日本のnanaさんから、体験談をお送りいただきました。ありがとうございました!


高校卒業後のある日、友人の自宅で遊んでいたら、当時大学生だった友人のお姉さんにお使いを頼まれました。

友達も私も自動車免許を取り立てで、まだマイカーを持っていなかったので、お姉さんの車を借り、お姉さんも同乗する事が条件で一緒にドライブを楽しんでいました。 初心者という事もあり、お姉さんとしてはいつもヒヤヒヤしていて車を貸す事にためらいがちでしたが、その日は珍しく『初の長距離運転に挑戦してみる?車で行っておいでよ 』と、積極的に促してくれました。当時流行りの車種でおまけに新車! 私達は嬉しくてもちろん二つ返事です。早速2人で出かけました。

お使い先は、私たちの住まいから60キロほど離れた蜂蜜屋さんで、巷では定評のある養蜂農家さんなので、現地に着けば何とかなるだろうと、大まかな場所だけ把握しつつドライブを楽しんでいました。

ちなみに、今はその蜂蜜屋さんもお取り寄せ通販が出来るようですが、その当時はお客に対して殿様商売で、欲しい奴は自分で買いに来い、みたいなスタンスでした(汗)

あと、年齢ばれちゃいますが(笑)当時は携帯も今みたいに普及してなくナビも高級車にしか付いてない時代だったので、困った時は現地の人に聞くという手段で。

そのエリアに入って早速、数人の人たちに道先を尋ねました。その養蜂場はちょっと入り込んだ場所にあり、初めて行く人には確かに分かり辛いところにありました。

結果的には買い物を済ませ、無事帰り着いたのですが……そこへ行き着くまでの途中、恐ろしい事が起きたのです。

いろんな方々に教わった目印や標識、友達と確認しあいながら途中までは順調でした。

というか、どこまでが途中だったのか今思い出しても悶々としますが……教えてもらった通りに進んでいたのに、気がついたら砂利道のようなすごく細い林道にいたんです。

1台ギリギリ通れるくらいの細い道で、上り坂になっていて、タイヤの跡もなく、ただ感覚をあてにするしかなく……しばらく行くと、まわりは高大な山間の景色で、その眺めに見とれるほど絶景でした。位置からすると、私達は山の中腹にいたと思われます。

今まで来た道は確かに教わった通りだし、この山道の事は地元の人にとってみればあえて説明するほどの事ではなかったのかも。このまま進めばまた広い道に繋がるかもしれないし、とにかく今は対向車が来ないか心配…などなど、恐怖感を紛らす為に、そんな事を語り合いながら車を更に進めると、なんと数メートル先が行き止まりでした!

そして、右手、運転席側には小さな洞穴があり、そこにはとっても小さな鳥居がありました。それは、枯れ木を集めて使ったような手作り風の、一瞬不快感を感じてしまうほど粗末な物でした。

そのまま見て見ぬフリも出来ず、車から降りて参拝すべきか戸惑いながら助手席のドアを開けたら、ドア下から崖が見えました。

もしあの時確認もせず一歩でも足を踏み出してたなら、恐らく私は山底に転落です。運転席の友達の方は、ドアを開けたなら鳥居を壊してしまうほどの幅しかありません。どのみちドア全開じたい無理な幅でした。

恐ろして声も出なくなり、とにかく慎重にゆっくりバックで引き返し、タイヤが石ころを踏む音にも冷や汗でした。

実際の距離は分かりませんが2キロ以上には感じました。とにかくひたすら引き返し続けてるうちに、見覚えのある場所にたどり着きました。

今来た道は見向きもせず、そこから先は逐一通りすがりの人に尋ね、間もなく蜂蜜屋さんに到着し買い物を終えましたが、さっき起きた事がどうしても納得行きませんでした。

道行く人には聞くに聞けず、現地の市役所がまだ開いてる時間だったので、その足で急ぎ調べてもらったほどです。

しかし、そんな入り口も道も祠もないとの事でした。まず、その場所さえないです、と。何だか変人扱いされてるような心境でした。

お話されてるエリアは割りと近くにありますので確認に行きますか?

と言われましたが二度と嫌です。でも、未だに気にはなります。改めて見渡すと、確かにそんな山々はどこにも見当たりませんでした。あるとしても、肉眼でうっすら見えるほどのずいぶん遠い距離です。

今思えば、あの時2人ともよく冷静に行動出来たなと。半狂乱になってもおかしくない状況だったのに。

山にも昔から神隠しや山神様とか狐につままれた話等、いろんな逸話がありますがこれもその一つなのでしょうか。

私がこれまでに体験した中で最も不可解で恐怖な体験でした。

運気を占う財布

・興味深く読ませていただきました。本当に不思議で恐ろしい体験ですね。戻ってこれて何よりです。

あやこさん(2015年7月4日)


・山岸涼子さんの漫画「タイムスリップ」を思い出しました。

よっしーさん(2014年6月15日)

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