これはアメリカのJ・ブーギーさんの体験談です。

奇妙な二人連れを車に乗せてあげたら、事は意外な展開に……

これは私の母が1957年の冬に家族と体験したできごとです。当時、母は5歳で、祖父母(母の両親)や伯母(母の姉)とともにノースカロライナ州に住んでいました。

ある日、母は祖父母に連れられ、車で街に買い物に出かけました。その途中に、年長のカップルが道路の向かい側を歩いている姿を目にしました。それから2〜3時間後、帰途についている時、行きがけに見かけた二人連れが、先ほどと同じ場所を同じ方向に歩いているのが目に留まりました。なぜか二人はランニングマシンの上を歩いているかのように、先に進んでいなかったのです。

車を停めて助けが必要かどうか尋ねたら、街中のバス停に行きたいとのこと。祖父は二人を車でバス停まで送ってあげることにしたのですが、その前に小学校に行く必要がありました。というのも長女(母の姉)を迎えにいかなければならなかったからです。その小学校は一家が住む家の近くにありました。

車に乗り込んだ二人は、寒い季節にふさわしくない薄着であることが明らでした。女性は夏用のドレスとサンダル、男性はシャツと胸当てつきオーバーオールに、つばのある帽子に靴といういでたちでした。

祖父母に挟まれて前席に座っていた母は、子供がよくするように、後ろを振りむいて見知らぬ二人をじっと見つめました。その時、男性の目が美しい青色であることが強く印象に残ったといいます。男性はポケットの中に手を入れ、コカコーラのロゴが印刷された赤い鉛筆を取り出し、母に手渡しました。二人の姓は「ブラドリーズ」ということでした。

自宅に到着後、祖父母は二人に昼食をふるまうことにしました。さらに二人の服装を気遣った祖母は、冬用の温かい服と履物を進呈しました。また祖母は、二人が旅の途中でひもじい思いをしないようにと、サンドイッチと軽食を用意しました。

腹ごしらえができた客人は、暖かい服を身に着け、お弁当を持って、家族全員と一緒に車に乗り込んで、街中のバス停に向かって発進しました。

道中、二人は高速道路29号線の橋のところで降ろしてほしいと言い出しました。祖父は「あんなところで降りたら別の車に乗せてもらうことは望み薄だ。それにこの時期は日が短いから、じきに暗くなる。バス停まで送っていってやるよ」とたしなめようとしたのですが、二人はきっぱり断り、橋のところで降りなければいけないと言い張りました。その後、祖父とブラドリーズの間ですったもんだの口論が始まったのですが、二人がどうしても心を変えなかったので、祖父は折れ、橋のところで停車しました。

二人は車のドアを開け、外に出た後、姿が見えなくなりました。その時、ドアはまだ開いていました。祖父は恐怖に襲われ、車から飛び出ました。二人が氷の上に足を載せ、転んだのではないかと思ったのです。でも、二人の姿はどこにも見当たりませんでした。祖父はあたりを見回しながら大声で二人の名前を呼んだのですが、返事はありませんでした。

車に戻った祖父はひどく取り乱していました。家族全員が混乱していました。道を行ったり来たりして必死に二人を探し回ったのですが、見つかることはなく、何が起きたのか分からないまま自宅に戻らざるを得ませんでした。

このできごとは非常に強い印象を母に残し、その一部始終が記憶に焼きついたといいます。……それではブラドリーズは何者だったのでしょう? 幽霊? いや、幽霊が家に滞在して昼食をとるようなことはありません。それに、二人が消えた時、服やサンドイッチも一緒に消え失せました。ということは、肉体を持つ者だったということです。それに、なぜ橋のところで降りると言い張ったのでしょう? そこは彼らの世界に通じるポータルまたは扉だったのでしょうか? すべては謎に包まれたままです。

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