
ブレット・ホッパー刑事(テイ・ディグス)は州弁護士のアルベルト・ガーザを銃殺した疑いで逮捕される。彼には完ぺきなアリバイがあるのに、何者かの手によって濡れ衣を着せられたのだ。事件の裏には巨大組織の陰謀が潜んでいるようだ。彼は自分の無実を証明するため逃走する。ところが、そんな彼の身に不思議なできごとが起こる。翌朝、目覚めたとき、彼は一日前に戻っていたのだ……。


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ブレット・ホッパー(テイ・ディグス)
主人公の刑事。州弁護士アルベルト・ガーザ殺害の濡れ衣を着せられるが、タイムループにはまり、同じ日を何度も繰り返して体験するようになる。 |
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リタ(ムーン・ブラッドグッド)
ブレットのガールフレンド。看護婦。ブレットに罪を着せた者たちから狙われる。 |
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ジェニファー・マティス(メタ・ゴールディング)
ブレットの妹で学校の教師 |
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アンドレア・バトル(ヴィクトリア・プラット)
刑事で、ブレットの仕事上のパートナー。元警官で麻薬中毒者のエディ・レイズと恋愛関係にある。 |
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デイミアン・オーティス(ラモン・ロドリゲス)
ブレットの情報屋。ギャング団の一員だが、その団体に背を向けることを決意する。タイムループが始まる前に、彼のアジトは不意打ち攻撃をかけられるが、彼は逃亡することに成功する。 |
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チャド・シェルタン(アダム・ボールドウィン)
ブレットの元仕事上のパートナー。警察署内の汚職を調査する刑事で、リタの元夫。 |

■アメリカでひどい扱いを受けたのに、日本で少し遅れのヒット

スタイリッシュな映像とクールな音楽で描く緊迫感に満ちたSFアクション。タイムループ映画『恋はデジャ・ブ』と、TVシリーズ『24』を足して2で割ったような作品とも評されています。
アメリカのABCネットワークで第1話が放送されたのは、2006年11月15日のことでした。ところが、回を追うごとに視聴者が減っていったので、第6話のあと、放送は中止されてしまいました! 残りの7話はインターネットのABCのサイトで公開されました。
「お気楽な娯楽番組を求める視聴者には、このドラマは筋が複雑すぎる」と判断されたようです。とはいえ、平均視聴者数は650万人でしたから、決して悪い数字ではありません。
このようにアメリカでひどい扱いを受けたのに、ここにきて日本で注目を集めたのですから、分からないものです。
■毎回同じ日を繰り返すという大胆な試み

タイムループのテーマはSF/ファンタジー系のドラマでは大人気で、ほとんどのドラマで取り上げられていますが、どれも一話だけで完結してしまいます。
『デイ・ブレイク〜奪われた明日』の場合、13話に渡り同じ一日を繰り返すだけで一つのシリーズを作ってしまいました。このように大胆な試みがなされたドラマは、後にも先にもこの作品だけです。
政界の有力人物が陰で糸を引いているので、当初、主人公になす術はなく、悪の組織に翻弄されるままですが、同じ日を何度も繰り返すうちに、徐々に真実が明らかになっていきます。そして、ヒーローは先手を打ち、敵を煙に巻くようになります。彼が徐々に優勢になっていく過程を見るのは爽快です。
ドラマの初めのほうで、顔をストッキングで隠した悪人が、捕まったヒーローに鎮静剤の注射を打ち、すごみのある声で「決断……結果……決断……結果……」と言いながら去っていく場面はこのドラマを象徴しているようです。

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・おもしろすぎる!アメリカドラマもついにここまできたか!全く新しいストーリーで本当に見たことが無い!プリズンブレイク24よりも全然おもしろい!日本を震撼させるなこれは! - ホッパー弟さん(2013年4月9日)

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