イギリスの歴史学者アーノルド・トインビー(1889年4月14日 - 1975年10月22日)は、日本を含む各文明国の発展を描いた『歴史の研究』(全25巻)を執筆したことで有名です。

トインビーは、ギリシアで調査をしていた時、何度となくタイムスリップを体験し、過去を垣間見たといいます。その体験がきっかけとなって、上記『歴史の研究』が執筆されました。彼は同書の中でそのタイムスリップ体験談を記しています。

有名な歴史書『歴史の研究』はタイムスリップ体験をきっかけにして執筆された

1912年1月10日のことです。23歳のトインビーは、ギリシア・ファルサルス要塞の頂に立ち、日に照らされた眼下の景色を眺めていました。

次の瞬間、トインビーは2109年前にタイムスリップし、紀元前197年のキュノスケファライの戦いを目撃しました。この戦いで、マケドニア王国の王・ピリッポス5世は、ローマの指揮官フラミニヌスに致命的な敗北を喫しました。ローマ兵は殺戮(さつりく)の限りを尽くし、トインビーはその残忍きわまる光景から目をそむけずにはいられなかったといいます。この戦いでマケドニア軍は8000人の戦死者と5000人の捕虜を出しました。これに対し、ローマ軍の戦死者はわずか700人でした。

それから二か月後、3月19日のことです。トインビーはギリシア・クレタ島で、今や廃墟と化したバロック様式の別荘を見ていました。その時、まるで飛行機がエアポケットに落ちるように、彼は「時間ポケット」に落ち、17世紀半ばにタイムスリップしたといいます。そこで彼は、別荘が放棄され、人々が避難する模様を目にしました。

また、古代ギリシアの都市・エフェソス(現トルコ)の野外劇場を調査していた時も、過去の情景を目にしたといいます。

下の動画では、エフェソスの野外劇場が紹介されています。

それから一か月後の4月23日、ギリシャ・ラコニア県・モネンバシア島にある要塞を上っていた時、トインビーは1715年にさかのぼり、要塞がトルコ軍に陥落する様を目にしました。

下の動画で、モネンバシア島の美しい景色をお楽しみください。

トインビーは、ギリシアだけでなく、自国イギリスでも不思議体験をしました。第一次世界大戦が終わってから間もないある日の午後、ロンドン・ビクトリア駅に沿った歩道を南に向かって歩いていた時、彼は自分が歴史の流れの中にいることを認識しました。特定の歴史の一場面を見たのではなく、過去・現在・未来がゆったりと自分を通して大河のように流れていったのです。次の瞬間、彼は日常のロンドンに戻っていました。

これらの奇妙な体験に触発されて、彼は『歴史の研究』を執筆したのです。


こぼれ話:アメリカのSF作家・故レイ・ブラッドベリの短編集『二人がここにいる不思議』の中に『トインビー・コンベクター』と題されたタイムトラベルの話が収録されています。トインビー・コンベクターとはタイムマシンのことですが、その名称はアーノルド・トインビーにちなんでいます。

二人がここにいる不思議 (新潮文庫)

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