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■ターミネーター

原題:The Terminator
公開年:1984
製作国:アメリカ
監督:ジェームス・キャメロン
主演者:
アーノルド・シュワルツネッガー ... ターミネーター
マイケル・ビーン ... カイル・リース
リンダ・ハミルトン ... サラ・コナー
上映時間: 108分

2029年、スカイネットと呼ばれる人口知能ネットワークが人類のレジスタンスと激しい戦いを繰り広げていた。スカイネットは、ターミネーターという名のアンドロイドを1984年に送る。ターミネーターの目的は、サラ・コナーという名の若い女性を殺すことだった。彼女は反抗派のリーダーであるジョン・コナーを生む運命にあるからだ。そこで人類側は、サラを守るために、カイル・リースという名の戦士を過去に送り込んだ。サラはターミネーターの執拗な攻撃をかわし、無事にジョン・コナーを生むことができるだろうか?

■有名サイトの評価(2010年3月4日現在)
インターネット映画データベース: 8.1 / 10
『腐ったトマト』のトマトメーター: 100%

・ここ2、30年の作品の中では、最も効果的なSF映画のひとつ。 - ジョージ・ペリー(BBC)

・緊迫感があり、巧妙に作られたスリラー。この作品によって、比較的無名のオーストリアのボディビルダーに世界中からスポットライトが当てられた。 - マーク・ディニング(エンパイア)

・鮮烈なシネマ版のコミック。卓越した作劇術と、壮烈な加速力と、しっかりした演技力と、手に汗握る展開が満載だ。 - ヴァラエティ

■80年代を代表するSF映画 
80年代『ターミネーター』、90年代『タイタニック』、2000年代『アバター』と、常に時代を先取りしたエポック・メーキングな作品を世に送り出しているジェームス・キャメロン。彼のハリウッドでの地位を決定的なものにしたのみならず、主演のシュワルツネッガーが大スターの座を獲得した、画期的な作品です。

ただ、完全にオリジナルの作品とは言いがたく、過去の作品から影響を受けていることは明らかです。この映画は、60年代のTVシリーズ『アウター・リミッツ』のエピソード『38世紀から来た兵士』と『ガラスの手を持つ男』(両方ともハーラン・エリソン作)からインスピレーションを受けたといわれています。また、「スカイネット」のアイデアもエリソンの短編小説からとったものだと、エリソンは主張しています。エリソンはキャメロンを相手取って訴訟を起こし、法廷外調停により、原告の訴えが認められたいきさつがあります。さらには、1966年の映画『サイボーグ2087』という作品が『ターミネーター』のプロットに酷似しています。

このように、基本的なアイデアは過去の作品を参考にしたとはいえ、そのアイデアを練り上げて、観客の心をつかんで離さないストーリーに仕上げた力量はお見事。外見は人間ながら、無感情で慈悲心のかけらもなく、痛みをまったく感じないサイボーグ。唯一の目的は命令された人間を殺すことだけ。サラ・コナーと同じ名前の女性を見つけたら、躊躇することなくぶっ殺す非情ぶりです。この殺人ロボットが執拗に迫ってくる姿は確かに怖い。この緊迫感や切迫感は、もはやSFホラーの領域です。作品全体にダークなムードが漂っており、そのムードを促進するかのように、夜の場面が多くなっています。もっとも、暗い雰囲気に終始しているわけではなく、ユーモアもところどころに散りばめられています。特にシュワちゃんのセリフ、"I'll be back"(また来るよ)は映画史上に残る名セリフとなり、「最も引用されたセリフ」のひとつとして記録に残っています。

バック・トゥ・ザ・フューチャー』もそうでしたが、当初この映画の企画に関心を示す映画会社がなかなか見つからなかったというのは、興味深いことです。あちこちの会社から断られた末、オリオン社がやっとのことで製作を承諾しました。製作費は650万ドル(約5億8千万円)でした。低予算だったことに加えて、80年代は特殊効果の技術が現代ほど発達していなかったので、特撮映像はぎこちないものがありますが、鑑賞に値する仕上がりにはなっています。そんなこんなで、苦労の末に完成したこの映画は世界中で大ヒット、アメリカ国内で約3800万ドル(34億円)を稼ぎ、世界的には7800万ドル(70億円)の収益を挙げました。その結果、続編の『ターミネーター2』には多額の製作費が付与されることになります。

■『ターミネーター5』をジャスティン・リンが監督(2011年9月3日)

映画『ターミネーター5』を、台湾出身の映画監督・ジャスティン・リンが監督することになりました。同氏は映画『ワイルド・スピード MEGA MAX』を監督した人です。『ワイルド・スピード MEGA MAX』は日本で今年の10月1日に封切られますが、その他の国々ではすでに公開され、6億ドル(約460億円)の興行収入を挙げました。その功績が認められ、『ターミネーター』の版権を有するユニバーサル・ピクチャーズ社がリン氏に白羽の矢を立てたもの。

リン監督は、次のように語っています。

「ターミネーターの構想を練って大いに楽しんでいます。今週だけでも、アーノルド・シュワルツネッガーとジェームズ・キャメロンに非公式な形で会って、有意義な話し合いの機会を持ちました。ジェームズはとても寛大な人です。なぜなら、彼はこのプロジェクトにかかわっていないからです。彼は『ターミネーター5』をプロデュースしないんです。でも、一人の映画製作者として個人的に時間をさき、話し合いに参加してくれました。そのことに感謝しています」。

『ターミネーター4』が製作されていたとき、シュワルツネッガー氏はカリフォルニア州の知事を務めていたので、4番目の作品には出演しませんでした。しかし、同氏が知事の座を退き、映画界復帰を宣言した今、『ターミネーター5』に出演することが仮決定しています。

ただし、『ターミネーター5』がいつクランク・インするかについては、まだ目途が立っていません。シュワルツネッガー氏は『ラスト・スタンド(2013)』の主役として映画界復帰を果たすことになっているし、ジャスティン・リンは『ワイルド・スピード6(2013)』を監督する義務を負っています。


■キャメロン「もうターミネーターには関わらない」(2010年3月4日)

最近、ターミネーターの権利が売りに出され、激しい入札戦の結果、パシフィコー社が権利を勝ち取りましたが、クリエイターのジェームス・キャメロンは、もはやターミネーターの新作に関わるつもりはないとのことです。

MTVのインタビューに応え、キャメロン氏は次のように語っています。「ターミネーターの世界からは、かなり遠ざかってしまったよ。僕に言わせれば、この作品は寿命が尽きたと思う。他の映画製作者によって、ちょっと汚されちゃったしね」。

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