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  シーズン1 冒頭のナレーション

  人智を超えたところに五次元がある
  そこは宇宙と同じくらい広大で
  無限と同じくらい時間を超越した世界
  そこは光と影、科学と迷信の中間にある領域
  恐怖の淵と、知識の頂点の境目に
  その世界がある
  そこは想像力の次元
  人はそこをトワイライト・ゾーンと呼ぶ

 
 『トワイライト・ゾーン』はテレビ作家のロッド・サーリングが作り出したアンソロジー・シリーズ。サーリング自身がナレーターも務めています。
 この番組は1959年から64年にかけて5シーズン続き、全部で156のエピソードが作られました。そのうち138話は30分もので、18話は60分ものでした。一話完結で、物語の内容はSF、ファンタジー、ホラー、コメディなどさまざま。ただ、すべての物語に共通しているのは普通の人々が突如として不思議な超自然現象の世界に引き込まれるという展開でした。話の最後で意外なオチが用意されている場合が多く、それがこの番組の魅力のひとつになっています。日本で放映されたときは『未知の世界』や『ミステリー・ゾーン』という題がつけられたようです。
 「トワイライト」とは「たそがれ時」の意で、「トワイライト・ゾーン」は「二者間の境界が曖昧な中間領域」の意。日没前後の昼と夜の合間で異世界が垣間見えるといわれているため、この題がつけられたようです。日本語でこの時間帯を「逢魔が時(おうまがどき)」と呼ぶそうです。まったく文化が異なる日本と西洋で、同じような発想をするとは、なんと興味深いことでしょう!
 このページでは、シーズン1のエピソードの中から、タイムトラベルに関連したエピソード4編だけを選び、ご紹介しています。

 
 

第5話:過去を求めて

アメリカでの放映日:1959年10月30日
主演:ギグ・ヤング、フランク・オヴァートン
脚本:ロッド・サーリング
監督:ロバート・スティーヴンス


36歳のマーティン・スローン(ギグ・ヤング)は広告代理店の副社長で、プレッシャーの強い毎日に疲れきっている。ある日のこと、スローンは田舎をドライブしていた。運転中に車が故障したので、彼は車をガソリンスタンドの修理工に預ける。修理工によると、車が直るまで一時間ほどかかるという。そこでスローンは時間をつぶすため、2〜3キロ先にある「ホームウッド」という名の田舎町まで散歩することにする。そこは彼が生まれ育った町だが、25年近く帰省していなかったのだ。町は子供の頃と少しも変わっていなかった。まるで時の流れが止まったかのように、すべてがゆったりとしたペースで進んでいるのだ。しかし、彼は信じられない光景を目にする。それはメリーゴーランドの柱に「マーティン・スローン」という名前をナイフで彫る幼い頃の自分自身の姿だった!


父親: 君が誰だかわかっているよ。遠い場所から、遠い時を越えてやってきた。でも、どのようにして、なぜやってきたのかはわからない。君はわかっているのか?他のこともわかっているんだろう、マーティン?これから何が起こるかも。

マーティン: うん、わかっている。

父親: マーティン。

マーティン: 何だい、父さん?

父親: ここから出て行かなければならない。ここにお前を迎え入れる余裕はない。お前がいる場所はない。わかっているだろう?

マーティン: 今となってはそれがわかる。でも理解できない。なぜここにいられないんだ?

父親: それは私たちがチャンスを一度しか与えられないからだと思う。一人の客に対して夏は一度しかやってこないのだ。あの少年……私の息子はここに属している。この夏は彼のものだ。かつての夏がお前のものであったように。それを彼と共有しないでほしい。

マーティン: わかったよ。

父親: マーティン、お前がいるところはそんなにつらいのか?

マーティン: そう思っていたよ、父さん。働きすぎて疲れた。それである日、ここに帰ってこなければならないと思ったんだ。ここに帰ってきて、メリーゴーランドに乗り、綿菓子を食べ、バンドの演奏を聴きたかった。立ち止まって一息つき、目を閉じて、香りをかぎ、耳をすませたかった。

父親: それは誰も同じだと思う。マーティン、お前が自分の場所に帰ったら、メリーゴーランドも、バンドの演奏もあるはずだ。探し方が悪かったのだよ。マーティン、お前はうしろを振り返っていた。前を見るようにしてごらん。

 
 

 
 

第18話:最後のフライト

アメリカでの放映日:1959年02月05日
主演:ケネス・ヘイ、サイモン・スコット
脚本:リチャード・マティソン
監督:ウィリアム・クラックストン


 第一次世界大戦中のことである。英国空軍の戦闘機パイロット、ウィリアム・デッカー中尉(ケネス・ヘイ)はパトロール飛行中、不思議な白い雲の中に突入する。雲から出た後、デッカーはフランスにあるアメリカ軍の軍用飛行場に到着する。だが、どうもあたりの様子がおかしい。飛行場にある軍用機が見たこともないようなモダンなデザインなのだ。

 デッカーはジョージ・ハーパー将官(アレクサンダー・スカービー)の事務所に連れていかれる。デッカーの古めかしい制服や、時代錯誤な話の内容に不審の念を抱いたハーパー将官が、今は何年だと尋ねると、デッカーは1917年だと答える。ところが、今は1959年。彼は未来にタイムスリップしてしまったのだ!デッカーはマッケイという名の戦友と一緒にヨーロッパ上空をパトロールをしていた最中、迷子になり、この空港に着陸したという。マッケイの名前を聞いたハーパー将官は驚く。マッケイは今や英国空軍の副司令官になっており、正にこの日、アメリカ軍基地を視察する予定になっていたからだ……。


ハーパー将官: 何をばかげたことを言っているのだ、デッカー!……というか、これは本当にお前の名前なのか?

