
"長瀞" by annintofu is licensed under CC BY-NC-ND 2.0.

ユーチューブのチャンネル『島田秀平のお怪談巡り』で、怪談師の牛抱せん夏さんが、とても不思議な話を語っておられるので、ご紹介します。上の画像は、この話の舞台になったと思われる、埼玉県・長瀞(ながとろ)のものです。
6人の男女が川遊びとバーベキューを楽しむためにとある渓谷へ。そこで起きた説明不可能なできごととは……?
以下にネタバレがありますのでご了承ください。
……本当に不思議な話ですね。特に車と吉田さんの居場所に関する謎が説明できません。車が N 渓谷に放置されていたのだったら、みんなが乗って帰ってきた車は何だったのか? また、吉田さんが帰りの車に乗った時点で霊体だったとしたら、なぜ川で遺体が発見された時ジャージを着ていたのか? そもそも霊の服を着替えさせることなど可能なのか、等々、謎が次から次へと出てきてつじつまが合わなくなります。
並行世界の概念を元に説明するとすれば、吉田さんが川に落ちて亡くなる寸前に世界が2つに分岐し、命をとりとめた世界線と、命を落とした世界線が発生した。帰宅後、吉田さんにジャージを着せた後で、友達と母親は「吉田さんが川に落ちて亡くなった世界線」に移動した、もしくは2つの世界が1つに融合した、というようなことでしょうか……?
あるいは、動画の中で島田秀平さんが考察されているように、遺体が発見されるまで、吉田さんは生と死の中間領域で存在していたのかもしれません。1935年にオーストリアの物理学者エルヴィン・シュレディンガーが行った「シュレディンガーの猫」と呼ばれる実験があります(猫好きの方は怒り心頭に達するような実験です)。
この実験では、青酸ガスの入った瓶と、この瓶をハンマーでたたき割る仕掛け、そして猫が箱の中に入れられ、密封されます。この箱は中を見ることができません。ハンマーが瓶をたたき割る確率は50%に設定されます。ということは、猫が青酸ガスによって死ぬ確率は50%であり、箱の中の猫は生きているか、死んでいるか、どちらかの状態にあるはずです。ところが、量子力学では「どちらの状態にあるのか分からない」という見方をするのだそうです。箱を開けて生死を確認するまで、「生きた猫」と「死んだ猫」という状態が重なり合っているのだそうです。この説の方が、上記の並行世界説よりも、しっくりくるような気がしますね。
とっても不思議なカラー診断(無料)と
気になる不思議グッズがいっぱい!! いますぐクリック!
・動画紹介も始めたんですね! せん夏さんの大ファンなんで紹介して頂いてちょっとうれしいです。
異世界系だったら角由紀子さんのお話も興味深いので貼っておきますね。
FTGZさん(2022年12月5日)
・うーん、たしかに不思議で怖い話ですが、情報が足りなくてツッコミどころもあると思いました。
・実家からお母さんを連れて来てから仲間は解散したが、お母さんは部屋に残ったのか?
・実家に帰宅したお父さんはあとからアパートに来たのか?
・仲間たちはアパートから交通機関を使って帰ったのだと思うが、そのときアパートの駐車場に停めてある車をだれも見ていないのか?
・そもそも車で帰ってきたときにキャンプ用品や余った食材、ゴムボートを積んでいたはずだが、食材と本人のバッグくらいは部屋に運んでいるはず。それらはどうなったのか?
・渓谷で発見された車の中にはそれらの品々はあったのか?
・濡れたベッドとジャージ姿の遺体ばかりクローズアップされて、こういう細かい点がハッキリしない
・翌日会社に来た警察が帰ったあと、仲間であれこれ話し合ったあとでお母さんに連絡しているのも変
・お母さんがびしょ濡れの布団を発見したのはいつなのか?
・そもそも息子が忽然と消えたのだから、深夜でも仲間のだれかに連絡するはず
せっかく不思議でめずらしい種類の話なのに、なんか情報に穴があってもったいない気がしました。
艦長さん(2022年11月2日)