人里離れた森の中で階段に遭遇……そんな奇妙な現象がアメリカを初めとして世界のあちこちで報告されています。これについては『山の中の階段』という記事で2016年に報告済みですが、その後もこの怪現象が多発しているので、今回はその続報をお届けします!

なぜ奥深い森の中に階段が? なぜ捜索救助隊員は階段を見かけても無視するよう上司から警告されているのか?

アメリカ・林野部(農務省の国有林管理部門)の捜索救助隊員である男性が Reddit(アメリカの掲示板型ソーシャルニュースサイト)に下記のような記事を投稿し、大きな反響を巻き起こしました。同氏はこの記事によって Reddit の「2015年最優秀月間賞」を受賞しました。


私は数年に渡り捜索救助隊員を務めているのですが、勤務中に数々の奇妙な体験をしました。今からお話するのはその中で最も奇妙なものです。少なくとも私が勤める隊では、森の中の階段は「よくあること」なのに「みなが口をつぐんでいること」なんです。

あなたが個人的に捜索救助隊員を知っているのだったら、この件について質問してみるのもいいかもしれません。しかし、多分その人は情報を一切共有してくれないと思います。というのも上司からきつく口止めされているからです。

私が最初に階段を見た時、同僚に「あれは何?」と質問したのですが、「気にするな。普通のことだから」といなされました。他の人に聞いても同じ答えが返ってくるばかり。調べたかったのですが、「近寄ってはいけない」と強い口調で注意されました。今となってはあまりにも頻繁に目にするので、もはや気に留めなくなった自分がいます。

森の奥深く(50 km から 60 km)に進んでいくと、突然階段に遭遇するんです。まるで住宅の階段を切り離して森の中に移したような感じ。とはいえ、階段の形やサイズはさまざま。遺跡の階段のようにボロボロのものもあれば、新品のものもあります。灯台に設置されているような金属製のらせん階段を見たこともあります。階段は目が届かないほど無限に伸びているわけではありません。高いものもあれば、低いものもあります。写真はありません。なぜなら撮影を禁じられているからです。失業する危険をおかしてまで写真を撮りたいとは思いません。

私の友達は大学3年生の時にこの仕事を始め、7年ほど隊員を務めました。初めて階段を見た時、トレーナー(指導者)からこう注意されたそうです。

「近寄るな! 触るな! 上るな!」

最初の1年間は言われたことを忠実に守っていたのですが、2年目に入った時、好奇心を抑えられなくなりました。この日、彼らは行方不明になった少女を探して森の中を進んでいました。少女が姿を消した位置から16qほどのところに差しかかった時、左手に階段を見かけたので、列からそっと離れ、調べてみることにしました。

それは新築の住宅から持ってこられたような階段で、新品の真っ白なカーペットが敷かれていました。近寄るにつれて、耳から出血したり、気を失って倒れたりすることを覚悟していたのですが、特に変わりはなかったし、変な物音を聞くこともなかったそうです。すぐそばまで近寄ったけれど、何も感じませんでした。ただ、階段の踏み段に泥や葉っぱやホコリがまったく落ちていなかったのは奇妙なことでした。

もう一つ奇妙だと思ったのは、階段の周辺に動物や昆虫の活動の痕跡がなかったことでした。ただ、それは生き物が階段を避けているからではなく、森の不毛地帯に階段があるからではないかと友人は推理しました。階段に触れてみたのですが、新品のカーペットにつきものの「ベタベタした感じ」はあったものの、それ以外に変わったことは何もなかったそうです。

さて、無線のスイッチが入っていることを確認した彼は、ビクビクしながらゆっくりと階段を上っていきました。階段に関して奇妙な噂をいろいろ聞いていたので、「異次元につれていかれるのではないか」「急に UFO が降下してくるのではないか」……そんな恐れを感じていたそうです。

何も起こらないまま頂上に到着し、あたりを見回したのですが、てっぺんにいればいるほど、とても、とても悪いことをしているような気分になったといいます。例えるなら、政府のビルの立ち入り禁止区域に侵入しているような感じ。「今にも誰かがやってきて逮捕されるのではないか」「銃で後頭部を撃たれ即死するのではないか」……そんな不安にさいなまれたそうです。無視しようとしたのですが、その不安は強くなっていくばかりでした。

正にその時、友人はあることに気づきました。あたりが静寂に包まれていたのです。森の音が消滅したのみならず、自分の呼吸音さえ聞こえなくなっていました。まるでひどい耳鳴りを患っているようでした。そこで彼はそそくさと階段を降り、隊列に追いついて、何食わぬ顔で列に加わりました。自分のしたことは誰にも話しませんでした。

しかし、最も奇妙なできごとが起きたのは、この日の捜索が終わった後のことでした。友人はウェルカムセンターで待ち構えていたトレーナーから詰問されたのです。

トレーナーが激怒していたことは顔つきから明らかでした。「お前、階段を上っただろ?」トレーナーはそう尋ねました。というか、もはやそれは質問ではありませんでした。決めつけていたのです。友人が「なぜそのことを知っているのですか?」と尋ねたら、トレーナーは呆れたように首を横に振り、「少女が見つからなかったからだよ。犬が匂いを失ったんだ」と応えました。

「それと僕が階段に上ったことと、どういう関係があるんですか?」と聞いたところ、トレーナーはその問いを無視して「どのくらい上っていたのだ?」と逆に質問してきました。「1分足らずです」と応えたら、トレーナーはひどい嫌悪感を露わにしながら「また上ったら即刻クビだからな!!」と言い渡して歩み去りました。


いかがでしたか? 近寄ることさえ禁じられているという階段は異世界へのポータルのようなものなのでしょうか。なぜ捜索救助隊員が階段に上ったら、行方不明になった少女の匂いが消えてしまったのか? 謎が謎を呼ぶ奇怪なできごとですね。

2016年に掲載した『山の中の階段』と、今回ご紹介した話の間に共通点があることに気づきました。両方とも「階段のてっぺんにいくと音が聞こえなくなる」ということです。これはどういうことなのでしょうね?

アメリカ以外の国でも似たような事例が報告されているので、時を改めて記事にまとめたいと思っています。日本はどうなのでしょうね? 国土のおよそ3分の2が森林なので、ひょっとしたら人目の届かないところに階段があるのかもしれませんね。もし自分が森の中で階段を見かけたら「上ってみたい」という衝動に駆られると思うのですが、それだけは避けた方がよさそうですね。日本にもこの種の階段があるという情報をご存知でしたら、教えていただければ幸いです!

とっても不思議なカラー診断(無料)と
気になる不思議グッズがいっぱい!! いますぐクリック!

コメントをどうぞ

お名前

メール(省略可)

あなたのサイト(省略可)

コメント

Powered by CGI RESCUE®

時間にまつわる不思議体験をしたことがありますか? お話を聞かせてください!