デッカー: 将官、誓って言います。私が今朝、離陸したときは確かに1917年の3月5日でした。マックと私は……

将官: 誰だって?

デッカー: マック……マッケイ大尉のことです。

将官: マッケイ?

デッカー: そうです。私たちは同じ……

将官: アレキサンダー・マッケイ?

デッカー: なぜご存知なんですか?

将官: それはつまり……

デッカー: なぜご存知なんですか?

将官: 君はどうも知らないようだな。アレキサンダー・マッケイ……空軍副司令官のアレキサンダー・マッケイは、今この瞬間、視察のためにこの基地に向かっているところだ。

デッカー: そんなことはありえません!

将官: なぜありえないのだ、デッカー中尉?

デッカー: なぜなら彼は死んだからです。

 
 

 
 

第26話:処刑

アメリカでの放映日:1960年04月01日
主演:アルバート・サルミ、ラッセル・ジョンソン
脚本:ロッド・サーリング
監督:デイヴィッド・オーリック・マックディアモン


 時は1880年、雲が垂れ込めた陰鬱な日のことであった。情け知らずの西部の無法者、ジョー・キャズウェル(アルバート・サルミ)が絞首刑に処せられようとしていた。だが、彼の死を見るため集まってきた人々は信じられない現象を目撃することになる。彼らの目の前で、ならず者が消えうせてしまったのだ。後に残ったのは風に揺れる首吊り縄だけ……。

 キャズウェルは80年後の未来にタイムスリップしてしまったのだ。彼はジョージ・マニオン教授(ラッセル・ジョンソン)の実験室にいた。マニオン教授は物理学者で、タイムマシンの発明者だ。しかし、キャズウェルは良心のかけらもない残忍な悪党だった。教授が彼の正体に気づいたため、キャズウェルは教授を殴り、気を失わせて、20世紀の町へと逃げていく……。


キャズウェル: あれは何だ?あの音楽はどこから?

バーテン: ああ、あれはジュークボックスだよ。何の変哲もないジュークボックスだ。

キャズウェル: 俺はただ眠りたいだけなんだ。でも、あれが走り回っている!

バーテン: あれ?

キャズウェル: 馬のついていない四輪者で、光がついたり消えたりする。あの騒音ときたら!雷がひっきりなしに鳴っているみたいだ!

バーテン: おまえさん、家に帰って寝たらどうだい?一晩ぐっすり眠ることだな。酒を二、三本持っていくといい。あんたに必要なのは睡眠だよ。ほら、この酒を持って帰りな。(キャズウェルがテレビに気をとられているのを見て)あれが何か知らないのか?

キャズウェル: 窓だろう。

バーテン: 百聞は一見にしかずだ。(テレビをつける)

テレビに映った西部のならず者: 決闘だ!さあ、かかってこい!(キャズウェルはテレビに向かって発砲する)

バーテン: なんて事するんだ、カウボーイ!弁償してもらうからな。おまわりさん!おまわりさん!

 
 

 
 

第30話:ウィロビー駅で下車

アメリカでの放映日:1960年05月06日
主演:ジェームス・ダリー、パトリック・ドノヒュー
脚本:ロッド・サーリング
監督:ロバート・パリッシュ


 ガート・ウィリアムズは広告代理店の幹部だが、仕事がきついので、ストレスがたまっている。ある日のこと、彼は重要な顧客を失い、同僚たちの目の前で上司からこっぴどく叱られる。キレたガートは上司をののしり、会議室から出て行く。

 その日、通勤電車で帰宅の途についていた彼は眠りに落ちるが、車掌の「ウィロビー!次はウィロビー!」という声で目を覚ます。だが、ウィロビーという名の駅はこの路線にない。それに車掌もついぞ見たことがない男だ。にもかかわらず、電車はウィロビー駅で停まった。ガートは電車から降りる。そこに広がっていたのはマーク・トウェインの小説を彷彿とさせる19世紀の古きよきアメリカの世界だった……。


ガート: 行きたい場所はわかっている。

妻: それはどこ?

ガート: ウィロビーという場所だ。私が夢の中で作り上げた小さな町だ。

妻: その夢について教えて、ガート。

ガート: 奇妙な夢だった。とても奇妙な夢だった。ウィロビー。時は夏で、とても暑かった。子供たちは裸足だった。子供の一人は釣竿を持っていた。音楽堂、自転車、荷馬車……あれほど静かな世界は見たことがない。百年前の人々はあんな生活をしていたに違いない。おかしな夢だ。

 
 

●日本語版DVDはシーズンごとのボックスセットで販売されていないようです。
 →ミステリー・ゾーン(10)

●英語版DVDシーズン1ボックスセット
 →トワイライト・ゾーン