失せ物いづる

これは5、6年前に起きたできごとです。

当時、僕はガールフレンドと一緒に同じ高校に通っていました。そして、僕の弟は小学5年生でした。その小学校は、高校から400メートルほど離れたところにありました。このことはあとで重要になってきます。

10月のある日、ガールフレンドは学校で携帯電話をなくしました。探したのに見つからなかったので、新しい電話を購入しました。

それから6月になり、我が家では春の大掃除をすることになりました。母は弟の古いリュックサックを処分することにしました。捨てる前に、ポケットの中に何か入っていないかどうか調べたら、なんと8か月前になくした、ガールフレンドの電話が出てきました。

なぜその電話が、もう使っていない弟のリュックに行きついたのか、誰も説明することができませんでした。ある時点で弟がそれと同じ電話を使っていたことは確かです。でも、見つかった電話に充電して、スイッチを入れてみたら、ガールフレンドの画像や連絡先が保存してありました。

僕はいまだにこのできごとに困惑しています。筋の通った説明をすることができません。


心の中でタイムトラベル?

これはイギリスの男性・ドウェインさんの体験談です。

ある日、僕は自宅の机に向かい、パソコンで仕事のレポートを打っていました。背後ではラジオからクラシック音楽が流れており、目を上げると窓外に裏庭が見えました。

一心不乱にレポートを打つ中、パソコンの時計にチラッと目をやったら、時刻は午前11時49分でした。その時、「昼食は何にしようかな」という考えがふと頭に浮かびました。

正にその瞬間、僕は母の家の居間に戻っていました。日付と時間は同じだったのですが、年は1986年で、僕は12歳でした。その時、学校は昼休みに入っており、僕は昼食をとるために自宅に戻ってきたところでした(当時は昼食を自宅でとるのが常だったのです)。

僕は居間の真ん中に立っていました。日光が前方の窓から差し、背後のテレビはついており、そこから流れる音をハッキリ聴くことができました。母は台所で僕の昼食を用意していました。

それはほんの一瞬のできごとでした。次の瞬間、僕は現在に戻っていました。念のために言っておきますが、単に当時のできごとを思い出したということではありません。

ちょっと変な言い方ですが、まるで当時の記憶が僕の額から外に出て、目の前で再生されたような感じだったんです。その間、体はずっと机に向かっていたのですが、それと同時に僕は昔に戻っていました。

この体験と記憶の間の違いは、当時の状況を自分の眼で本当に見たということ。そして、当時味わった気持ちを本当に実感したということです。


晴れ? 雨?

この種の話は読んで面白いものの、作り話だと思っていました。でも、ついさっき、その考えが変わりました。

昨日は、いつも通り、いろいろな用事を片付けました。銀行に行ったり、散髪をしたりしたんです。

今朝起きたら、前庭が泥だらけになっていたので、「いつ雨が降ったの?」と母に聞いたら、「昨日は一日中雨だったよ」という答えが返ってきました。

僕は混乱しています。昨日は一日中、車で走り回ったのに、雨は一滴たりとも降りませんでした。現在、僕の車は濡れておらず、水の跡はどこにもありません。

昨日は「いい天気だな」と独り言をつぶやいたことを覚えています。一体、何が起きたのでしょう?


一瞬のうちに成長

僕が小学5年生か6年生だった時のこと。

僕は通学バスに乗っていました。新学期が始まってから一週間しか経っていなかったので、バスのルートや乗車する人にあまりなじみがありませんでした。

そんな中、バスがある家の前で停まり、一人の少年がバスに向かって私道を歩いてきました。あたりにいたのは、この少年一人だけでした。

この少年がバスに乗った時、彼はもはや少年ではなく、背の高い高校生だったのです! しかも彼は僕の知り合いでした。

この奇妙なできごとを目にしたのは僕だけではありませんでした。後ろに座っていた子が「あの子は小さかったのに、大きくなった」と言ったのをハッキリ覚えています。

いまだに、このできごとに思いを馳せることがよくあります。


一瞬にして午後から真夜中に

ある日、僕は父の運転する車に乗り、僕の家族が所有する山小屋(小別荘)に向かっていました。

3時間ほど車を走らせたころ、僕は車内の時計に目をやりました。時刻は午後3時15分でした。

というわけで、森の中のでこぼこ道を走っていた時、突如として車の窓が真っ暗になり、外が見えなくなりました。

父は直ちに車を停め、僕たちはいったい何が起きたのかを話し合いました。父が時間を確認したら、なんと午前12時53分になっていました!

僕はビビって取り乱したのですが、父は「落ち着け」と言うばかりでした。

窓の外が見えなくなったのは、突然真夜中になり、ヘッドライトをつけていなかったからです。だから何も見えなかったのです。

それ以来、父はこのできごとに関して口をつぐんでいます。

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