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■新スタートレック

原題:Star Trek: The Next Generation
放映日:1987年9月26日〜94年5月21日
製作国: アメリカ
放映時間: 45分(176エピソード)

宇宙大作戦』から80年が経過、新しく生まれ変わった宇宙船エンタープライズNCC 1701D号が、ジャン・ルック・ピカード艦長の指揮のもと、未踏の宇宙を探索、様々な冒険や危機に遭遇する。


ジャン・ルック・ピカード艦長
(パトリック・スチュアート)

ウィリアム・ライカー司令官
(ジョナサン・フレイクス)

ウォーフ中尉
(マイケル・ドーン)

ジョーディ・ラ・フォージュ少佐
(レヴァー・バートン)

ベヴァリー・クラッシャー医師
(ゲイツ・マクファーデン)

データ少佐
(ブレント・スパイナー)

ディアナ・トロイ顧問官
(マリナ・サーティス)

ウェズリー・クラッシャー
(ウィル・ウィートン)

ガイナン
(ウーピー・ゴールドバーグ)

■製作までのいきさつ

1977年に映画『スターウォーズ』が大ヒットしたため、70年代末にユニバーサルで『スタートレック』のTVシリーズを復活させる企画が持ち上がりました。しかし、『スタートレック』映画化の企画が軌道に乗ったので、TVシリーズの話はお流れになりました。

その後、80年代中期にTVシリーズ復活の話が再浮上し、ユニバーサルがジーン・ロッデンベリーに話を持ち込みました。当初、『宇宙大作戦』の俳優を起用して、『スタートレック フェーズ2』という題でシリーズを製作する予定だったのですが、当時『宇宙大作戦』の俳優たちは映画の企画で手いっぱいだったので、TVシリーズに関わっている余裕はありませんでした。そこで、新しい俳優を起用して、次世代の『スタートレック』が製作されることになったのです。時代は『宇宙大作戦』から約80年後に設定されました。

■出演俳優に関するよもやま話

主役のピカード艦長の役は、イギリスのシェイクスピア俳優であるパトリック・スチュワートが演じています。ロッデンベリーはスチュワートの起用に難色を示したそう。「こんなハゲ頭の男に艦長を演じさせたくない」と! でも、副プロデューサーのリック・バーマンが彼を強く推し、時間がなくなっていることもあって、彼に決まったそうです。当初、彼にかつらを着けさせようとしたそうです。というのは、未来社会では育毛技術が発達しているだろうから、ハゲ頭の男はいないだろうとの意見が出たため。でも、彼にかつらを着けさせたら、かえって不自然で見栄えが悪かったので、この案は見送りとなりました。たとえ未来社会で育毛技術が発達していても、ハゲ頭を気にしない人もいるに違いない、との結論が出されたのです!

一つ腑に落ちないのは、ピカードがフランス人という設定。フランス人なのに訛りのないきれいなイギリス英語を話すのはなぜ? 「24世紀までにフランス語はすたれているだろう」という想定の下にそうなったのだそう。自国の言葉を誇りとするフランス人は面白くないでしょうね!

レヴァー・バートン演じるジョーディは視覚障害者ですが、特殊なバイザーをつけているので、光を感知することによって、普通の人と同じように何の支障もなく行動できます。視覚障害者に宇宙船の操縦を任せるという画期的なアイデアは、「未来社会では身体障害者が社会で平等に活躍するだろう」というロッデンベリーのビジョンに基づくものだそう。

マリナ・サーティス演じるディアナは、ベタゾイドと地球人のハーフで、相手の心を読むテレパス能力の持ち主。一見したところ人間と同じ外見ですが、どこか違うところがあるんですよね。たとえば彼女の髪の毛は印象的ですが、つけ毛が使われているそう。また、コンタクトレンズをつけているので、普通の人よりも黒眼の部分が大きめになっています。

