"Catskill Mountains" by Terekhova is licensed under CC BY-NC-ND 2.0
これはアメリカにお住まいの男性・マーティさんの体験談です。上の画像はこの話に出てくるニューヨーク州・キャッツキル山地のものです。


2年前の12月末のことです。当時、僕は20歳でした。

そのころ、ガールフレンドのジュリアの実家で冬休みの半分を過ごしました。彼女の両親はニューヨーク州北部のキャッツキル山地の中心部に住んでいます。

僕は知らない土地を探検することが好きです。とりわけ夜間の探検が好きなので、午後7時ごろジュリアと一緒にトラックに乗り込み、いざ出発しました。

ニューヨーク州のこのあたりに行ったことのある人は、「奇妙な道路」が非常に多くあることを知っています。特別な理由がない限り、このあたりに車を走らせる人はいないでしょう。

僕はこんな性格なので、適当に道を選んでドライブしていきました。簡単に帰り道を見つけられるだろうと高をくくっていたのですが、30分後に私はすっかり道に迷ってしまいました。おまけに雪が激しく降り始めました。

キャッツキルで迷子になり、幽霊など様々な超常現象を体験した話をたくさん聞いていたので、少しパニック状態になりました。それから1時間に渡り、ほとんど盲目状態で車を運転しました(雪がすごい勢いで降っていたのです)。

そんな中、ジュリアがガソリン・メーターに目をやり、ビビりました。ガソリンは切れる寸前だったのです!

猛吹雪の山中で道に迷い、ガス欠になる……かなりやばい状況です。こんな時に人は死ぬのですよね。

さあ、これから話は不思議になっていきます。

前方に灯りを認めました。それがガソリンスタンドであることに気づいた時の安堵感といったら、並大抵のものではありませんでした。パニックは治まり始め、給油ポンプのかたわらに車をつけました。

それは普通の給油ポンプではなく、旧式のものに見えたので、がっかりしました。単なる見世物だと思ったのです。

ところが、車を停めた後、ガソリンスタンドの店から男性が出てきました。その店の看板には「雑貨屋」と記されていました。

その男性は僕に「お若いの、粋なトラックだね。満タンかい?」と尋ねました。そうだと答えたら、彼は給油を始めました。

男性に帰りの道順を聞いたら、快く教えてくれました。ジュリアは店に入っていきました。

というわけで、ここまで物事は順調に運びました。僕は店内にいるジュリアを探すためにトラックから飛び降りました。店に歩いていく途中で3台の車が目に留まったのですが、どれも新車なのに40年代ごろの型に見えました。

店内に足を踏み入れたら、ジュリアはカウンターの向こう側にいる店の女性とだべっていました。店内の壁には郵便ポストがかけられ、キャンディの入ったガラスの入れ物が並べられていました。

店の女性に軽く手を振ってあいさつし、店内を見て回りました。現代的な食べ物は見当たりませんでした。この手の店にはコーンチップといったスナック菓子の類が置いてあるものですが、そんな商品はぜんぜん見当たりませんでした。コカコーラとチョコレート菓子はありましたが、コークはガラスの瓶に入っており、チョコレート菓子の包み紙のデザインは見慣れないものでした。その他の商品もすべてこんな調子でした。

店の女性と話しこんでいるジュリアをカウンターから引き離し、女性にお礼を言った後、店を出てガソリン代を払いました。

普通、このトラックだと50ドル(約4000円)が目安なのですが、男性が請求した金額はたったの2ドル85セント(約230円)!

聞き間違いか冗談だと思い、1ガロン(約160リットル)あたりいくらか尋ねたら、男性は「1ガロンあたり10セント(約7円)だよ。まあ、高めなのはわかっとるが、戦時中だからな。」

僕は無言でお金を手渡し、車に乗り込んで、窓ガラスを下げて男性にお礼を言い、彼から教えられた道順に従って車を出しました。店までの道順を覚えておこうとしたのですが、暗い上に雪が降っていたので、道順はわからなくなりました。

でも、見慣れた道に出ることはできました。結局、僕たちは目的地から70キロ北に行ってしまったのです。

もう一つ、奇妙なことがありました。トラックの時計によると、4時間以上ドライブしたはずなのですが、帰宅した時の時刻は午後9時だったのです。

それから2日後に、ジュリアと一緒に例の雑貨屋を探しに行ったのですが、見つけることはできませんでした。それは驚くにあたらないことですが、一つ不可解なことがありました。誰もその店のことを知らなかったのです。ありとあらゆる人に聞いて回ったのに……。

あの日、何が起きたのか、いまだに謎のままです。


下のビデオでキャッツキル山地の風景をお楽しみください。

・戦時中ということは、おそらく第二次大戦中ですね。コーラが瓶入りなのも頷けます。昔はみんな瓶でしたから。守護天使か何かがその辺りで彼らの助けになる店が存在していた時代へ導いてくれたのかも。

氷山さん(2019年4月1日)


・完全なタイムスリップですね? でも、その店に止まって1週間ほど居たらどうなるのかやってみた人は居ないのでしょうか? おかしいと思ったらそこで少し調査してから帰るとか? 何らかの挑戦があってもいいと思います!! 私ならそうするのですが!! - FBIさん

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