このお話はアメリカ人女性ブランディーさんの体験談です。
ある午後のことです。私は自家用車で職場から帰宅の途にありました。丘までさしかかったとき、数人の男性が左手の畑にたむろしているのが見えました。彼らは座って畑のスイカを食べていました。20個かそこらのスイカが割られ、地面に散在していました。
彼らに近づいたとき、男たちは一斉に私の車を見ました。一人の男が私の目をじっと見て、自動車の前方に向かって走り出したのです。そのとき私はかなりのスピードで飛ばしていたので、男が車のまん前に飛び出して道をふさごうとしていることに気づき、力の限りにブレーキを踏みました。男は立ち止まりませんでした。車は彼から30cmも満たないところで急停車しました。なんとか彼を跳ね飛ばさずに済んだのです。
私は男の危険ないたずらにはらわたが煮えくり返る思いでした。私は振り返って彼をにらみつけました。そのとき彼は車の後方部に立っていたのです。私は大声で男に怒鳴りつけました。車のウィンドーが降りていたので、彼の友達が私をあざけり笑っているのが聞こえました。そのとき彼らのいでたちがおかしいことに気づいたのです。帽子をかぶり、スカーフを首に巻いていて、20年代の服装のようでした。
私は家路につきました。畑から自宅までは2分ほどの距離でした。家に戻った私は父に事のいきさつを話しました。父は男たちに抗議してくると言って出かけていきました。彼も腹を立てていたのです。数分後、父が帰ってきて、「作り話をするもんじゃない。もっと慎重に運転しなさい」と言いました。ブレーキの跡がある場所に行ったけれど、男たちはいなかったというのです。父は私がタイヤに跡をつけたことを弁解するために作り話をでっちあげたと思ったのです。
私は父が違う場所に行ったのだと思い、二人で問題の場所まで行ってみることにしました。事件が起こってから15分足らずのことです。ところがそこに男たちはいませんでした。畑のスイカも手つかずでした。私は父と一緒にあたりを調べました。彼らの足跡はぜんぜん見当たりませんでした。でも地面はぬかるんでいたので、足跡が残っていて然るべきなのです。私はこれほど奇妙な体験をしたことがありません。

・一体、彼等は何者だったのでしょうか?とても奇妙な体験ですね。別次元に在る数十年前のスイカ畑にタイムスリップしてしまったのでしょうか?もしも、彼を轢いていたらどうなっていたのかが気になってしまいます(笑)私だったら怖くて二度とその道を通りたくないですね。 - jojoさん