

ループにはまった! 瞬間移動した! 二人の人がドライブ中に不思議体験を三度も!
僕はこれまでにいくつかの不思議体験をしましたが、その中で最も奇妙なものは、僕がフィアンセとドライブしている時に体験したできごとです。
最初のできごとは、二人で僕の弟を迎えにいった時に起きました。弟とは駅で落ち合うことになっていました。当時、フィアンセと僕は遅刻することで悪名が高かったので、その日は早めに家を出ました。
駅に向かって車を走らせる中、バックミラーに映った街並みが遠ざかっていくのが見えました。ところが次の瞬間、僕たちはまったく同じ光景を目にしたのです! つまり、バックミラーに映った街並みが遠ざかっていくのを、もう一度見たということです。さらに同じできごとがもう一度起きました。
そしてもう一度!
そしてもう一度!
僕たちはあまりにも取り乱したので、このループから逃れるために、別の出口から高速道路を下りることにしました。
こうして僕たちは、やっとのことで普通の状態に戻りました。駅まで数分のところまで来たので、先ほどの体験で感じたモヤモヤした不安は消えつつありました。
ところが、突如として僕たちは別の場所に車ごと瞬間移動してしまったのです! 線路に沿って伸びる森の中の道を山に向かって走っていました。
その森から脱出するまでに30分を要しました。そこから駅に到着するのに、さらに一時間かかりました。結局、僕たちは三時間も遅刻してしまいました。
二番目の話はそれほど長くありませんが、それでも奇妙な話であることは確かです。
ある日、フィアンセと僕は共通の友達の家を訪ねました。やがて夕方になったので、早めにお暇(いとま)することにしました。というのも、友人宅から自宅までは一時間ほどかかるので、渋滞を避けたかったからです。
僕たちは車に乗り、発進しました。ラジオをつけ、だべりながら車を走らせました。すべては順調でした。
ところが、突然すべてが静まり返りました。ラジオはスイッチが切られており、二人とも口をつぐんでいました。なんと僕たちは、友達の家から1時間半(自宅から30分)のところを走っていたのです! 友人宅を出たあと、15分しか経っていませんでした。
僕たちはこのできごとを説明することができません。僕は生まれてこの方、この地域に住んでおり、目隠しをしても運転することができます。このできごとのせいで、いまだに夜は中々寝つくことができません!