これはアメリカのアリゾナ州にお住まいのジョーさんの体験談です。


私はトラックの運転手をしています。私が勤務する運搬会社のトラックにはGPS(衛星利用位置発見システム)とコンピューターが搭載されており、運転の過程を監視できるようになっています。

あれは2013年の5月のことでした。私は貨物を運搬するために、午後8時ごろ、モリアーティ(ニューメキシコ州の小都市)を出発しました。目的地はスプリングフィールド(ミズーリ州南西部に位置する中規模商工業都市)です。

次の瞬間、私はオクラホマシティ(オクラホマ州の州都)のガソリンスタンドで給油をしていました。その時の時刻は午前5時ごろ。太陽が地平線から上りつつありました。その時、私の心に浮かんだ考えは「俺はここで何をしているんだ? 俺がここにいるのはおかしい」というものでした。

出発地のモリアーティとオクラホマシティの間の距離は約813qで、通常の運転時間は7時間強です。でも、私はそれだけの長距離を運転したことをほとんど覚えていませんでした。まるで、運転している自分自身を外部から見ているような感じだったんです。私は9時間を失ってしまったような気分でした。

でも、私は「疲れているから覚えていないのだろう」と説明づけ、そのことについて特に深く考えませんでした。私は気を取り直して運転を続けました。そこから目的地のスプリングフィールドまでは約4時間の道のりです。

そんな中、午前8時ごろ、上司(女性)から電話がかかってきて、「トラックに何をしたの?」と聞かれました。質問の意味が分からなかったので聞き返したら、「あなたのトラックはモリアーティから東に向かって64qほど走ったところで、GPSから消え、午前5時ごろ、オクラホマシティで再び現れたのよ。GPSを無効にして違法行為を働いたの?」と聞かれました。

私は、質問の意味がよく呑み込めず、「いいえ。違法行為を働いたことは一度もありません」と無実を主張しました。話が一向に進展しないので、私は別の上司(女性)に回されました。その上司の仕事は、トラック運転手が違法行為を働かないよう管理することでした。

二番目の上司はコンピューターのモニターを見て、「あなたの業務日誌もおかしいわよ。日誌には『仕事を中止して、4時間ほど運転しなかった』と記録してあるわよ」と言いました。私は驚きあきれて、「まさか! そんな記録を残した覚えはありません。どうしてそんな記録がつけられたのか、ちっとも分かりません」と焦りながら答えました。

そうしたら彼女は「まあ、こういうことは時々あるからね」と言いました。「時々あるって、どういうことですか?」と尋ねたら、彼女は「週に二、三回、この手のミスが起きるのよ。コンピューター会社は『突然の誤作動』と呼んでいるわ」とこともなげに言いました。

私はコンピューターの誤作動を見たことがありますが、それは高々数分しか続きません。9時間も誤作動するようなことはないはずです。しかも、GPSが働かなかった時間と、私が記憶を失った時間が、ほぼ一致することが気になります。普通だったら、私は運転の過程を詳しく覚えているのに、この日だけは霧がかかったように、ぼんやりとした記憶しかなかったんです。

この日、私に何が起きたのでしょう……?

お札の元

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