テレポートしたおもちゃ

このできごとは一年半前ごろに起きました。

そのころ、私の最年少の娘は二歳で、幼児用寝台で寝かせるようにしていました。その幼児用寝台は、夫婦用寝室のウォークイン・クロゼット(歩いて入っていける押入れ)の中に置き、クロゼットの扉は閉めるようにしていました。というのも、娘は真っ暗で静かなところの方がよく眠れたからです。

娘は二つのプラスチック製のおもちゃを持って眠りにつくことを好みました。そのおもちゃは娘のお気に入りのテレビ番組に登場するキャラクターのものでした。

というわけで、ある夜、私は娘を寝かしつけ、クロゼットの扉を閉めました。

翌朝、私は目覚め、階段を下りて一階に向かいました。ちょうど同じころ、年上の娘が起きてきました。すると、居間の真ん中あたりに、例のプラスチック製のおもちゃが二つ置いてありました。

それらのおもちゃは幼児用寝台の中にあるはずだったのです。でも、単なる覚え違いだろうと気に留めませんでした。

そんな中、年上の娘が最年少の娘を起こすためにクロゼットに向かいました。果たして、幼児用寝台の中に例のおもちゃがあることが判明しました! そして、居間で見かけたおもちゃは消えていました。ついさっき、それらのおもちゃを手に取り、しげしげと見たあと、食卓の上に戻したというのに!


見知らぬ街で

私の祖父は「路面電車」と「トロリーバス(線から得る電力によってモーターを駆動し、無軌条で路面を走るバス)」の熱烈なファンです。祖父の撮った写真は本や交通関係の雑誌で使われています。

ある日、祖父は友達と一緒にドイツの町を訪れました。その町で運行されている路面電車とトロリーバスに乗り、写真を撮るのが旅の目的でした。

路面電車から降りた時、祖父はめまいを起こし、近くのベンチに腰を下ろしました。次の瞬間、祖父は、その通りに建っている店が何の店であるかを順番通りに友達に言うことができました。

祖父がこの町を訪れたのは、これが初めてのことでした。今日に至るまで、祖父はこのできごとに戸惑いを覚えています。


神出鬼没のおじさん

ある朝、私は飼い犬の吠え声で目を覚ましました。時刻は午前8時でした。窓外に目をやったら、門のそばに私のおじがいるのが見えました。

私は「だから犬が狂ったように吠えているんだ」と独り言をつぶやき、門を開けるために外に走り出ました。

ところが、門のところに行ったら、おじはもはやそこにいませんでした。ベッドを出てから門まで行くのに要した時間は20秒かそこらでした。

私は母にこのことを話し、母はおじに電話を入れました。その時、おじは通勤の最中で、私たちの家に来なかったことが分かりました。

奇妙なことに、私の妹もまったく同じ体験をしました。ただ、妹は夜間にその体験をしたのです。その時は外が暗かったので、ひょっとしたら見間違いをしたのかもしれません。


テレポートした猫

これはしばらく前に起きたできごとです。

ある日、自宅のソファに座ってくつろいでいたら、飼い猫が窓をかいて外に出たがっていることを示したので、窓を開けてやりました。

それから数分後、まったく同じことが起きました。それで、再び窓を開けてやったのですが、それがつじつまの合わないできごとであることに気づいたのは、猫が外に出ていったあとでした。

最初に猫を外に出したあと、家の中に入れなかったのです。その時、窓や扉はすべて閉まっており、家にいたのは私一人だけでした。


グレープフルーツ

ある日、私は日の出と同時に目覚めました。

無性にグレープフルーツを食べたくなったのですが、早朝だったので店は開いておらず、仕方なく諦めることにしました。

その日は快晴だったので、犬をつれて散歩に出ることにしました。歩いているうちに、ふと歩道に目をやったら、そこに美味しそうなグレープフルーツが落ちていました!

信じられない思いであたりを見回したのですが、人っ子一人見当たりませんでした。

私はグレープフルーツを拾い上げ、湖まで歩いていって、そこで果物を食べました。

それまで食した中で最も美味しいグレープフルーツでした。

コメントをどうぞ

お名前

メール(省略可)

あなたのサイト(省略可)

コメント

Powered by CGI RESCUE®

時間にまつわる不思議体験をしたことがありますか? お話を聞かせてください!