これはアメリカの女性・ケイトリンさんの体験談です。

人里離れたところに、絶対に見つからない伝説の寿司屋があるという……

私が生まれ育った町では、「絶対に見つけることのできない寿司屋」に関する噂話が途絶えたことがありません。その店は繁華街から30キロメートルほど離れた裏通りにあると言われています。

私が最初にこの話を耳にしたのは、友達とだべっていた時でした。その時、私たちは山岳地帯に向かう道について話していたのです。それ以来、私の心の中でそのレストランは伝説と化しました。探してみたのですが、噂通り、見つけることはできませんでした。

それから10年が経ち、友達に何気なくこの話題を振ってみたら、友達は大興奮しました。彼女が高校生だったころ、仲良しグループの間で、同じ伝説的な寿司屋が話題になったというのです。彼女は私と同じ町に住んでいるのですが、違う高校に通っていました。それ以来、彼女もまたこのレストランを探し求めていました。

私たちはクスクス笑いをしながらこの話題に興じ、店を探しに出かけたのですが、決して見つけることはできませんでした。

ところが、ある日のこと……

その日は彼女も私もツイていなかったので、夜のドライブで憂さを晴らすことにしました。その日に起きたできごとについて語り合いながら、代わり番こに運転しました。その間、レストランのことはすっかり忘れていました。

そんな中……その寿司屋が忽然と現れたのです。それは美しい光景でした。建物全体が赤と白の照明で照らし出され、夜の闇の中に浮き上がっていました。その建物を通り過ぎようとした時、私は夢中で大声を上げました。「ここに寄らなくちゃいけない。絶対に!」と。

私たちはそのレストランに入り、美味しい食事に舌鼓を打ちました。シェフは日本人の男性で、片言の英語しか話しませんでした。彼の奥さんがウェイトレスを務めていたのですが、彼女はご主人よりも英語を話せませんでした。とにかくすべてが奇妙に感じられました。友達と私は一晩中、映画『千と千尋の神隠し』に関する冗談で盛り上がりました。

レストランを出てから、見晴らしのいい場所に向かいました。この場所は、私たちが一息つきたい時、いつも訪れる場所なのです。そこに立ってレストランを見下ろしながら、なぜ以前あの照明に気づかなかったのかといぶかりました。

その道は何百回もドライブしていました。そして、レストランが建っている場所も何百回となく通り過ぎていたのです。にもかかわらず、その建物を見かけたのはこれが最初でした。

それ以来、友達や家族に寿司屋への道順を教えているのですが、誰一人として見つけることはできません。でも、私がそのあたりにドライブすると、店は常にそこにあります。まるで、ずっとそこに建っているかのように……。

奇妙なことに、この店に行ったことのある人に道順を尋ねると、人によってその説明にいつも違うところがあるのだそうです。結果的に、違う場所に行きついてしまうのです。

寿司屋で名刺をもらってきたのですが、その名刺にすら住所が記してありません。電話番号だけなのです。

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・不思議ですね。電話番号は記載されているということは、電話をかけてつながるのでしょうかね?また元の世界に戻ってこれるというのも不思議な気がします。

RINGOさん(2018年3月9日)

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