これはアメリカのテネシー州に在住の男性・ギャリーさんの体験談です。

昔通っていた中学校で過ぎ去りし日々をしのんでいたら……

1980年6月のことです。僕は悪い報せを受け取りました。

僕の双子の弟が事故に遭い、危篤状態にあるというのです。僕はすぐに帰郷しました。

弟は昏睡状態にありました。僕の母、弟の妻、そして僕は、代わり番こに病院に滞在し、弟を見守ることにしました。

僕が「非番」の時、ふと思い立ち、実家の隣に建っている中学校に足を向けました。僕は中学生時代に弟とこの学校に通ったのです。

僕は階段に腰を下ろし、過ぎ去りし日々をしのびました。校内に入って廊下を歩いてみようと思ったのですが、そのころ児童性犯罪者が校庭に出没するというニュースが報道されていたので、思いとどまりました。

そうこうしているうちに、終業のベルが鳴り、自家用車が続々とやってきました。親が子供を迎えにやってきたのです。奇妙なことに、それらの車はいずれも50年代のクラシックカーでした。

自宅に戻ったら、母から「どこに行っていたの?」と尋ねられたので、「昔通っていた中学校に行って、階段に腰を下ろし、昔を懐かしんでいた」と応えました。

すると母はこう言いました。「そんなことはありえない! その学校は二年前に取り壊されたんだよ」と!

ちなみに、その後、弟は持ち直しました。ただ、身体障害者になりました。

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