

十七歳の七月頃、私はある夢に悩まされていました。
その夢とは"何か"に乗ってる私が、猛烈な勢いで海に落ち、海の底まで沈んでいく夢です。夢の中とはいえ、これは夢だ! という認識があり、まるで現実に起こってるかのような感覚で、あまりにもおぞましい夢でした。小さい頃から、海の底まで沈んでいく夢をよく見たものです。
それからまもなく、私の夢にはある少年が出てくるようになりました。その少年はいつも軍服を着ており、私はいつも少年を遠くから眺めていました。ある時、少年が私にこんなことを話してくれました。
「手紙は検閲があるから本音が書けない」
「生き残った人もみな辛い」
「みな酒に溺れて自分を見失っていく」と。
その少年は三回ほど夢に現れましたが、私に自らの名前を告げた後、一切出てこなくなりました。最後は少年が白黒写真の中に戻り、笑顔で汽車に乗っていました。
私はなんとなく気になり、その少年の名を調べてみることにしました。不思議なことに、その少年は実際に存在する特攻隊員だったのです。しかし1945年(昭和20年)に十七歳という若さで戦死しておられました。捕虜で亡くなったのか、特攻作戦で命を落としたのか今だに謎だそうです。
私が見た夢は一体何だったんだろう?と、今でも不思議に思うことがあります。夢の中の少年は何を伝えたかったんだろう? すべては偶然が重なり合った、なんの意味もない夢だと思いますが、私の中では不思議な体験の一つです。この夢を見たおかげで、戦争の醜さや平和な日常がどれだけ有難いことなのか、改めて実感することが出来たと思います。それにしても本当に夢って不思議ですよね!
最後まで読んで頂き、ありがとうございました :)*
・藤井風くんも特攻隊で命を落とした前世があると聞きました。青春病って唄の沖縄のロケ地で、プロモーションビデオの後、風くんが号泣するシーンがあり、青春の時代を過ごせなかった特攻隊時代の早世した風くんの前世と関係あると解釈されていました。
なんにせよ風くんは、精神性の高い若者でお国の為亡くなった若者の前世も納得できます。
コマダムさん(2023年2月4日)
・私は、落ちる夢は見ませんが、今ゼロ戦の操縦を10分程説明を受けたら、飛べる自信があります。昔、ゼロ戦に乗っていいたような気がします。で、どこかの無人島に不時着してそこで亡くなったような気がします。吉村昭の「漂流」という無人島に流れ着いた実話を読むたびになんか身につまされます。私は戦後12年して生を受けましたが、あの戦前の世の中が妙に懐かしく感じてしまいます。
デジャブーさん(2019年4月18日)
・それはきっと過去世の自分だったと思います。私はそのような不思議な体験はありませんが、太平洋戦争中の特に航空兵や特攻隊員に物凄く憧れのようなものがあって今世では女性として戦後20年目にまた生まれ変わりましたが、おそらくは零戦に搭乗して戦死をしたのかなと感じることがあります。現在の自由と平和を身に染みて幸せに感じております。
RINGOさん(2015年10月1日)
・私は子供の頃は、山よりも高い上空から山に墜落する夢を繰り返し見ていました。何故か若死にするだろうと信じていて、どうしてもどうしても沖縄に行ってみたかったのです。成人して、何かのご縁で知覧に訪れる機会があり、記念館?にも伺いました。数年後、念願かなって摩文仁の丘を眺めて合掌したとき、私の中の何かひとつの願いというか、叶えたいことのひとつを終えた気がしました。今、ただひたすら普通に過ごしている毎日ですが、それをとてもありがたいと感じながら生きています。
アガタさん(2015年7月8日)
・私も小さい頃にしょっちゅう深い海にゆっくり沈んで行くような凄く息苦しく重圧感のあるリアルな夢にうなされてて目が覚めたら夢で良かったと思ったものです。前世は戦争で死んだのでしょうかね。
猿助さん(2013年7月19日)