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このページでは、60年代のアメリカのテレビドラマ『タイムトンネル』のエピソードをご紹介しています。この番組は1シーズンで打ち切りになりましたが、30本のエピソードが作られました。そこでこのページでは前半の15話のみを紹介しています。残りの15話は別のページでご紹介しています。放送年月日はアメリカのものです。


1.タイタニック号の最後(1966年9月9日放送)


1968年、クラーク上院議員(ギャリー・メリル)がタイムトンネルを訪れる。このプロジェクトにかかる費用が莫大なので、今後も資金を提供し続けるかどうか、決めるためである。だが、タイムトンネルは未完成であり、まだデモンストレーションをする段階にはない。そこでトニー・ニューマン博士(ジェームス・ダレン)はタイムトンネルの有効性を実証するため、自らの意思でタイムトンネルの実験台になる。トニーは過去にさかのぼり、沈没寸前のタイタニック号に到着する。彼は船長に沈没を警告するが、精神異常者とみなされ、部屋の中に閉じ込められてしまう。そこでトニーを支援するため、同僚のダグ・フィリップス博士(ロバート・コルバート)がタイタニック号に送られる……。


パイロット・エピソードの制作費は実に50万ドル!当時のテレビ界では破格の額だったそうです。そこまでお金をかけただけあって、現代の水準と比較しても遜色のない特撮を楽しめます。


2.月への一方通行(1966年9月16日放送)


トニーとダグは発射間際の宇宙船の中にタイムスリップする。時は1978年。その宇宙船は火星に向かおうとしていた。二人の到着によって宇宙船の最大許容重量が超過したため、重力圏からの脱出速度が達成できなくなった。そこで、エンジニアのビアード(ジェームス・キャラハン)は予備のロケット燃料を放棄することで宇宙船の重量を減らし、重力圏を突破することに成功する。だが、この措置によって燃料が不足したので、月に立ち寄って燃料を補給する必要が出てきた。一方、ダグとトニーは宇宙飛行士に見つけられ、破壊工作者とみなされる。そして宇宙船の外に放り出されそうになる。だが、本物の破壊工作者は乗組員の中にいた!


このエピソードでは科学的な間違いが一つあります。月の基地が爆発、炎上する場面がありますが、月には酸素がないので、それは不可能です。


3.世界の終わり(1966年9月23日放送)


トニーとダグは1910年のアメリカの鉱山の中に到着する。ちょうどそのとき鉱山内で爆発が起こり、トニーと200人余の採鉱者が鉱山の中に閉じ込められてしまう。ダグは脱出に成功し、鉱山の管理者の事務所に駆けつけ助けを請うが、管理者のヘンダーソン(ポール・フィックス)は「助けても無駄だ」と言って、まったくやる気がない。なぜならこの年、ハレー彗星が地球に接近していたからだ。人々はハレー彗星が地球に衝突し、世界が終わると思い込んでいたのだった。ダグは自力でトニーを救い出すが、鉱山の奥に閉じ込められた採鉱者たちは町の人々の助けなくして救い出すことはできない。だが、町の人々は世界の終わりが来ると思い込み、岡に集まって祈りを捧げている。二人は彼らを説得して、採鉱者たちを救い出すことができるか……?


このエピソードでは、ハレー彗星の地球衝突を恐れ、街中を逃げ惑うアメリカ市民の記録映像と思わしきものが映し出されます。当時の人々はここまでパニックにおちいったのでしょうか?


4.真珠湾攻撃の前夜(1966年9月30日放送)


ふたりのタイムトラベラーはホノルルの日本領事館の中にタイムスリップする。時は1941年の12月6日……日本軍による真珠湾攻撃の一日前であった。領事館の中にいた日本人は突如として室内に現れたトニーとダグを怪しむが、二人は適当に言い訳をして、そそくさと領事館をあとにする。トニーはハワイの出身で、彼の父親は真珠湾攻撃によって命を落とした。そこで二人はトニーの生家を訪れ、父親のニューマン司令官(リンデン・チャイルズ)に会い、真珠湾攻撃について警告し、彼の命を救おうとする。だが、父親はトニーが成長した自分の息子だということを信じようとしない。一方、ニューマン家に家政婦を装って潜入していた日本人女性のスパイ(キャロライン・キド)が彼らの話を立ち聞きし、トニーとダグが真珠湾攻撃について知っていることがばれてしまう。日本人の諜報部員は二人を誘拐して倉庫に閉じ込め、麻薬を注射して事実を告白させようとする……。


