
高校生のザックは、高名な科学者であるギブズ博士の息子だが、目下の興味は車を買うことと、ベネズエラから引っ越してきた美少女、フランチェスカと仲良くなることである。ある日、ザックは奇妙な腕時計を見つける。この時計には時間を止める能力があった。ザックは大喜びでフランチェスカを誘い、この時計で遊び始める。実はこの時計、ギブズ博士の元生徒のアール・ドプラーが開発したものだった。ところが、あくどいビジネスマンのヘンリー・ゲイツは、この発明を盗み、大もうけをたくらんでいた……。

■有名サイトの評価(2010年3月6日現在)
インターネット映画データベース: 5.0 / 10
『腐ったトマト』のトマト新鮮度: 29%
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・有能できどりのないエンタテインメント。学校が終わった後の時間帯に、ショッピングセンターの映画館で上映されることは間違いない。 - デイヴ・ケール(ニューヨーク・タイムズ)
・ニッケルオデオン(子供向けのTVチャンネル)が製作したこの映画が、目標としている観客(子供)を喜ばせることは疑いがない。だが、『スパイキッズ』と違って、子供の親や兄姉は満足しないだろう。 - ロジャー・イーバート(シカゴ・サンタイムズ)
・プロットはあくびを催すような退屈さと共にだらだらと進んでいく。 - カーク・ハニカット(ハリウッド・リポーター)
・新世代のためのバック・トゥ・ザ・フューチャー! - ポール・ソーシド(LATVライブ)

■優れた特殊効果、大人も楽しめるティーン向けムービー 




この映画の監督は『新スタートレック』のライカー司令官役でおなじみのジョナサン・フレイクス。彼は映画『スタートレック ファーストコンタクト』で映画監督デビューを果たしましたが、この作品は、彼が初めて監督した『スタートレック』に関係のないSF映画です。ヒッチコックのように、映画の中で監督自身が顔を見せています。また、『ターミネーター』でおなじみのマイケル・ビーンが悪役で出演しています。
この映画を見る前は、B級テレビ映画のような安っぽい作品を予想していたのですが、その予想はいい意味ではずれました。特に、時が止まった場面の特殊効果がお見事!TVドラマ『HEROES/ヒーローズ』でヒロ・ナカムラが時を止める場面がありますが、この映画の特殊効果のほうが優れています。この撮影技術は元々コマーシャルで使われたものだそうで、時が止まった場面を合成し、その場面の中で俳優が自由に動き回れるテクニックを使っているとのこと。中でも、噴水の無数の水滴が空中で静止し、俳優がその水滴で遊ぶ場面には目を見張りました。この場面を見るだけでも、この映画を見る価値はあります。
「時を止める」といっても、実際に時間の流れが止まるわけではありません。腕時計型の装置のスイッチを入れると、この装置をはめている人の分子運動が速くなり、極端に速く動くので、周りの世界が止まっているように見えるのです。つまり、時が止まるのではなく、世界が非常にゆっくり動いているに過ぎません。
上記の「有名サイトの評価」や「マスコミ評」でもおわかりのとおり、この映画は多数の評論家から低く評価されたようです。でも、私は十分に面白いと思いました。個人的には、子供だけでなく大人も十分に楽しめる娯楽作品だと思います。ただし、上記の「新世代のためのバック・トゥ・ザ・フューチャー」という評価は言いすぎではないかと思います。

この映画のプロットは昔のふたつの作品からヒントを得たそうです。最初の作品はH.G.ウェルズの『ニュー・アクセラレイター(1901)』。これは非常に速く動ける薬を発明した科学者の物語。あまりにも速く動くので、周りの人々は彼を見ることができませんが、科学者の視点によれば、周りの人々が静止しているように見えるのです。二つ目の作品はTVシリーズ『トワイライト・ゾーン』のエピソード『ある種のストップウォッチ』。これは、周りの人々を静止させることのできるストップウォッチの物語です。

タイムマイン [DVD]

時間SF映画: 20〜40年代 | 50〜60年代 | 70年代 | 80年代 | 90〜94年 | 95〜99年 | 2000〜04年 | 2004〜09年 | 2010年〜