愛犬をつれて森の中をハイキングしていた少年。彼の目の前に、突然……

僕は子供のころ、学校が終わったあと、毎日のように森の中を歩き回ったものです。自宅の近くに広大な森があったのです。東西南の方角に延々と森林地帯が広がっていました。ただし、北だけは別でした。北に向かって800メートルほど歩くと、幹線道路に出たんです。

ある日のこと、僕は例によって愛犬をつれて、森の中を北に向かって歩いていました。僕は方向感覚が発達している方だし、長年に渡り森の中の道なき道をハイキングした経験を持っているので、自分がどこにいて、どこに向かっているのかを、明確に把握することができました。その時、僕は幹線道路からおよそ30メートル離れた場所にいたはずです。

ところが、延々と歩いているのに、車の通る音が聞こえてきません。僕はだんだん不安な気持ちになってきました。自分の現在位置が分からなくなるなんて、ありえないことです。森はシーンと静まり返っていました。聞こえるのは僕たちの足音のみ。あまりにも静かだったので、耳がキーンとなりそうでした。

この時点で、愛犬はいつになく僕に接近していました。そして、ひっきりなしに僕を見上げていました。でも、僕は好奇心旺盛で怖いもの知らずの子供だったので、この先に何があるのかを知りたくて、歩き続けました。

突然、僕たちは大きな楕円形の草原に出ました。緑なすその美しい草原は管理が行き届いていました。草原の真ん中にはリンゴの木が一本立っていました。およそ400メートル先の草原の端には白い家が建っていました。その家の扉とシャッターは赤色に塗られていました。

草原に出たとたん、愛犬は吠えながらリンゴの木に向かって走り出しました。僕は声を抑え気味にして戻ってくるよう犬に呼びかけたのですが、犬は聞く耳を持ちませんでした。

次の瞬間、胃が重苦しくなり、耳が焼けるような感じに襲われました。一刻も早くここから離れなければなりません。何度も犬を呼んだのですが、反応がないので、僕は「どうにでもなれ!」と言って、元来た森に向かってまっすぐ走っていきました。

ここで奇妙なことが起きました。草原から離れて、あたりの景色が見覚えのあるものになった時、走ってきた方角から車の音が聞こえてきたのです。

僕は自宅の玄関まで走り続けました。ドアを開けたら、家の中では愛犬が僕を待っていました! どうしてこんなことになったのか分からないのですが、これは決して嘘偽りではありません。自宅に向かって走っている時、愛犬が僕を追い越すようなことはありませんでした。

こうして無事家に戻った僕は、ビデオゲームをして一日の残りの時間を過ごしました。

それから数年に渡り、僕はあの草原を見つけようと努めました。自宅の周りを何キロも四方八方歩き回ったのですが、決して見つけることはできませんでした。グーグルマップでも調べてみたのですが、見つかったのは東西南に広がる森林と、北方の幹線道路だけでした。

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