これはトニー役のジェームス・ダレンが最も気に入っているエピソードだそうです。


5.最後のパトロール(1966年10月7日放送)


ふたりのタイムトラベラーはアメリカのニューオリンズの近くに到着する。時は1815年の1月6日。この時期、アメリカとイギリスの間で戦争がおこなわれており、イギリス軍が大挙してアメリカに侵攻していた。トニーとダグはパトロール中の英兵によって捕まり、フィリップ・サウスオール大佐(キャロル・オコナー)の元に連れていかれる。当時、大佐はアメリカのアンドリュー・ジャクソンの軍と戦っていた。大佐はトニーとダグを軍事裁判にかけ、スパイとして死刑判決を言い渡す……。


1815年の1月8日、ニューオリンズの戦いでアメリカがイギリスを破り、この戦争は終わりました。その結果、アンドリュー・ジャクソンは国民的な英雄となり、第7代アメリカ大統領に選ばれたのです。


6.火山の島(1966年10月14日放送)


トニーとダグはジャングルが生い茂る熱帯の島にタイムスリップする。島の火山は盛んに煙を上げていた。二人は島の部族に捕らえられる。部族長のカルノス(ヴィック・ランディン)によると、火山を沈める唯一の手段は人身御供を捧げることだという。二人が火口に放り込まれる寸前、待ったがかかる。声の主はホランド博士(トリン・サッチャー)、中年のイギリス人探検家だった。彼は火山の状況を調べるため、英国学士院からこの島に送られてきたのだ。博士から島の名前を聞いたトニーとダグは驚愕する。そこはインドネシアのクラカトアだった!しかも、日付は1883年の8月26日。正にこの日、火山が大爆発を起こすことになっていた!


クラカトアの爆発は史上最大の騒音を出したとのこと。その爆発音は遠くオーストラリアやモーリシャスまで響いたそうです。死者の数は少なくとも36,417人に上ったそうです。


7.トロイの神々(1966年10月21日放送)


ふたりのタイムトラベラーは紀元前500年のトロイに到着する。このころ、ギリシアとトロイは戦いの真っ最中だった。二人は直ちに捕らえられ、ギリシア軍の指導者であるユリシーズ(ジョン・ドゥシェット)の元に連れていかれる。トニーとダグはギリシアの勝利を予言し、ユリシーズは二人を神と思い込む。ところが、ダグはトロイの兵士によってトロイに拉致されてしまう。ダグはそこでトロイの指導者パリス(ポール・カー)に会う。城内にはギリシアの女王ヘレン(ディー・ハートフォード)もいた。ヘレンはパリスによって誘拐され、トロイに監禁されていたのだ……。


トロイの木馬の場面は壮観!ただ、がっかりしたことが一つ。トニーとダグは古代ヨーロッパの人々とどうやって意思を通わせるのだろうと思っていたら、なんと古代の人々が英語をペラペラとしゃべるではありませんか!


8.カスター将軍の最後(1966年10月28日放送)


ふたりのタイムトラベラーは1876年のアメリカに到着する。草原にはインディアンによって殺された数人の騎兵が倒れていた。トニーとダグは三人のインディアンに捕らえられ、「イエロー・ヘアー(黄髪)」という男について尋問される。そのときティム・マクギニス(ジム・ハルファーティ)という15歳の騎兵が馬に乗って駆けつけ、二人を救い出す。ダグとティムは逃走に成功するが、トニーはインディアンに再び捕まってしまう。ダグとティムはカスター将軍(ジョー・マロス)の元に駆けつける。インディアンの言っていた「黄髪」とはカスター将軍のことだった。カスター将軍は戦功をあげるため、インディアンに不意打ちをかける計画を進めていた。だがこの年、カスター将軍の率いる部隊はスー族によって大虐殺される運命にあったのだ。この悲劇を防ぐため、ダグとティムは他の部隊が到着するまで攻撃を待つようカスター将軍に進言するが、将軍は聞く耳を持たない……。


9.悪魔島(1966年11月11日放送)


トニーとダグは1895年の熱帯のジャングルに到着する。そこは悪魔島という名の小島で、フランスの囚人の流刑地だった。トニーとダグは囚人に間違えられ、監獄に入れられてしまう。囚人たちはドレイファス(テッド・ローター)という名の英雄の到着を待っていた。ドレイファスは囚人たちを逃す目的で島にやってくることになっていたのだ。しかし監獄の司令官はこの計画をお見通しで、ドレイファスを殺す計略を進めていた……。


