カンボジアのジャングルの中に建つ壮麗なアンコールワットはクメール王朝時代の遺跡群で、8世紀から11世紀にかけて建設されたと考えられています。
アンコール遺跡群の内の一つであるタ・プロームは、アンコール朝の王ジャヤーヴァルマン7世によって1186年に仏教寺院として建立されました。
タ・プロームは16世紀にポルトガルの冒険家とカトリック教の伝道者によって発見されました。多くの寺院は19世紀から20世紀にかけて修復されたのですが、最も美しいタ・プロームは自然な状態で放置されました。
最近、ここは映画『トゥーム・レイダー』(2001)のロケ地として選ばれ、世界の注目を集めました。
タ・プロームの建物は浮彫で装飾されており、猿・鹿・水牛・オウムなどの生物が彫られています。そんなおなじみの動物の中に、ジュラ紀後期の恐竜・ステゴサウルスが混じっています。この恐竜は1億5千万年ほど前に絶滅したと考えられています。
なぜ10世紀の石彫職人がステゴサウルスのことを知っていたのでしょう……?

・もしかしたら、1186年以前にステゴサウルスの化石が発掘されていたのかも知れませんね。 - ゆきやさん