

再び現れた指輪
私が13歳の時、休暇旅行中に祖父が指輪を買ってくれました。それは高価なものではなかったのですが、とても変わったデザインでした。銀の棒がひねられたようなデザインで、粗削りな感じでした。その指輪を買った村には、学習障害を持つ人々が住んでおり、手作りの工芸品を売ることで生計を立てていたのです。こんな指輪はそれまでに見たことがありませんでした。祖父はそれからすぐに亡くなったので、その指輪には思い入れがありました。
いつもその指輪をはめていました。ある日、学校の机に座っていた時、指輪がないことに気づきました。パニックに陥った私は、机の中、床の上、鉛筆入れ、上着のポケット、バッグの中など、ありとあらゆる場所を探したのですが、指輪は見つかりませんでした。
それから数週間後、いつも英語の授業を受けている教室で電気関係の問題が起きたので、別の教室に移動することになりました。
机に座ったとたん、なぜか机の蓋を開ける衝動に駆られました。それは古い机で、天板が蝶番(ちょうつがい)つきの蓋になっており、それを開けると中に物を入れられるようになっていました。でも、天板を開ける人はいませんでした。というのも、生徒がその中に食べ残したリンゴの芯などを入れたりして、不快だったからです。
蓋の裏には乾いたガムがくっついており(むかつく!)、すぐに開けられなかったのですが、何とか開けることができました。机の中には、リンゴの芯とともに、私の指輪がありました。
生き写し
ある日、僕は母および弟とタクシーに乗りました。乗っている最中に母が耳元で「この運転手さん、おじいちゃんにそっくりよ」とささやきました。そのおじいちゃんとは、父方の祖父で、20年以上も前に亡くなったのです。
タクシーから出て運転手を真正面から見たら、ものすごいショックを受けました。本当に祖父にそっくりだったのです! 服装は祖父がよく着ていたようなもので、口髭も同じ、眼鏡でさえ同じでした。
どういうことなのか分からないのですが、とにかくショックを受けました。
隣に立っていた男が消滅
先日、大学から自宅に向かって歩いていました。横断歩道を渡っていたら、歩行者用信号が赤に変わったので、安全地帯(大きな通りを渡りきれない歩行者のために設けられた、車道よりも少し高くなった島状の地帯)で足を止めました。
その安全地帯には一人の男性が立っていたので、彼の左に立ちました。安全地帯の両側の車線では車がひっきりなしに通っていたので、僕たちは歩行者用の信号が青に変わるのを待っていました。
自分の携帯電話にほんの2、3秒目を向けたら、信号が青に変わったので、道を横切りました。しかし、男性の姿はありませんでした。
あたりを見回したのですが、両側の歩道とも延々と伸びており、脇道はありません。彼は完全に消滅してしまったのです。
学校でタイムループ
僕は中学生です。このできごとは二か月ほど前に起きました。ある日、僕は2、3人の友達と一緒に昼食をとっていました。その時、三人連れの生徒が通りかかりました。三人は扉を通り抜けて体育館に向かいました。
それから5秒後に、どこからともなくさきほどの三人が現れ、さっきと同じ扉を通って体育館に向かって歩いていきました。
僕の隣に座っていた友達はあっけにとられていました。
隣の家の少女
これはアメリカの女性・アシュリーさんの体験談です。2005年から2006年にかけて、私はある男子とつきあっていました。二人でよく映画を見たものです。
ある日、『ガール・ネクスト・ドア』(2004)というDVDを借りてきました。というのも、当時私は10台の少女で、若い女性向けの映画をボーイフレンドと一緒に見るのが好きだったからです。
というわけで、DVDをセットして見始めたのですが、その映画はロマコメから程遠いホラー映画であることが明らかになりました。孤児になった少女の世話をしている伯母が、近所の少年たちをそそのかして、少女を拷問するという、実話を基にした恐ろしい内容でした。
とにかく悲惨な作品だったのですが、最後まで見てしまいました。彼に尋ねたら、ロマコメを見るはずだったと主張して譲りませんでした。というのも、彼の母親がその作品を何度も見ていたからです。その後も何人かの人にこの映画を見たかどうか尋ねてみたのですが、誰にも相手にされませんでした。
それから1、2年後に『隣の家の少女(原題:ガール・ネクスト・ドア)』(2007)という新作のホラー映画が公開されました。その映画こそ、1、2年前に元ボーイフレンドと見た作品でした。当時、友達にそのストーリーを逐一話したことを覚えています。
突拍子もないできごとではないのですが、なぜこんなことになったのか、いまだにふっきれないものがあります。
ガール・ネクスト・ドア [Blu-ray] | 隣の家の少女(〇〇までにこれは観ろ! ) [DVD]