これはアメリカのオハイオ州に在住の男性・トムさんの体験談です。


これは90年代末か2000年代初期に起きたできごとです。私は友達と連れだって「クリエイション祭(ペンシルバニア州で毎年開かれているキリスト教系のコンサート)」に出かけました。

私たちはキャンプ場で寝泊まりしていたのですが、予想していたよりも早く食料が切れてしまいました。キャンプ場にある店は非常に値が張るので、最寄りの街「クラークスヴィル」に買い出しにいくことにしました。

私を含む4人が友達の車に乗り込み、発車しました。運転中に見かけた道路標識には「クラークスヴィルまで18q」と表示されていました。用事を一刻も早くすませたかったので、時速137qでぶっ飛ばしました。

談笑しながら楽しくドライブしていたのですが、15分経ったのに街が一向に見えてきません。そろそろ到着してもいいころなのに。その時、気づいたんです。道路を走っているのは私たちだけであることを。どちらの車線にも車を一台も見かけなかったんです。

私は助手席に座っていたのですが、その窓外にはなだらかに起伏する田園地帯が広がり、農家が点在していました。運転手席側の窓外には森がありました。

その時、車内でCDをかけていたのですが、CDプレーヤーの演奏時間の表示がゼロのままであることに気づきました。3〜4曲再生したので、20〜30分と表示されてしかるべきだったのに……。

私たちはだんだん神経質になってきました。そのころまでにみんな道路に意識を集中していたのですが、奇妙なことに誰一人として脇道を見かけませんでした。

そうこうするうちにCDの演奏が終了しました。ということは、かれこれ45分くらい運転しているということです。それなのに、ガソリン計量器の針は微動だにしていませんでした。

周りの風景はまるでループしているかのようでした。判で押したように、1.6qごとに農家が見えてくるんです。家の外には誰もいませんでした。人も動物も見かけず、まるですべてが死に絶えたかのようでした。来てはいけないところに来てしまったような変な気持ちでした。

そのころまでに私たちはパニックに陥り、車内は騒然としていました。誰かが「農家に行って道順を聞こう」と提案したのですが、ホラー映画でそんな行動をとると、決まって恐ろしいことが起きるので、私はその案に反対し、とにかくこのまま走り続けることにしました。幸いガソリンは十分に残っていたし、時間に迫られているわけでもなかったからです。

1時間15分ほどが経過した時、不意にクラークスヴィルの街に出たので、私たちは拍子抜けしてしまいました。ウォルマートの駐車場に車を停め、外に出た時、私は地面にキスしたいような気分でした!

私たちはウォルマートの店内にいる人々に質問してみることにしました。「コンサート会場まではどのくらいの距離があるのか、そこに行くための道はいくつあるのか」を尋ねたのです。4人がバラバラになり、個別に店員や客に質問しました。のちほど合流して答えを照らし合わせてみたら、答えはすべて一致しました。街とコンサート会場の間は車でおよそ10分の距離であり、二つの地域を結ぶ道は一つしかない、ということが確認されました。

買い物をすませた私たちは車に乗り込みました。これからコンサート会場に戻らなければならないのですが、誰一人としてあの道を通りたくないので、しばらくの間、車の中に座って思案していました。

でも、ずっとそこにいるわけにもいきません。私たちは無事に到着できるよう祈りを捧げてから、いざ出発しました。幸い、帰途には何の問題も起きませんでした。わずか10分で戻ることができました。行きがけに見た風景と、帰りがけに見た風景が、まったく違うものであったのは不可解なことでした。

私たちは散々話し合ってこのできごとを論理的に説明しようとしたのですが、いかんせん道が一つしかないので、壁にぶつかるばかりで、結論は出ませんでした。ひょっとしたら私たちは「時間のポケット」のようなものに入ってしまったのかもしれません。

世界中で多数の人々が行方不明になっていますが、ひょっとしたらその人たちは私たちのように異世界に足を踏み入れ、そこから抜け出せられなくなったのかもしれません。考えるだけでも恐ろしいことです。

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・不思議ですねー

キッシーさん(2015年6月9日)

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