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これはアメリカの男性デューク・エディックスさんの体験談です。上の画像は、このお話に登場するアメリカ・南部鉄道の列車「ロイヤル・パーム号」のものです。


あれは私が6歳の時でした。

私は生まれてこの方、ミネソタ州・ミネアポリス市に住んでいます。子供のころ私は、毎年のように、ジョージア州北部にある祖母の住む農場に出かけ、そこで6週間ほどを過ごすのが常でした。

1946年のクリスマスのころ、私は母に連れられて祖母の農場に向かいました。

祖母の家では、張り出し玄関にスイングチェアが設けられていました。私はその椅子に座り、牧場をぼんやりと眺めるのが好きでした。

毎晩、7時半ごろになると、ニューヨーク市から走ってきた南行き旅客列車(ロイヤル・パーム号)と、マイアミ市から走ってきた北行き旅客列車(ポンス・ド・レオン号)が、牧場の前で行き交ったものです。

南行き列車は側線に入って停車し、水を補給して、北行き列車の通過を待つことになっていました。北行き列車は停車することなく走り去っていきました。

あれは1946年12月23日の晩のことでした。私はいつも通り、椅子に座って牧場を眺めていました。午後7時半ごろ、南行きの列車が停車しました。ところが、北行きの列車が停車中の列車に衝突、爆発が起こり、火炎が上がったのです!

私は「列車事故だ! 列車事故だ!」と叫びながら、事故現場に向かって走っていきました。

私の叫び声を聞きつけた母と叔母と祖母が家の中から出てきました。私に追いついた母は、私の肩にそっと手を置き、「もう一度見てごらん」と言いました。事故現場に目をやったら、そこには何もありませんでした。

「さあ、そこには何もないから、家にお入り」と母にうながされた私は、家に戻り、眠りにつきました。

それから数日後、母が私に話してくれました。

ちょうど20年前の1926年12月23日、本当に列車の衝突事故が起こったというのです。

当時、祖父は、私が座っていた場所とまったく同じ場所に座り、牧場を眺めていたのだそうです。その時、祖父は衝突事故を目撃しました。

祖父は駅長だったのですが、その時は非番でした。事故を目撃した祖父は、「列車事故だ! 列車事故だ!」と叫びながら、事故現場に向かって走っていったのだそうです。

祖父は私が生まれてから、1年後に亡くなりました。そのため、私は祖父のことを何も覚えていません。

事故が起こった翌日に報道写真家が撮った写真を見たのですが、それは私が幻影で見た事故現場と同じものでした。

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