これはアメリカ・カリフォルニア州・リバモア市にお住まいのジェームズ・リチャードさん(仮名)の体験談です。


2009年9月9日のことです。

ジェームズさんは、カリフォルニア州・ターロック市にある友人の家を数日に渡り訪ねた後、帰宅の途につきました。その際、デル・プエルト峡谷という地域を通って帰ることにしました。そこを通る道は見晴らしがよいのだそうです。

ジェームズさんは愛犬を同伴していたのですが、その犬が尿意を催したようなふるまいを見せたので、彼は車を停め、犬を外に出しました。体をストレッチしていたら、犬の吠える声が聞こえてきました。犬がウサギを追いかけ始めたのです。

ジェームズさんの犬は、いったん何かを追いかけ始めると、他のことが一切目に入らなくなってしまうたちなのです。そこで彼は犬を捕まえるために走りだしました。ところが、その途中で彼はウサギの穴に足をとられ転倒、気を失ってしまいました。


気を取り戻した時、彼は見知らぬ部屋の中にいました。頭には包帯が巻かれていました。部屋の中には見たこともないような機械がありました。その機械は一般の家には似つかわしくないような印象を受けたといいます。

窓外を見ようとした時、扉が開いて愛犬が飛びこんできました。ワンちゃんはジェームズさんに再会できて喜んでいるように見えました。顔を上げた時、戸口に男性が立っていました。身長は180pくらいで、髪は長め、髪の色は黒で、垢ぬけた普段着に身を包んでいました。

彼は「僕の名前はジョナスです」と自己紹介し、「体の方は大丈夫ですか?」と尋ねました。ジェームズさんは「はい」と答えました。ジョナスさんの話によると、ジェームズさんは野原の真ん中で倒れていたのだそうです。彼のそばでは犬がしきりに吠えていたそうです。ジェームズさんは助けてもらったことに感謝し、「ここはどこですか?」と尋ねました。

ジョナスさんは「あなたが倒れていたところから6メートルほど離れたところです」と答えました。それに対してジェームズさんは「そんなことはあり得ない。僕がいたところから少なくとも30qの範囲内に人家はなかった」と言いました。

それに対してジョナスさんは「僕がこれから言うことはショッキングで信じられないかもしれないけれど」と前置きした上で、「あなたはパラレル・アース(並行地球)にいるのです」と告げました。普通、彼は異世界人を自分の世界につれてくるようなことはしないのだけれど、ジェームズさんが酷暑の中で気を失っていたので、看護の必要があると判断し、異例の処置をとったのだそうです。

ジョナスさんの住む世界では、並行世界に行くための機械を比較的簡単に手に入れられるのだそうです。50年代に、ジョナスさんの住む国の政府は、宇宙開発を促進するか、並行宇宙の探索に力を入れるかの二者択一に迫られ、後者を選択したのだそうです。

しかし、並行世界は無数にあります。別の地球を探索する作業はかなりの危険を伴うのだそうです。ポータルを通って別の世界に出た時、そこが空中だったら落下して死んでしまいます。水中に出て溺死することもあれば、火の中に出て焼死することもあります。そこで政府は「旅をしても安全な世界」に関する情報を市民に提供しているのだそうです。

ジョナスさんは「別の地球に行くための旅行代理店」に勤める探検家で、まだ見つかっていない世界を探求するうちに、私たちの地球に出くわし、そこでジェームズさんを見つけたのです。

二人は、食べ物、文化、テレビ番組、科学技術など、二つの世界間の違いについて語り合いました。やがて音楽の話になり、二つの世界に同じ名前のバンドがいくつかあることが明らかになりました。そんなバンドの一つに「ビートルズ」がありました。

しかし、ビートルズに関して、二つの世界の間で違っていたことがあります。ジョナスさんの世界でジョン・レノンとジョージ・ハリソンはいまだに健在で、ビートルズは解散しておらず、いまだに活動していることが明らかになったのです。

ジョナスさんは別の部屋にジェームズさんをつれていきました。そこには棚があり、カセットテープが収納してありました。なんとこの世界ではデジタル化が進んでおらず、いまだにカセットテープが普及していたのです。テープの中には、正規の市販品と、市販品を個人的にコピーしたものがありました。『サージェント・ペッパー』のアルバムのデザインは、私たちの世界のものと似ていたが、細かな点が違っていたそうです。

ジェームズさんが「お土産として持ち帰りたいからテープをコピーしてくれないか」と尋ねたところ、ジョナスさんは急に険しい表情になり、「何も持ち帰ってはならない。お土産、テープ、写真、すべてダメです」と言いました。それはなぜかと尋ねたら、ジョナスさんは言葉を濁し、「あなたの安全のためだ」と答えました。

その時、玄関の呼び鈴が鳴ったので、ジョナスさんは部屋から出ていきました。その間に、ジェームズさんは一つのテープをとりあげ、ポケットに突っ込みました。ジョナスさんが戻ってきた時、ジェームズさんは、テープを盗んだことに気づかれないよう、「お腹がすいたので何か食べさせてくれませんか」と言って、ジョナスさんの気をそらせました。

ジョナスさんは彼を別の部屋に連れていき、食事をふるまってくれました。ほとんどの食品は私たちの世界のものと似ていたが、商品名だけが違っていたそうです。ただし、紫色のケチャップにはビックリしたそうです。

