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前ページに引き続き、英国空軍のヴィクター・ゴダード卿(1897〜1987)が体験した不思議な話の第二弾をお届けします。

上の画像はこの話に出てくる軍用初頭訓練機マイルズ・マジスターのものです。


1935年のことです。

当時空軍中将だったゴダード氏は、スコットランド・エジンバラ市から、イングランド・アンドーヴァー町にある本部に帰るため、複葉機(上下に2枚の主翼が取り付けられた飛行機)を操縦していました。

その途中、彼は近くの飛行場を視察することにしました。その飛行場はエジンバラ市からそう遠くない、ドレム村に位置していました。

当時その飛行場は使われていなかったので、あたりには雑草が生い茂り、牛たちが草を食べていました。航空機の格納庫はボロボロの状態でした。

視察を終えたゴダード氏はアンドーヴァーに向かって飛行を続けたのですが、その途中、彼は奇妙な嵐に遭遇しました。

見たこともないような茶黄色の雲の中で強風にあおられ、彼はコントロールを失いました。複葉機は旋回しながら地面に向かって落下していきました。

ゴダード氏は衝突の瀬戸際でコントロールを取り戻し、上空に舞い上がることに成功しました。そのあと彼は、位置を確認するため、ドレム村に戻ることにしました。

飛行場に近づくに連れ、嵐は突然やみ、複葉機はさんさんと降り注ぐ日光の中を飛行していました。

ドレム飛行場の上空にさしかかり、眼下に目をやったゴダード氏は、飛行場がさっきとは様変わりしていることに気づきました。

格納庫は新築されたように見えました。そこには4つの航空機があったのですが、そのうち3機はなじみのある複葉機でした。しかし、それらの複葉機は黄色に塗装されていました。残りの1機は単葉機(主翼が1枚だけの飛行機)でしたが、1935年の時点で英国空軍は単葉機をぜんぜん所有していませんでした。

整備士たちは青の作業服を着ていたのですが、ゴダード氏はそのことを変だと感じました。なぜなら当時、整備士の作業服は茶色だったからです。それに、整備士が誰一人として上空を飛ぶゴダード氏の複葉機に気づかなかったのも、奇妙なことでした。

そのあと、ゴダード氏は再びアンドーヴァーに向かって飛行を続けたのですが、その途中で彼はまたもや前と同じ奇妙な嵐に遭遇しました。しかし、今度はコントロールを失うことなく、無事に帰りつくことができました。

それから4年が経ち、謎が解明されました。

第二次大戦を間近に控え、ゴダード氏は再びドレム村の飛行場を訪れました。そこは4年前、二度目に見た時と同じ状態になっていました。青い作業服を着た整備士たちが歩き回り、黄色の複葉機が3機と、単葉機が1機あったのです。その単葉機は軍用初頭訓練機のマイルズ・マジスターでした。

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