悪魔島は南米北東部のフランス領ギアナ沖にある小島で、流刑植民地として悪名高かったところです。


10.恐怖政治(1966年11月18日放送)


ダグはフランス革命期のパリに到着する。彼は護衛兵に捕まり、死刑囚護送用の荷車に乗せられる。このままいったら、ダグはギロチンで首をはねられてしまう!ダグよりも少し後に到着したトニーは護送車に襲いかかり、ダグを救って逃走する。追いかけてくる護衛兵から二人を救ったのはフランス人の商人(デイヴィッド・オパトシュ)だった。彼はドアを開けて二人を自分の家に招き入れる。なぜ彼が二人を救ったかというと、トニーとダグが一見して外国人であることが明らかなため、囚われの身になっているマリー・アントワネット(モニーク・ルメール)を救い出すためにやってきた援護者と勘違いしたからだった……。


11.秘密兵器A-13(1966年11月25日放送)


時は1966年。ソ連(現ロシア)の科学者アントン・ビラキ博士(ネヘミア・パーソフ)がアメリカのパーカー将軍(ラッセル・コンウェイ)に面会を求めてやってくる。博士はA-13と名づけられたタイムトンネルのプロジェクトを進めていた。共産圏でもタイムトラベルの研究がなされていたわけだ。博士はソ連の政治方針に賛同できないので、アメリカに亡命してタイムトラベルの技術を提供したいという。すでにこのとき、アメリカではタイムトンネルのプロジェクトが進行していたのだが、パーカー将軍はそのことを博士に明かさなかった。博士の言動に不審の念を抱いたからだ。パーカー将軍はトニーとダグに博士の身元を調査させることにする。二人は1956年のソ連にタイムトラベルし、10年前のビラキ博士に面会する……。


12.リンカーン暗殺計画(1966年12月2日放送)


二人のタイムトラベラーは1861年のアメリカのボルチモア市に到着する。そこは納屋の中で、武装した男たちが会議をしていた。男たちを率いるジェレマイア(スコット・マーロー)は政治的狂信者だった。リンカーン(フォード・レイニー)が大統領就任式に出席するため列車でワシントンに向かう途中、ボルチモアに停車した際、列車を爆破して彼を暗殺しようとしていたのだ。ところが、会議の最中にピンカートン秘密探偵社の手入れがあり、ダグは捕まり、暗殺犯の一味に間違われる。トニーはジェレマイアの家に連れていかれ、そこで監禁される……。


ピンカートン秘密探偵社は1850年にアラン・ピンカートンが設立した会社で、リンカーン大統領の暗殺を防いだ功績で知られています。ただし、1865年にリンカーンが暗殺されたときはアメリカ軍が大統領の警備にあたっていました。


13.アラモの砦(1966年12月9日放送)


トニーとダグは1836年3月6日のアラモ砦にタイムスリップする。アメリカ史上、最も有名な戦いの一つである「アラモ砦の崩壊」はそれから9時間後に起こることになっていた。トニーはトラヴィス大佐(ローズ・リーズン)にアラモ砦の運命を教えようとするが、大佐は二人の身元を怪しみ、監禁してしまう……。


14.マルコポーロの謎(1966年12月16日放送)


タイムトラベラーのトニーとダグはアフガニスタンの砂漠に到着する。時は1886年の5月、場所はカイバル峠(パキスタンとアフガニスタンを結ぶ主要山道)の近くである。折りしもそこではイギリス政府と土地の部族との間で激しい戦いが繰り広げられていた。トニーは兵士に銃で撃たれ、ダグは部族によってさらわれる。灼熱の砂漠で倒れているトニーを救ったのは、若いイギリス人、キップリング(デイヴィッド・ワトソン)であった。キップリングはトニーをアルバート砦に連れて行く……。


キップリングはインド生まれのイギリス人作家。『ジャングル・ブック』は彼の作品です。彼は1907年にノーベル文学賞を受賞しました。


15.Dデー二日前(1966年12月23日放送)


トニーとダグはフランスのシェルブールにタイムスリップし、ゲシュタポのホフマン少佐(ライル・ベトガー)に捕まってしまう。時は1944年の6月4日、Dデー(第二次大戦で英米連合軍がノルマンディーに上陸した日)の二日前のことであった。ホフマン少佐はトニーをわざと逃がし、ダグをクライネマン博士(ジョン・ウェングラフ)に預ける。博士は洗脳の専門家だった。危険な薬を注射され、徹底的な洗脳を受けたダグは、自分をナチスの将校クリューガーだと思い込むようになる。彼の目的は敵のトニーを殺すことだった!

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