バミューダ三角海域では、船舶や航空機が消失したり、計器が異常を引き起こしたりする事件が頻発しています。今回ご紹介するお話は、そんな数ある事件の中の一つです。


1964年のことです。キャロライン・カシオが操縦する軽飛行機・セスナ172スカイホークが一人の乗客を乗せて、タークス・カイコス諸島(バハマ諸島の南40qに位置)のグランド・ターク島に向かって飛行していました。彼女は航空免許を所有する優秀なパイロットでした。

その日は快晴でした。セスナ機から連絡が来ないので、グランド・ターク島の空港の管制官は「セスナ機に告ぐ。こちらはグランド・ターク。名乗り出てください」と要請しました。

しかし、答えは返ってきませんでした。セスナ機は空港の真上を旋回し続けるばかりでした。なぜパイロットは返事をしないのでしょう? なぜ空港に着陸しようとしないのでしょう? 管制官は何度も何度も「こちらはグランド・ターク。上空のセスナ機に告ぐ。聞こえますか?」と連絡を試みました。

キャロライン・カシオ機長はマイクのスイッチを入れたままにしていたようです。管制官はパイロットと乗客が交わした会話を聞くことができました。以下はその抜粋です。

機長:「分からないわ。曲がる場所を間違えたに違いありません。この島がグランド・タークであるわけがありません。島には何もありません。空港も家もありません。」

乗客:「そうですね。」

機長:「地図と一致するし、島の形も間違いないけど、無人島のように見えます。ごらんなさい。建物もなければ、道路もない。何もありません。グランド・ターク島に見えるけれど、そんなはずありません。」

この時点で、管制官は深刻な事態が発生したことを悟りました。カシオ機長は快晴の中、空港の真上を旋回しているのに、何も見えないようなのです。管制官は無線で必死に連絡を試みたものの、返事はありませんでした。

30分に渡り旋回したあと、機長は別の島に飛んでいくことを決意しました。その前に、彼女は次のような身も凍るような言葉をつぶやきました。

「ここから抜け出す術(すべ)はないのかしら?」

空港の従業員全員が見守る中、機長はセスナ機を左に傾けさせ、海に向かって飛び去りました。機体は低く垂れこめた雲の塊(かたまり)の中に突入しました。しかし、雲塊(うんかい)の向こう側から出てくることはありませんでした。

カシオ機長も乗客もそれっきり消息を絶ちました。

若々しい上がり顔に「フェイスアップヘアカバー」

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