人は面白くないでしょうね!
レヴァー・バートン演じるジョーディは視覚障害者ですが、特殊なバイザーをつけているので、光を感知することによって、普通の人と同じように何の支障もなく行動できます。視覚障害者に宇宙船の操縦を任せるという画期的なアイデアは、「未来社会では身体障害者が社会で平等に活躍するだろう」というロッデンベリーのビジョンに基づくものだそう。
マリナ・サーティス演じるディアナは、ベタゾイドと地球人のハーフで、相手の心を読むテレパス能力の持ち主。一見したところ人間と同じ外見ですが、どこか違うところがあるんですよね。たとえば彼女の髪の毛は印象的ですが、つけ毛が使われているそう。また、コンタクトレンズをつけているので、普通の人よりも黒眼の部分が大きめになっています。
『宇宙大作戦』のスポックに相当するキャラクターとして、アンドロイドのデータが登場。彼はアンドロイドらしいとんちんかんな発言で笑いをふりまいていますが、データを演じるブレント・スパイナーは実生活でもジョークのうまい、おもしろい人のようです。
エンタープライズ号の医師、ビバリー・クラッシャーの息子としてウェズリーが登場します。彼は高度な知能を持ったティーンエージャーという設定になっています。このウェズリーという名前は、ロッデンベリーのミドルネームだそうです(ジーン・ウェズリー・ロッデンベリー)。ロッデンベリーは、子供のころ、頭脳明晰な神童だったそう。ですから、ウェズリーのキャラクターには、子供時代のロッデンベリーが投影されているのでしょう。

このコーナーでは『新スタートレック』のエピソードのなかからタイムトラベルや時間SFに関連した作品のみに絞ってご紹介します。今のところシーズン1とシーズン2のエピソードしかありませんが、それ以降のエピソードも随時ご紹介していきます。
■シーズン1第11回:宇宙空間の名探偵(1988年1月11日)

ピカード艦長、クラッシャー医師、そしてデータが、1940年代の私立探偵のプログラムをホロデックで楽しんでいたところ、プログラムが誤作動し、3人は40年代のギャングから狙われる羽目になる。バーチャル空間で無害なはずの銃弾は実害をおよぼすようになっていた……。
ホロデックとは『新スタートレック』で初登場したバーチャル・リアリティのプログラムで、エンタープライズ号の乗組員は、コンピュータによって生成された仮想現実の世界で遊ぶことができます。このエピソードでは、プログラムが誤作動し、架空の世界が現実化してしまいます。
■シーズン1第24回:時のはざまに(1988年5月2日)

ピカードはヴァンドール4星で研究にいそしんでいるポール・マンハイム博士から救難連絡を受ける。博士が非線形時間の実験をおこなっていたら、次元間に亀裂が生じてしまったのだ。博士の妻、ジェニスはピカードの元恋人だった。22年前、ピカードはパリのカフェでジェニスに待ちぼうけを食らわせた経緯がある。マンハイムが死の危機にひんし、ふたりの心は揺らぐ。一方、データは時間の亀裂を閉じるため、実験現場に向かうが……。
■シーズン1第26回:突然の訪問者(1988年5月16日)

20世紀の衛星内で3人が冷凍仮死状態になっているのが見つかり、クラッシャー医師は3人を生き返らせるが、彼らは時代の変貌ぶりに戸惑うばかりである。一方、中立ゾーンにロミュラン星人の宇宙船が53年ぶりに姿を表した。中立ゾーンにあったロミュランの宇宙ステーションが消え失せたので、その理由を調査するためである。ピカードはロミュランとの交渉に臨まなければならない……。
■シーズン2第13回:戦慄の未来(1989年4月1日)

エンタープライズ号は宇宙空間をさまよっているシャトルを発見する。そのシャトルには人間の存在が感知された。シャトルを収容したところ、それは他ならぬエンタープライズ号のシャトルであることが判明する。しかも、その中には意識を失ったピカード艦長が乗っていた。だが、その時点でピカードはエンタープライズ号で指揮をとっていた。ピカードが二人になってしまったのだ!
データとジョーディは、そのシャトルが6時間後の未来からやってきたことを結論づける。シャトルのログによると、エンタープライズ号は6時間後に破壊する運命にあるという。ピカードと乗組員たちはタイムウォープのサイクルから抜け出す道を見つけなければならない。

■イスラエルの科学者が視覚障害者用バイザーの試作品を開発(2012年2月25日)

