これはアメリカに在住の男性の体験談です。上の画像は、この話の舞台である1900年代初期のイギリス・ロンドンのものです。

夢の中で1900年代初期のロンドンにタイムトラベル。一緒にいた女性に名前を尋ねたら……

子供のころから僕は明晰夢(注1参照)を見ることができます。夢の展開を自分の思い通りにコントロールすることが大好きです。子供のころの僕は、すべての人が自分と同じことができるのだと思い込んでいました。

注1:明晰夢: 夢を見ている最中に「あ、これは夢だ」と気づき、夢をコントロールできること。
年を重ねるにつれて、夢の中で自分の想像の世界を探検しているのだと思うようになりました。しかし、ある夜、そんな思いが覆(くつがえ)されることになります。

その夜、非常に鮮明な明晰夢を見ました。夢の中で僕は見知らぬ女性と一緒でした。周囲を見回し、通りや建物を観察しながら、自分が今どこにいるのかを探りだそうとしました。

そこは1900年代初頭のイギリス・ロンドンのように見えました。夢の中でタイムトラベルをして、過去を訪れているのではないかと思いました。

そんな中、僕は一緒にいた女性に「あなたのことを教えてください」と頼みました。その女性は飛行機を操縦することに情熱を燃やしており、飛行士になってアメリカに行きたいと語りました。

当時の風潮を考えれば、女性の飛行士がまれな存在であることは明らかだったので、僕は彼女のことを心配しました。正直言って、その時点で僕が知っていた唯一の女性飛行士はアメリア・イアハート(注2参照)だけだったのです。そこで彼女に名前を尋ねたら、「ジュリアよ」という答えが返ってきました。

注2: アメリア・イアハート(1897年7月24日 - 1937年7月2日)): 1927年のチャールズ・リンドバーグの快挙に続き、女性として初めての大西洋単独横断飛行をしたアメリカの飛行士。1937年には赤道上世界一周飛行に挑戦したが、同年7月上旬、南太平洋において行方不明となった。
その時、僕は不吉な予感に襲われました。彼女によくない運命が待ち受けていることが勘で分かったので、悲しい気持ちになりました。「行くな」と言いたかったのですが、彼女が聞く耳を持たないことは分かっていました。それで僕は「夢を追いかけて」と彼女を激励しました。

次に僕は空に目をやり、間もなく目覚めることを悟ったので、彼女に別れを告げて目を覚ましました。夢の中で会った女性の名前は覚えていたし、夢そのものにも興味を覚えたので、「1900年代初頭 飛行士 ジュリア」のキーワードを打ち込んで、グーグルで検索してみました。

ジュリア・クラークという名前が出てきた時、僕は驚きました。1880年にロンドンで生を受けたジュリアは、初期の女性飛行士の一人であり、アメリカに移住したのです。彼女は飛行機事故で命を落とした最初の女性でした。


ジュリア・クラーク

この夢を見るまで、彼女のことはまったく知らなかったのです。奇妙なことですよね?

その後、明晰夢について調べてみたのですが、明晰夢を見ている最中にタイムトラベルしたり、異次元を訪れたりすることは可能とのことでした。

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