
前作『タイム・トラベラー』で27世紀に戻ったケン・ソゴルが再び芳山和子の前に姿を現す。ケンは行方不明になった27世紀の科学者3人を探しているという。和子はケンを助け、科学者たちを探すため、時間の旅に出発する。

前作の『タイム・トラベラー』が好評だったので、続編が作られることになりました。残念ながら、この作品も前作同様、ビデオテープが保存されていないので、今となっては誰も見ることができません。当時はテープが高価だったので、上書きするのが通例だったようです。ただし、音声とスチル写真は残っているので、それらがDVDに収録されて発売されています。

前作の『タイム・トラベラー』同様、各回の冒頭で語り手の城達也が本当に起こった不思議な話を語ります。この話はタイムトラベルのものとは限らず、各回のストーリーを反映した実話が選ばれています。
1.呼ぶ声の秘密
実話:1880年9月23日、アメリカ・テネシー州で牧場を営むデイヴィッド・ラング氏が家族やお客さんと食事をしている最中、誰かに呼ばれたかのように立ち上がり、部屋から出て行った。そして彼はそれっきり行方がわからなくなってしまった……
あらすじ:ある日、高校1年生の芳山和子は自分の名前を呼ぶ謎の声を聞くようになる。その声は教室の出入り口の扉の向こうから聞こえていた。和子はその扉を開け、見知らぬ世界に出てしまう。教室に戻ってきたとき、数時間が経っていた。自宅に帰った和子は、自分の部屋で見知らぬ女の子に会う。彼女は自分を芳山和子だと名乗った……
2.2001年の秘密
実話:1914年12月のある日、アメリカ・南カリフォルニアの砂漠の中にあるジャイアント・ロックという小さな町で気を失って倒れている男が発見され、すぐ病院に収容された。身元を証明するものは何も持っていなかったが、その姿形からチベットのラマ僧らしいことがわかった。なぜラマ僧がカリフォルニアに……?
あらすじ:和子が聞いた謎の声は700年後の未来人・ケン・ソゴルのものだった。ケンは和子を砂漠の中に建てられた2001年のタイムトラベル基地に呼び出す。ケンの話によると、27世紀の科学者3人が20世紀の後半に迷い込み、行方不明になったという。だが、20世紀に時のひずみがあるため、27世紀の人間は助けに行けない。そこで20世紀の少女・和子に代わりに探しにいってほしいというのだ。そこで和子は昭和42年にタイムリープする。通りがかりの人に尋ねたところ、最近この辺で生き倒れになった男がいて、病院に収容されたという。和子は行方不明になった男・ブラドを探すため、その病院に行くが、看護婦から泥棒と間違えられ、つかまってしまう……
3.タマエとレリの秘密
実話:1963年西ドイツ、12歳の少女が交通事故にあい、病院に運ばれた。数日後に意識を取り戻した彼女は自分のことをイタリア人で、子供がふたりいると語った。しかも習ったことのないイタリア語で! 新聞記者が興味を持って調べたところ……
あらすじ:和子は二人目の行方不明者・レムを探して昭和36年にタイムリープする。和子はそこで木村四郎という男に出会う。彼は幼い女の子・タマエと一緒だった。和子は木村四郎がレムだとにらむが、彼の態度はそっけなく、「私はあなたが探している者ではないので、ほかをあたってくれ」と和子に告げるのだった……
4.エネルギー・スクリーンの秘密
実話:アメリカ・オレゴン州のグラント峠から50キロほど離れたところに一軒の粗末な小屋が建っている。その小屋に近づくと、人は一種異様な気持ちになり、馬はそこに近づくことを拒否するという。小屋の中でタバコを吸うと、煙は渦を巻きながら消えていく。この不思議な現象はオレゴン・ボルテックスと名づけられ、科学者の研究対象にされているが、謎は解き明かされていない……
あらすじ:和子は3人目の行方不明者・ロックとエネルギー・スクリーン装置を追って、昭和47年にタイムリープ、海のそばに立つ断崖の上に到着する。そこには島家の別荘があった。この別荘にはお年寄り4人が住んでいるという。ところが、和子がその家の中をのぞいたら、そこにお年寄りはおらず、若い人ばかりだった……
5.さまようインド人の秘密
実話:1872年6月のある朝、アメリカ・ミシシッピー州の波止場から55人の乗客と400俵の綿花を積んで出発したアイロン・マウンテン号は、川の曲がり角を曲がり、姿を消してそれっきりになってしまった。一体どこへ消えたのか……?
あらすじ:エネルギー・スクリーン装置は取り戻したものの、3人目の行方不明者・ロックはまだ見つかっていない。そこに島家の母親と幼い娘が別荘を訪ねてくる。娘はエネルギー・スクリーン装置を見て、「インド人のラジオ!」と叫んだ……

映像は消去されたものの、音声は残っており、それがDVD化されて販売されています。
NHK少年ドラマ・アンソロジーI [DVD]