お腹がふくれたところで、ジェームズさんは暇(いとま)を告げることにしました。二人は愛犬とともに最初の部屋に戻りました。ジョナスさんが機械のスイッチを入れたら、ポータルが出現しました。

ジェームズさんはジョナスさんに手を差し伸べて握手をし、「助けてくれてありがとうございました」と謝意を伝え、ポータルを通って自分の世界に戻りました。その時、水の中に入るような感じだったそうです。しかし、体はぜんぜん濡れなかったので、奇妙な感じがしたそうです。犬はポータルから出てきた時、水をはじくように体を震わせたそうです。

こうして彼は自分の世界に戻ってきました。ポータルが出現した地面には焼け跡があり、煙が漂っていたそうです。彼は道路わきに停めてあった自分の車に乗り込み、自宅に向かいました。彼の車にはカセットテープの再生装置が搭載されていなかったので、テープを再生できず、イライラを感じたそうです。彼は、持ち帰ったテープを一刻も早く再生したい一心で、スーパーでカセットプレーヤーを購入しました。


ジェームズさんのサイト(英語)では、彼が「並行地球」から持ち帰ったという、こちらでは未発売のビートルズのアルバムを無料でダウンロードすることができます。


追記:上記のサイトでダウンロード可能なアルバムについて、「こちらでリリースされている曲の寄せ集めみたい」という批判が何件かジェームズさんに寄せられたそうです。それに対して、彼は次のようにコメントしています。

「その意見は私も耳にしたことがあります。実のところ、私自身も、いくつかの曲がなじみ深いサウンドだと感じました。私なりに結論を出すとすれば、あちらの世界のビートルズが解散しなかったからといって、将来の音楽に関するアイデアが消滅したわけではないということです。」

「私が聞いた曲の中で『イマジン』にとてもよく似た曲があったので、そのテープを持ち帰りたかったです。歌詞はほとんど同じでしたが、あちらのバージョンでは、ホーンや壮大なオーケストラ演奏が部分的に取り入れられていました。あちらの世界のビートルズが作詞・作曲をしていた時、他のメンバーの意見が取り入れられて、譲歩案に到達したのかもしれません。一方、私たちの次元では、他のメンバーの影響を受けなかったということなのかもしれません。」

幸運を引き寄せる

・私は平行世界を信じています。しかし、これに関しては信憑性がありません。なぜなら体験者は不思議な経験をする前に転倒し気を失っています。転倒した時に頭を打ったのが原因で、脳に異常が起きリアルな幻覚や通常よりリアルな明晰夢のようなものをみたと考えられます。転倒し気を失ったというのが無ければ信憑性の高い話です。

MAINDさん(2016年1月29日)


・beatlesだけじゃなく、LED ZEPPELINやPINK FLOYDも入手してくれると本当だったかどうか判るのにな。

SYOU SYUNさん(2015年8月13日)


・某ブログにて創作と解説解明されてました。

「そのJames Richards氏が持ち帰った音源とは?彼がその体験記をWeb上で"The Beatles Never Broke Up..."として公開しております。これがまた素晴らしいエディットがされた代物。基本的には、The Beatles各メンバーのソロ・アルバムの(The Beatlesの楽曲も少し使用)楽曲を切り刻んで編集し、一つの楽曲として再構築したもの。その驚くべきエディット感覚と技術は素晴らしい!の一言。」

と!賞賛されています。どちらが正解?

興味があっただけに残念!

ハンニバル・レクターさん(2013年8月14日)


・その創作だったっていう某ブログってのを指し示していただかないと何とも言えない所ですよね〜?(2013年10月17日)


・助けてくれた人から窃盗しちゃうなんて!

バビロンさん(2013年10月12日)


・私には、大局的にビートルズに聞こえました。ドラムの感じ、ギターの感じ。もちろん、私たちは1900年代(ジョンレノンが生きていた時代)のビートルズしか知りませんが、2000年代にビートルズがいるならこういう曲作りになっていても何ら疑問をもちません。むしろ、この世界の当時の曲と比べるほうがナンセンス。このビートルズは打ち込みとかエフェクトとか多用していて、アナログとの融合がかっこいいです。ごく最近のビートルズ感を感じさせてくれます。

ディレイさん(2013年8月9日)


・声や楽器の弾き方はどうなのよ、似てる?(2013年7月28日)


・興味深く聴きました。確かにみなさん仰るとおり、作風が違う感じの曲ばかりです。でも、Soldier Boyという曲だけ、サビの部分は以前どこかで聴いたことのある、初めてじゃない、懐かしい感じがします…(デジャブ?)

Taroccoさん(2013年7月28日)


・うーんなんというか。わたしの知っているビートルズ節とは違いますね。曲を聴いたとたん別のバンドの曲にきこえましたよ。あと、ギターの音色がビートルズに聞こえないというか。アレンジメントが異世界では違うのかなと思いました。やっぱ、この世界のビートルズがわたしにとっては一番ですよ。

リッチ-たくモアさん(2013年7月28日)


・ワクワクしながら聞いてみましたが先のクロノスさん同様「う〜ん・・」って感じでしたね。5曲目の「Jenn」がポールの「JET」でした(笑)個人的に"いいな"と思った曲もありましたが、およそこちらの世界のビートルズとはかけ離れた物だと思います。こっちの世界じゃ売れないな・・・残念!

はぐれ★さん(2013年7月28日)


・聞いてみましたが、ビートルズの曲とは思えない駄作の曲でしたね、違う世界では感性も違う様ですね。

クロノスさん(2013年7月27日)

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