エンタープライズ号の医師、ビバリー・クラッシャーの息子としてウェズリーが登場します。彼は高度な知能を持ったティーンエージャーという設定になっています。このウェズリーという名前は、ロッデンベリーのミドルネームだそうです(ジーン・ウェズリー・ロッデンベリー)。ロッデンベリーは、子供のころ、頭脳明晰な神童だったそう。ですから、ウェズリーのキャラクターには、子供時代のロッデンベリーが投影されているのでしょう。

このコーナーでは『新スタートレック』のエピソードのなかからタイムトラベルや時間SFに関連した作品のみに絞ってご紹介します。今のところ5話しかありませんが、その他のエピソードも加えていく予定です。


■宇宙空間の名探偵

シーズン1第11話(1988年1月11日)

ピカード船長、クラッシャー医師、そしてデータが、1940年代の私立探偵のプログラムをホロデックで楽しんでいたところ、プログラムが誤作動し、3人は40年代のギャングから狙われる羽目になる。バーチャル空間で無害なはずの銃弾は実害をおよぼすようになっていた……。


■時のはざまに

シーズン1第23話(1988年5月2日)

ピカードはヴァンドール4星で研究にいそしんでいるポール・マンハイム博士から救難連絡を受ける。博士が非線形時間の実験をおこなっていたら、次元間に亀裂が生じてしまったのだ。博士の妻・ジェニスはピカードの元恋人だった。22年前、ピカードはパリのカフェでジェニスに待ちぼうけを食らわせた経緯がある。マンハイムが死の危機にひんし、二人の心は揺らぐ。一方、データは時間の亀裂を閉じるため、実験現場に向かうが……。


■突然の訪問者

シーズン1第25話(1988年5月16日)

20世紀の衛星内で3人が冷凍仮死状態になっているのが見つかり、クラッシャー医師は3人を生き返らせるが、彼らは時代の変貌ぶりに戸惑うばかりである。一方、中立ゾーンにロミュラン人の宇宙船が53年ぶりに姿を表した。中立ゾーンにあったロミュランの宇宙ステーションが消え失せたので、その理由を調査するためである。ピカードはロミュランとの交渉に臨まなければならない……。


■戦慄の未来

シーズン2第13話(1989年4月1日)

エンタープライズ号は宇宙空間をさまよっているシャトルを発見する。そのシャトルには人間の存在が感知された。シャトルを収容したところ、それは他ならぬエンタープライズ号のシャトルであることが判明する。しかも、その中には意識を失ったピカード船長が乗っていた。だが、その時点でピカードはエンタープライズ号で指揮をとっていた。ピカードが二人になってしまったのだ!

データとジョーディは、そのシャトルが6時間後の未来からやってきたことを結論づける。シャトルのログによると、エンタープライズ号は6時間後に破壊する運命にあるという。ピカードと乗組員たちはタイムウォープのサイクルから抜け出す道を見つけなければならない。


■亡霊戦艦エンタープライズ"C"

シーズン3第15話(1990年2月17日)

時間の亀裂の中からC型のエンタープライズ号が現れた。その瞬間、現実は豹変してしまう。ウォーフは消滅し、その代わりにタシャ・ヤーが保安部長を務めていた。連邦はクリンゴン帝国と戦争中であった。

エンタープライズCは22年前からやってきたのだ。当時、連邦はクリンゴンの前哨基地をロミュランの攻撃から守っていたのだが、突然エンタープライズCが消滅したので、地球とクリンゴンの関係が悪化し、戦争に発展したのだ。

そのことに気づいているのはガイナンだけだった。彼女は、歴史を正すために、エンタープライズCを22年前に戻すようピカードに進言する。だが、そうすることはエンタープライズCの乗組員とタシャ・ヤーを死に追いやることを意味していた……。


■大いなるホリデイ

シーズン3第19話(1990年3月31日)

外交交渉で疲れたピカードに、ライカーは休暇旅行に出かけることを勧める。

そこでピカードはライサ星に向かい、くつろぎの休日を楽しんでいたのだが、ボッシュという名の女性に会ってから、彼の休みは中断されてしまった。

ピカードは、未来から持ち込まれた強力な武器を巡って、激しい争奪戦に巻き込まれてしまったのだ……。


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