イギリス・リバプールのボールド通りではタイムスリップ体験が数多く報告されています。これは1965年の8月に4人のイギリス人が体験したできごとです。

タイムスリップが頻発することで有名な街の車道をドライブしていた4人が突然19世紀にタイムスリップ!

研修医のロジャー、彼のガールフレンド・ヴァル、そして2人の獣医学生・ハリークレイグが、ロジャーさんの運転するミニ(英国の小型車)に乗って、リバプールのベリー通りを走行していました。

突然、まるで石畳の道を走っているかのように、車がガタガタ揺れ始めました。でも道路に異常は見られなかったので、ロジャーさんは車のサスペンションに問題が起こったのだと推測しました。そんな中、ベリー通りを左折してボールド通りに入った4人は自分の目を疑いました。当時は8月で夏真っ盛りだったのに、ボールド通りでは雪がしんしんと降っていたのです!

通りに沿って建つ店も、歩道を行き交う人々も、ひどく時代遅れに見えました。赤い花で彩られた緑のガーランドが店の窓に飾られ、シルクハットと黒の燕尾服を身に着けた男たちがステッキをつきながら闊歩していました。女性は全員足首まである長い暗色のドレスをまとっていました。

ロジャーさんは突然訳の分からない状況に放り込まれたため注意散漫になり、2輪馬車に突っ込みそうになったのですが、あわやのところで馬車が方向転換をし、衝突を免れました。馬車の御者は、ムッとしたのか、通り過ぎる際に馬用の鞭でロジャーさんの車をパシンと打ったといいます。

後部座席に乗っていたハリーさんは、この状況がのみ込めず、ビクトリア時代を舞台にした映画を撮影しているのだと自分自身を説得。ロジャーさんが交差点で停車した際、窓を下げて「エキストラ」に何の映画を撮影しているのかを尋ねようとしました。ところがその時……

9歳か10歳ごろの少年が雪の降り積もった通りに裸足で立ち、畏怖の念に満ちた表情でロジャーさんの車を見つめていたのですが、突然少年は視線を右に向けました。その方向から馬がパカパカと疾走する音が! 馬に乗った2人の警察官が自分たちの方に向かって駆けてきたのです!

警察官に尋問されトラブルに巻き込まれることを恐れたヴァルさんが「逃げて!」と叫び、ロジャーさんは大慌てで発車、馬車や、通行人や、手押し車を押して歩く男たちがひしめく道路を猛スピードで走り抜けました。

突然、辺りの様子が普通の状態に戻り、降りしきる雪は暖かい日光に取って代わりました。窓外に現代的な店が立ち並ぶのを目にした4人はホッと安堵の吐息をついたのでした。

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