これはイギリスに在住の女性・キャロル・ホートンさんの体験談です。


私はトリニダードトバゴの家庭で生を受けました。うちの家系の女性は誰も第六感を持っています。予知夢を見たり、他の人が感じられないことを感じる能力を持っているのです。

成人後、私はスウェーデン人の男性と結婚し、イギリスに居を移しました。しかし、海外に移住したあとも、「故郷に帰って温かく迎えられたい」という気持ちが消えることはありませんでした。

このできごとが起こったころ、主人の従弟(いとこ)が激しい心臓発作を起こし、昏睡状態に陥りました。そのいとこの名前はロビンです。彼はスウェーデンの病院に収容され、生命維持装置につながれました。

そんなある日、私は不思議な夢を見ました。その夢の中で私は、幼なじみの結婚式に出席するため、トリニダードトバゴの空港に到着しました。私は手配された車に乗って、結婚式場のあるサンフェルナンドに向かいました。

目的地に向かう途中、運転手は遠回りをして、私が生まれ育った村を通りました。実家のそばを通りかかった時、私はむしょうにそこを訪れたくなりました。もう何年も実家に帰っていなかったからです。

家の中に足を踏み入れたら、兄と、兄の妻が、私の持ち物をひっかき回していました。二人は私が置き去りにした服や宝石を物色していたのです。

私は二人に直面し、抗議しました。兄はムッとした表情を見せ、私の頬にビンタを食らわせようとしました。子供時代、兄は私に暴力をふるうのが常でした。それは私が21歳になるまで続きました。久しぶりに会った兄が手を挙げた時、私の中にたまっていた憎しみや怒りや絶望感が一気に噴出して、私は冷静さを失いました。

私は実家を離れて以来、武道を習っていたので、もはや昔の弱い子ではありませんでした。私を兄の腕をひねり、骨を真っ二つに折りました。さらに蹴りを入れて、あばら骨を折りました。

我に返った時、兄は血の海の中で苦しそうにあえぎながら泣いていました。そこに母と別の兄がやってきました。私の顔や服には兄の血が飛び散っていました。二人は「人でなし!」と叫んで私を激しくなじり、警察を呼ぶと言いました。

私はショックを受け、「子供のころ、兄さんに骨を折られて、あやういところで身体障害者になるところだったのに、あなたたちは兄さんを止めようとしなかったし、警察も呼ばなかった。それなのに、私が仕返しをしたら警察を呼ぶというの?」と叫びました。私の体は怒りと憎悪でブルブル震えていました。

その時、遠くの方からサイレンの音が聞こえてきました。私は家を飛び出し、外で待機していた車に飛び乗り、空港に向かいました。この国を離れ、二度と戻ってくるつもりはありませんでした。

次の瞬間、夢は巻き戻され、リセットされました。私は再び飛行機から降り、車に乗って、結婚式場に向かいました。その途中で生まれ育った村を通ったので、実家に立ち寄ることにしました。ところが、車から降りて実家に通じる私道を歩き始めた時、白い服を着た女性が近づいてきて、私の行く手をさえぎり、片手を突きだして、「いけません」と言いました。

私は「なぜ?」と言って、彼女の横を通って家に向かおうとしたのですが、その女性は両手を横に伸ばして私をさえぎり、「いけません。ここはあなたの来るところではないわ」と言いました。

私は混乱して「実家を見たいだけなのに」と言いました。「いけません。行くべきところに行きなさい。この場所は忘れなさい」と彼女は断言しました。私は彼女の言い分が正しいことを心のどこかで分かっていました。私はためらいがちに車に乗り、走り去りました。

私は親友の結婚式に参加し、学生時代の友達に再会しました。踊り、笑い、思い出を語りあった私の心は愛と、喜びと、幸福で満ちていました。これまで生きてきた中で、一番幸せなひと時でした。

次の瞬間、私は病室にいました。その時点で、私はまだ結婚式用の服を着ていました。私は消毒された白壁の室内を見回しました。その部屋はいくつもの白いカーテンで仕切られていました。そして、微動だにすることなくベッドに横たわっている人に目が留まりました。

その患者に近寄り、顔を見た時、それが誰であるかに気づきました。彼は主人のいとこ・ロビンだったのです。生気を失った彼は人工呼吸器につながれ、二週間も昏睡状態にありました。

