ドニー・ダーコ
■製作国:アメリカ
■公開年: 2001
■監督:リチャード・ケリー
■脚本:リチャード・ケリー
■主演者:
ジェイク・ギレンホール ... ドニー・ダーコ
ホームズ・オズボーン ... エディー・ダーコ(父)
メアリー・マクドネル ... ローズ・ダーコ(母)
ジェナ・マローン ... グレッチェン・ロス
パトリック・スウェイジ ... ジム・カニンガム
キャサリン・ロス ... リリアン・サーマン博士
ドリュー・バリモア ... カレン・ポメロイ
ノア・ワイリー ... ケネス・モニトフ博士
■上映時間: 113分
17歳のドニー・ダーコ(ジェイク・ギレンホール)は知的ながら情動障害のあるティーンエージャーで、精神科医に通い心理カウンセリングを受けている。ある夜、ドニーは頭の中で聞こえる声に従い、自分の寝室から抜け出し、近くのゴルフコースに向かう。声の主はフランク……不気味なウサギだった。フランクはドニーに「今から28日6時間42分12秒後に世界が終わる」と予言する……。
この映画は難解なので、解説ページを作りました。→ここをクリック!
『ドニー・ダーコ』はアメリカの映画作家リチャード・ケリーが脚本と監督を手がけた心理ホラー・SF映画。2001年にサンダンス映画祭で公開された時は批評家から高く評価されたものの、同年の10月にアメリカで劇場公開されたときは、9月11日のテロ事件の直後だったこともあり、わずか58の映画館で公開されただけにとどまりました。この年の興行収入は52万ドル弱(約6,200万円)で、製作費の450万ドル(約5億3,800万円)をはるかに下回る赤字になりました。

当初の売り上げこそ振るわなかったものの、この映画は口伝えに噂が広まっていき、ファンベースは拡大の一途をたどりました。DVD は2002年にリリースされましたが、このころニューヨーク市のパイオニア劇場が本作品の深夜上映を始め、28ヶ月にわたるロングランを記録しました。DVDの売り上げも好調だったので、2005年には「ディレクターズ・カット」が発売されました。DVDはアメリカ国内だけで1,000万ドルの売り上げを記録したといいます。
イギリスでは2002年に劇場公開され、大ヒットとなりました。映画のみならず、挿入歌の『マッド・ワールド』はイギリスのヒットチャートで一位になりました。これはティアーズ・フォア・フィアーズの曲を作曲家マイケル・アンドリュースと歌手ギャリー・ジョーンズがカバーした作品です。この曲は2006年にアメリカのコマーシャルで使われたので人気が急上昇し、2006年末のiTunesのダウンロードで一位になりました。
・ すばらしい才能を持った新人、ギレンホールとケリーの到来を告げるちょっとした傑作。栄光のカルト映画が招く。 - アラン・モリソン(英エンパイア誌)
・熱烈なカルトファンを生むことは必至。それと同時に、「理解できない」派を寄せつけないだろう。 - ロブ・ゴンサルヴェス(eFilmCritic.com)
・『ブレード・ランナー』のように、上映終了後も心にとりついて離れない秀作のひとつ。 - モイラ・サリヴァン(ムービー・マガジン・インターナショナル)
・ダークで、興味深く、徹底的に風変わりな本作は、デイヴィッド・リンチ作品のフィルターを通したティーン映画のようだ。 - マシュー・ターナー(ヴュー・ロンドン)
・ティーンの恋と、狂気と、タイムトラベルを扱ったこの作品は驚異的な想像力に富み、感動的で、ジャンルを超越している。 - ダニエル・エザリントン(filmfour.com)
・ケリーは柔軟で勇敢な映画作家だ。パロディと風刺を真摯な心理ドラマと混ぜ合わせることによって、大胆な自由連想を試みている。その結果、誰も予想しえないプロットが生まれた。 - リサ・アルスペクター(シカゴ・リーダー)
great!! thank you so much for the review!!
今までに3回見ました。この映画は特別です。分類はサスペンスとなっていますが、私には苦悩する若者を描いた青春映画に思えます。この世界観と音楽が作り出す効果が最高です。何回も見たいです。
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