これはイギリス・リバプール市に在住の女性・イモジェンさんが2011年に体験したできごとです。


17歳のイモジェンさんは、お姉さんが女の子を出産したので大喜びでした。そこで彼女はリバプールの繁華街に行って、生まれたばかりの姪にプレゼントを買うことにしました。

イモジェンさんは、ロード通りとホワイトチャペル通りの角にある「マザーケア」という名の店に足を踏み入れました。その店では、赤ちゃんのためのかわいらしい衣服が驚くほど安値で売られていました。

イモジェンさんは、水玉模様のよだれかけや、ピンクのカーディガンなど、いくつかの品を見つくろいました。どれも上質な製品に見えましたが、目を疑うほど低価格でした。彼女は「開店したばかりなので、セールをやっているに違いない」と理由づけました。

支払いカウンターで店員にクレジットカードを差し出したら、店員は疑わしげにそのカードをしげしげと見ました。次にその店員はカードを店の支配人のところに持っていきました。支配人は目を細くしてカードを見たあと、イモジェンさんのところにやってきて、「すみませんが、うちでは受け付けていないんですよ」と言いました。

イモジェンさんは当惑しましたが、カードを拒否されるのはそれほど珍しいことではありません。彼女は現金をあまり持っていなかったので、品物を返して店を出ました。

自宅に戻ったイモジェンさんは、母親に一部始終を語って聞かせました。話を聞き終えた母親は「何かの間違いだろう」と言いました。ロード通りとホワイトチャペル通りの角に「マザーケア」という名の店はないというのが母親の言い分でした。1980年代初め、その場所に「マザーケア」の店は確かにあったのですが、何年も前に店は引っ越し、銀行がそれに取って代わったというのです。母親はその銀行に口座を持っているので、そのことに確信を持っていました。

イモジェンさんは信じられない思いでした。彼女は自分が「マザーケア」の店に行ったことを一点の疑いもなく確信していました。そこで彼女は翌日、母親と一緒に問題の場所に向かいました。そこにあったのは……銀行でした。

納得のいかないイモジェンさんは前日のできごとを振り返ってみました。そして、おかしな点がいくつかあったことを思い出しました。従業員のヘアスタイルや服装が場違いだったのです。とんでもなく時代遅れではありませんでしたが、どこか時代がかっていたのです。その時は特に変だと思わなったのですが、説明不可能なできごとを体験した今、そういう細かな点が大きな意味を持つようになりました。

今日に至るまで、イモジェンさんは自分が「マザーケア」の店に行ったことを確信しています。

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