これはアメリカ・オハイオ州にお住いの男性・レイさんの体験談です。


あれは僕が小学5年生の時でした。

ある朝、いつものように通学バスに乗って学校に向かいました。バスの中では生徒たちが笑ったり、冗談を言い合ったりして、普段と何ら変わったことはありませんでした。

学校に着いてから、僕たちは各々の教室に入り、席につきました。なぜかこの時点から教室の中は沈んだ感じになり、みんながおとなしく授業の始まるのを待っていました。

その時、校内放送があり、校長先生のミセス・ケリーが「これから学年ごとに外に出てもらいます。先生が校庭で待機しており、あなたたちに追々指示を出します」と告げました。

一年生を皮切りに、学年ごとに順を追って外に出ていくことになりました。5年生の僕たちは順番が来るまでしばらく教室の中で待っていなければなりませんでした。

普通、外で運動会のような催し物があるときは、前もって父兄宛ての連絡用紙が渡され、「明日は汚れても構わない服を着させてください」というような指示が出されます。でも、僕たちはそのような用紙を前日に渡されませんでした。その日、僕は高価な服を着ていたので、「汚したらママに怒られちゃうな」という思いが心をよぎりました。

教室の中では、担任のミセス・ハンフリーも、僕たち生徒も、呼び出されるのを黙々と待っていました。やっとのことで5年生に呼び出しがかかったので、僕たちは立ち上がり、先生について二階から一階に降りていきました。歩きながら、生徒たちが不安な面持ちで「これはどういうことですか?」とか「どこへ行くんですか?」と質問しました。先生は「外に出れば分かります」とだけ答えました。

僕たちはカフェテリア(食堂)に連れていかれました。その時間には料理担当の人たちが昼食の準備をしているはずなのに、キッチンには人っ子ひとりいませんでした。

カフェテリアは生徒たちであふれかえっていました。僕たちは順番にテーブルを回っていき、係り員の質問に答えるよう命じられました。最初のテーブルでは「名前は? 何年生?」というような質問を受け、それが済んだら次のテーブルに移り、「住所は? 家族構成は?」というような質問に答えていったんです。

質疑応答が終了したところで、僕たちは外に出るよう命じられました。校庭に先生の姿は見かけられず、その代わりに見知らぬ人たちがたむろしていました。彼らがどんな服を着ていたかはよく覚えていないのですが、白衣を着ていたような記憶があります。外は異常に明るく、光が強かったです。あれは普通の明るさではありませんでした。

僕たちは校庭の一画に連れていかれ、かけっこや、でんぐり返しや、宙返りといった運動をするよう命じられました。奇妙なことに、生徒たちは無口で、言われたことを黙々と実行していました。普通だったら「お前を負かせてやるからな」といった軽口をたたくはずなのに……。

そのあと、僕たちは別の区画に連れていかれました。そこにはテントが設置されており、僕たちはその中でパズルやなぞなぞといった頭を使う作業をさせられました。

それらの作業をしながら、僕はこう思いました。「これはテストだ。僕たちはテストされている」と。それで僕はそばにいた女性に「僕たちの成績はどうですか?」と尋ねました。そうしたら、その女性はとても奇妙な微笑を浮かべ、「テストよ」と答えました。「僕たちは試されているんでしょ? 僕たちがどれだけうまくやるかを調べようとしているんでしょ?」と尋ねたら、その女性は僕をジロッと横目でにらみ、「ちょっと待ってて」と言って、どこかに姿を消しました。

少ししたら、白衣を着た男性が現れ、僕は別のテントに連れていかれました。その男性は「もう少し君をテストしたい。血液を採ってもいいかな?」と言いました。当初、僕は「血を採られるなんていやだ」と思ったのですが、僕は歯を抜かれるときですら動揺しなかったほど気が強い性分なので、「ま、いいか」と思い直し、腕を差し出しました。そこにはほかにも何人かの子たちがいて、同じように血を採られていました。ここでもみんな無口で、おしゃべりしている子はいませんでした。

すべての作業が終了したあと、僕たちは教室に戻って待機するよう指示されました。結局その日は昼食をとることができませんでした。

しばらくしたら通学バスが来たので、僕たちはバスに乗って帰宅の途につきました。バスの中はシンと静まり返っており、おしゃべりをする子はいませんでした。僕は心の中で「おかしいな。なぜみんな黙っているんだろう?」と思いました。僕自身、なぜ友達に話しかけなかったのか、その理由を説明することができません。

翌日、僕は担任のミセス・ハンフリーに「昨日のテストで僕たちの成績はどうでしたか?」と尋ねました。先生は怪訝(けげん)な表情を浮かべ、「テストって?」と言いました。

「校庭でかけっこをしたり、テントの中でパズルを解いたりしたでしょ?」
「昨日は外に出なかったわよ。」
「いいえ、出ましたよ。外には白衣を着た人たちがいたし。」
「いいえ、レイ。昨日、私たちは外に出なかったわ。」

級友たちは変な目つきで僕を見ていました。でも、僕はその記憶が妄想の産物ではないことを分かっていました。なぜなら、僕の腕には血液を採取した跡が残っていたからです。

大人になった今でも、あの日がどこに消えてしまったのか、なぜ誰もあの日のできごとを覚えていないのか、納得のいく答えを出すことができません。

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・この話は大変興味深い話しですね、モルダーとスカリーに調べさせましょう。実際、X-FILE一話分ぐらいある話ですよ。

SYUNさん(2016年7月4日)

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