その時、私の心の中で声が語りかけてきました。それは先ほど会った女性の声でした。「何をしなければならないかは分かっているわね?」と彼女は言いました。「ロビンは生と死のはざまに囚われているの。戻ってくるためにあなたの助けが必要なの。」

私はロビンを見下ろして、うなずきました。何をしたらいいかは分かっていました。ロビンの壊れた心臓を治せるのは私しかいませんでした。

私は服を脱ぎ捨て、裸になりました。そしてロビンのシャツを開け、胸をあらわにしました。まるで私は「永遠の真実」に導かれているかのようでした。私の魂は何をすべきかをすっかり分かっていたのです。

私はベッドの上に横たわり、額と額、心臓と心臓……というように、二人のチャクラを合わせました。素肌が触れ合いましたが、性的な意図はみじんもありませんでした。それは純粋にスピリチュアルな行為だったのです。私は彼を抱きしめ、目をつぶりました。

私は自分のチャクラを一気に全開にしました。宇宙エネルギーが私の体から流れ出し、ロビンに活力を与えているのを感じ取りました。私はハートチャクラを精一杯開き、彼を抱きしめました。黄金色のエネルギーがロビンの壊れた心臓に流れ込んでいきました。そのエネルギーは彼の心臓を包みこみ、活性化し、治し、癒やしました。

その時、私は単純極まりない真実を悟りました。私は二つの道を体験するチャンスを与えられたのです。一つは、憎しみと怒りに満ちた道でした。そこで私は、昔私を苦しめた兄に報復しました。その道はずっと私の足手まといになっていました。なぜなら私は過去の苦しみを忘れられなかったからです。

もう一つの道で、私は憎悪と怒りを過去に葬り去り、愛と幸福に満ちた未来を追求するチャンスを与えられました。その道を選んだ時、私の心臓は癒やされ、強化されました。私の愛と精神力があまりにも強くなったので、生命力の半分をロビンに分け与えても、持ちこたえられるようになったのです。

私の体が弱っていくのに反比例して、ロビンの体は強くなっていきました。その時、私は純粋な喜びに浸っていました。まるで私の魂が歌っているかのようでした。

ロビンが目を開けました。その時、私は彼の上に横たわり、額と額が触れ合い、目と目が接近していたので、彼は驚き、うろたえました。そして、私が誰であるかに気づいて、なおさら困惑した表情を見せました。というのも、私とロビンはあまり親しくなかったからです。私たちはこれまでに五回ほど会う機会があったのですが、話らしい話をしたことがなかったのです。

ロビンは起き上がろうとしたのですが、私は安静にしているように言いました。私はシーツで自分の体を覆いながら、ゆっくりと起き上がりました。彼は自分の身に何が起こったのかを知りませんでした。私は「あなたは意識を失っていたんです。でも、もう大丈夫」と動揺する彼をなだめました。

次の瞬間、私を目を覚ましました。私は疲れ果て、ベッドから起き上がる力さえないほどでした。文字通り生命力の半分を失ったかのようでした。私はかすれ声で隣に寝ていた夫に話しかけ、一部始終を話して、「あなたのいとこはもう大丈夫よ」と伝えました。そして私は、夢の中で会った女性が天使だと信じていると夫に語りました。

初めのうち夫は私の体調を気遣うばかりだったのですが、私はロビンの母親に早く電話して、彼の体調について尋ねるよう促しました。主人はベッドの脇に置いてあった携帯を取りあげ、電話しました。ロビンの兄弟が応対しました。

その時、私はまどろみかけていたのですが、それでも二人の会話はしっかり耳に入りました。

「確かにロビンは意識を取り戻しました。今朝、一時間ほど前に目を覚ましたんです。どうしてそのことが分かったの?」
「家内がそう言ったんだ。」
「どうして奥さんはそのことを分かったの?」
「多分、信じないだろうけど……まあ、詳しくはあとで話すよ。」

主人は感動と安堵感で声を詰まらせていました。電話を切った彼は私の髪を愛撫しながら、額にそっとキスをしました。その時、主人の温かい涙が私の顔に落ちて当たりました。彼の手は震えていました。私は目を開け、「よかったね。よかったね」と言いながら、主人を抱きしめました。

ハートチャクラの浄化と活性化のためのCDです。

・すばらしいお話です。最後のところでは少し涙ぐんでしまいました。(2015年3月24日)

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