TVシリーズ『新スタートレック』の登場人物であるジョーディ(レヴァー・バートン)は視覚障害者ですが、特殊なバイザーをつけているので、光を感知することによって、視覚が正常な人と同じように行動することができます。
このバイザー、24世紀まで待たなくても実現するかもしれません。
イスラエルの科学者チームが試作品を開発しました。このバイザーは、視覚障害者の脳の視覚野を刺激することによって、音波探知機として機能し、自分の周りの形や物を「見る」ことができるといいます。
エルサレム在住のアミール・アメディ博士は、視覚障害者の視覚野を活性化する研究に取り組んでいます。視覚野は情報を二つの並行経路に分離します。一つの経路は形を判別し、もう一つの経路は体の運動機能を統合します。
80年代に、オランダの研究者・ピーター・マイヤー博士は、物体の位置を明確な色調に変換するアルゴリズムを開発しました。今回開発された装置はその研究が元になっています。
この装置の利用者がいったんその仕組みに慣れたら、周囲の環境と相互に作用することができるようになるとのことです。
MRI(磁気共鳴映像法)画像を見ると、この装置が活性化する視覚障害者の脳の経路は、正常な視覚を持つ人の経路と同じものであることが判明しました。
アメディ博士は次のように述べています。
「脳は感覚を処理する機械のように見えるかもしれませんが、実はそうではありません。脳は課題を処理する機械なのです」。
出典:メール・オンライン
■『新スタートレック』の高画質化が実現(2012年2月17日)
2006年に『宇宙大作戦』がリマスターされて以来、スタートレックのファンは『新スタートレック』にも同じ措置がとられることを希望していましたが、今やファンの願いが聞き届けられ、高画質化が実現しました。
『新スタートレック』の全178話が高画質映像に変換され、2012年の後半に7シーズンからなるコンプリートボックスセットとして発売されるそうですが、とりあえずそのうちから4話を収録したお試しディスクが発売されました。
このディスクには、2部構成のパイロット『未知への飛翔』(シーズン1第1&2話)、『汚名〜クリンゴン戦士として〜』(シーズン3第17話)、そして1993年のヒューゴ賞を受賞した『超時空惑星カターン』の4話が収録されています。
鮮明な色彩パレットと深みのある黒によって、バランスのとれた映像が実現しました。単にビデオ映像をHDコンテンツにコンバートするのではなく、画像を再合成することによって、真のHDマスターができあがりました。画面比率はオリジナル通り4対3の全画面表示。サウンドは7.1チャンネルのドルビーデジタルプラスが採用されているので、臨場感のある音響を楽しむことができます。
→新スター・トレック エピソード選 ネクスト・レベル [Blu-ray]
■『新スタートレック』と『ドクター・フー』がコラボ(2012年2月17日)

『新スタートレック』と『ドクター・フー』がコミックのシリーズとしてクロスオーバーされ、この5月に『アシミレーション2』という題で発売されることになりました。
この企画は、コミックの出版会社・IDWパブリッシングが、アメリカのCBSネットワーク、およびBBC(イギリス国営放送)と手を結ぶことによって実現したもの。
8部からなるこのシリーズで、ドクターと彼のコンパニオン・ローリーとエイミーは、USSエンタープライズ号のジャン=リュック・ピカード艦長および彼の乗組員と力を合わせ、サイバーマンと機械生命体ボーグの脅威に立ち向かいます。
■ホロデックが実現?(2011年2月19日)
TVシリーズ『新スタートレック』のエンタープライズ号には「ホロデック」と名づけられた施設があります。
これはバーチャル・リアリティを楽しむためのレクリエーション施設で、自分の好きな時間と場所を設定するだけで、コンピュータがその擬似環境を生成するというもの。
でも、ホロデックに関して、気になって仕方ないことがひとつありました。それは、部屋のスペースが限られているのに、生成された擬似空間は無限に広がっていること。部屋の広さには限りがあるので、歩いているうちに壁にぶつかってしまうことは必至です。
エピソードの中で、その辺のことが説明されてはいましたが、もうひとつ説得力に欠けるものがありました!
しかし、この問題を見事に解決するテクノロジーが開発されました。「サイバー・ウォーク(全方向性プラットホーム)」と名づけられたこの装置は、人の歩く方向に合わせて、歩行ベルトが自在に方向を変えるというもの。
これさえあれば、限られた空間で無限のバーチャル環境を楽しむことができそうです。ホロデックが実現し、擬似タイムトラベル体験ができるようになる日は近い?

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