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 このお話はアメリカのジョンさんの体験談です。上の写真はイメージ画像で、体験者ご本人とは関係ありません。


 あれは土曜日の午前10時のことでした。私は妻と連れ立って買ったばかりのジープに乗り、地元のショッピングセンターに向かいました。これは私たちにとって土曜日の朝の習慣のようなものです。ショッピングセンターに行き、ウィンドーショッピングをしたあと、二、三軒の店に入って買い物をし、昼食をとって帰宅するというものです。

 全体の所要時間は三時間ほどです。午後1時ごろに帰宅するのが常でした。家を出てから、おなじみの高速道路を走り、ショッピングセンターに着くまでには車で10分ほどかかります。私たちはジープを駐車場に停め、中に向かいました。私たちはそこでいつもとほとんど変わらない時を過ごしました。妻に向かって「このあとで他のことをしたいのなら、暗くなるまでに時間はたっぷりあるね」と言ったほどなのです。

 ショッピングセンターを出たあと、私たちはお互いに顔を見合わせました。二人とも「何かがおかしい」と感じたのです。まず、私は車をなじみのない場所に停めていました。理由は不明です。その場所は今までついぞ利用したことがありませんでした。次に、車のエンジンが中々かかりませんでした。やっとのことでかかったと思ったら、今度はクラッチが外れたか壊れたようで、一向に反応しませんでした。私たちはあたりを見回し、日が沈みつつあることに気づきました。腕時計を見たら止まっていました。車の時計を見たら、時刻は午後5時半になっていました。

 私はよく妻とこのできごとについて話し合います。でも、どうして5時間を失ってしまったのか説明することができません。あの日、特に変わったことはしませんでした。新車は修理のため、工場まで牽引してもらわなければなりませんでした。なぜ新車のクラッチが駐車している間に壊れてしまったのか、理解に苦しみます。私一人が時間の感覚を失ったのならわかりますが、このできごとは妻も体験したのです。

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